ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

上海高島屋 売上目標を再度下方修正

2013年10月01日 | 上海生活
今日は上海の中央やや北よりにある長風景畔広場というショッピングセンターに行ってきた。
ここにはユニクロ、しまむら、大戸屋といった日本ブランドと、H&M等が入っていて、地下には大きなスーパーがある。
ユニクロで買い物して大戸屋でランチという、東京にいる時と同じような平凡な週末を過ごせる。
地下鉄の駅に隣接していないのでロケーション的には良くないが、無料送迎バスを何台も走らせている。実は私もアパートの前から無料バスで行くことができる。

室内のアスレチックのような子供の遊具が沢山あり、子供連れを集客するような努力がされている。そのせいもありそこそこ人が入っているが、それでも2階から上はかなりの空きテナントスペースがある。
前から書いているように、上海の商業施設は完全に飽和しているのだ。
それなのに、まだまだ新しい商業施設が作られている。まったく何を考えているのかさっぱりわからない。

数日前、高島屋は上海高島屋の今年の業績見通しを発表した。それによれば、初年度の売り上げは当初目標の半分以下、50億円から60億円となりそうだという。
開店時に反日デモがあり、十分な宣伝が行えなかったことから知名度が上がらなかったことが不振の理由だとしている。

いや、反日はあまり関係ない。単なる言い訳に過ぎない。
正直なところ、私は高島屋に行く理由を見出すことができない。それほど特徴も魅力もない店舗なのだ。
この厳しい上海という市場で、もはや日本ブランドでごさいといって店を出しただけでうまく行くはずがない。長風景畔だって最初に書いたような努力をしている。

単年度黒字化までに10年かかるとの見通しらしい。
当面は価格と品揃えを見直しながらじっくりとロイヤルな顧客を育てていく方針らしいが、私は全面的なコンセプトの見直しをするか、さもなければすぐに撤退する方がいいと思う。