ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

滴滴出行(滴滴専車)の使い方

2016年03月09日 | 上海生活

2019年10月アップデート。
中国は状況が目まぐるしく変わるのでこの記事は古新聞です。車両のランクとかは全く変わっています。
また、現在は中国の銀行口座がないと支付宝、微信支付ともに使えない(入金ができない)ので、滴滴を旅行者がつかうことは難しいと思います。
唯一の方法は、微信にパスポートとVISA等の国際クレジットカードで実名登録(この国際クレカは決済には使えない。実名登録の証明用)、
その後WINDOWSで微信アプリをダウンロード。次に誰かから微信のアカウントに送金をしてもらい、WINDOWSアプリ上で受け取る、ということでチャージができます。(これは単に抜け穴だと思われます)

最新状況にアップデートしました。(16年5月)

最近スマホでタクシーを呼ぶ人が増え流しのタクシーがなかなかつかまらない上海ですが、だからといってスマホで呼ぶのはちょっと勇気がいります。
私もそうでしたが、自家用車を使うハイヤーサービス(Uberの中国版)滴滴専車をつかってみたら案外簡単だったのでその使い方を書いておきます。

まず必要なのはスマホ。iPhone, androidどちらもOK。次に、ソフトのダウンロード。微信と滴滴出向が必要。
なぜ微信がいるかというと、支払が微信支付になるからです。(なお、支付宝との紐付もメニューにありますができませんでした。パスポートで実名認証している外国人は使えない様です。)

微信のウォレットにお金を入金しておきます。知人に頼んで現金を渡して送金してもらうのが一番簡単。
また、ウォレットの画面から設置で銀行カードの紐付もできます。これをしておけば都度の引き落としになります。

次に、滴滴出行を立ち上げて、個人情報をインプットします。常用住所も2か所入れることができます。携帯電話番号は必須。名前などは入れなくてもOK。またここの設置画面で微信のパスワードなし支払(黙認免密支付)を開通させておきます。

現在4種類の車が選べます。大衆車は「快車」というカテゴリーになっていて、それ以上が「専車」。専車のなかに中型車(カムリクラス)の舒适型、ミニバンの七座商務、高級車(ベンツクラス)の豪華型。だんだん高くなります。
(その他、出租車はタクシー、順風車は通勤時の相乗り、代駕は運転代行。ここでは快車と専車について書きます。)

なお、中国のスマホソフトは毎週のようにアップデートするので、クラス分け名称等は変更になっている可能性があります。

快車で概ね通常のタクシーと同等の料金。私は運転手の質がいい舒适型をよく使います。タクシーより数割高いですが、いま滴滴は時々割引クーポンを出すのでタクシー並みの料金で乗れることも多い。

さて、使い方です。まず、快車か専車かを選択。画面には現在自分がいる場所が表示されます。(前もってソフトにGPSへのアクセス許可をしてください)
そこでよければそのまま。違うなら地図を動かしてピンの位置を変えます。
次に行先のインプット。中国簡体漢字でインプットすると候補がどんどんでてきて、たいていは最後まで入れなくとも見つかります。
専車の場合は車のクラスを指定します。
快車の場合は併車と不併車どちらにするか、と聞いてきます。
これは通常は不併車。併車は乗合で、安いけど途中で寄り道することになります。

すると見込み料金が表示されます。
これは実際の料金とは異なりますが、大体正確です。
料金は割引クーポン込の価格になっています。

次に、今すぐ来てほしい場合はそのまま、時間指定をする場合は+マークをタッチして出発時間「現在」となっているところをタッチして変更します。

最後に呼叫ボタンを押します。画面を見ていると、そのうち運転手の名前、車の種類、ナンバーの下3桁の表示が出ます。これは応答の合図。中級でリクエストしてもミニバンが応答することが結構ありますが、その場合は中級の料金が適用になります。その後数分以内にこの運転手から電話が入ります。

ここからが問題ですね。どこに来てほしいかを伝えなければなりません。
ポイントは、伝えやすい場所で待つこと。XX路 XX路 路口(交差点:ルーコウ)が一番楽です。
文章では、「我们在XX路 XX路 路口 等你」となります。大抵はそれに対して何分くらいで行けるよ、というような事しか言わないので、ハオハオと言っておけばいいでしょう。または、有名な建物の前 XX的門口前面、など。「XX路にいる」はXX路上です。運転手のスマホの地図にこちらが現在いる地点が表示されますので、ここでさほど厳密に説明できなくても何とかなります。

電話がおわったら自分のスマホを確認しましょう。呼んだ車が今どこを走っているかリアルタイムで表示されます。
地図上で車が近づいてきたら手を振れは大体気が付いてもらえます。表示されているナンバープレートの番号を確認しましょう。

乗ると運転手が念の為行き先を確認してきますが、その時点で運転手のスマホナビには経路がインプットされてます。

走行中、車にメーターはありませんが自分のスマホ画面に刻々と料金が表示されます。到着すると、運転手がスマホを操作し、こちらのスマホには最終料金が表示され、黙認支払いの場合は特に何もしなくても支払が完了、そうでない場合でも運転手とのやり取りはおしまいです。確定金額を確認して問題なければ下車し、その後暗証番号インプット等をして微信支付の支払いを完了させればOKです。
さらに支払い完了後の画面で運転手評価をします。運転が乱暴とか、車内が汚いとか目に余る場合以外は5つ星にしておけばいいと思います。いままでの経験では紳士的な運転をする人が多く、これが流しのタクシーとの大きな違いです。

最初はドキドキしましたが、やってみると簡単でした。試してみてください。


支付宝 中国のキャッシュレス生活

2016年03月09日 | 上海生活
中国ではスマホによるキャッシュレス決済が急速に拡大し、それに関しては日本よりはるかに進んでいます。
Felicaをつかう日本のおサイフケータイとは違い、スマホ画面に出るバーコード提示なのでスマホの機種は問わず利用可能。
殆どの日本人駐在人はそのやり方などを知らないと思いますので、その解説も含めて書いていきます。

大手のネット決済は二つ。最大手はアリババグループの「支付宝」、次に使われているのがテンセントの「微信支付」です。
支付宝は実名認証が必要なので、パスポートの画像データを送って登録が必要。【訂正】今は画像データ送付は不要のようです。銀行カード作成時の名前や登録携帯番号を正確に入力すれば登録可能のようです。
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訂正追記 
2016年夏から実名登録の規制が厳しくなりました。
支付宝に銀行カードをひもつけ、制限なく使うためには3種類の実名認証が求められます。
中国人は電話番号、銀行カード、身分証明でOKですが、外国人はパスポートが認められません。
三つにするためには、銀行カードが二枚必要です。現在一つの銀行では一枚しか作れませんので、
二箇所の銀行でカードを作る必要があります。
また、その銀行カードの名義はアルファベットで姓スペース名で統一する必要があるとのこと。
その名義でできるのは交通銀行と建設銀行だそうです。
駐在の方は、もう一つの実名認証としてまず電話番号と銀行カードで登録してから(使用限度制限がある)
自分の名前の公共料金支払いもしくは高鉄、飛行機の切符購入履歴があればそれも実名認証に使えるとのことです。

以下の記載も最新状況では異なっていることがありますのでご注意ください。
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どちらもプリペイドでお金を入れておくことも、銀行カード(中国の銀行のデビッドカード)と紐付し即時引き落としも可能。銀行カード紐付のほうが入金の手間がなく楽です。特に微信支付はスマホ画面上からパスワードを入力することで銀行カードの紐付ができます。一日の使用金額上限設定や金額によってパスワードや指紋認証必要等のセキュリティ設定ができます。なお、銀行カード等を使わずプリペイドにチャージする場合は、支付宝や微信支付を使っている中国の知人に現金を渡して送金してもらうのが一番簡単です。

スーパー、コンビニなどは支付宝、微信どちらにも対応していますが、アリババが運営している通販「タオバオ・天猫」は支付宝だけしか使えません。汎用性でいえば支付宝に軍配が上がります。

支付宝に絞って話をしましょう。
支付宝のスマホソフトから、光熱費や携帯通話料等の支払が可能。帳戸番号を入れておけば請求の連絡がプッシュ通知され毎月の支払は殆どワンタッチで済みます。

中国版食べログである「大衆点評」では、団購と称するクーポン券を出しているレストランが多く、85元で100元食事券、などの割引が行われてます。これの支払には支付宝が必要。クーポンといっても支払時に金額を聞いてからその分をスマホで購入すればよく、要は割引です。また最近は大衆点評の画面から金額を入植して支払うことで割引金額になるレストランも増えています。支付宝を持たない日本人しか行かない居酒屋等は殆ど対応していませんが、中国人が行く店は大抵なんらかの割引があります。

「飢了マ」(ウーラマ)等の出前サイトも支付宝決済で配達時のお金のやり取りは不要。

スーパー、コンビニでは支付宝の付款画面で表示されるバーコードの提示で一瞬で支払が完了します。このバーコードは表示するたびに変わり、また決済が済むと無効になるので後ろから写真を撮られても不正利用はできません。

中国ではあまり見ない自動販売機ですが、これも支付宝に対応しているものが多くなっています。これは音で支払います。付款画面の声波付をおすと携帯がら音が出て、それで支払ができます。
交通カードの自動チャージ機もスマホの支付宝に対応してます。これはバーコードをかざします。

Uberのようなハイヤーサービスである「滴滴出行」の滴滴専車も目的地に到着したら引き落としになります。これは支付宝、微信支付両方に対応してますが、パスポート登録の外国人は支付宝が使えず、微信支付のみとなります。
滴滴はいまならUberと熾烈な戦いをしているので、2割、3割引きのクーポンが乱発されており中級車でも普通のタクシーと同じ程度の料金で使えます。

支付宝同士、微信支付同士でのお金の受け渡しも簡単にできます。食事の割り勘とかも簡単に清算できます。
まあ、私の場合周りの日本人がほとんど使っていないので使いませんが。

中国駐在の方はローカルスタッフや親しいおねえさん(笑)に聞いて設定されたらいかがでしょうか。あるとないでは生活の便利さが全然違います。