ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETC2.0は駐車場決済に使われるのだろうか

2016年03月27日 | ITS
ETC2.0の謳い文句に、将来的には各種決済に使われるようになる、というのがある。
その中には「ドライブスルー」「コンビニ」「ガソリンスタンド」等、ほとんどありえないものも含まれている。ドライブスルーのヘビーユーザーなんていないし、キャッシュレスがそんなに需要があるのなら、まずはフェリカだろう。ガソリンスタンドにしても、セルフならどうせ車から降りて機械を操作するわけで、その際にクレカを挿入しなくてもいいという程度の利便しかないので、それで客数は増えない。したがってスタンド側に導入設備投資のモチベーションはない。
ノンストップ決済以外、ETC2.0決済の拡大はない。

そういう意味では駐車場は唯一可能性がある分野であることは間違いない。
実際北京首都空港の駐車場はETC決済できる。

しかし、これも実はかなり道のりが遠いのだ。

一番やっかいな問題は、商業施設付属の駐車場における割引処理。これをするためには、ETCカードを持ちだして何らかの機械での操作をする必要があり、完全ノンストップではなくなる。また商業施設側もこれに対応するシステムを新規に導入しなければならない。

次に、そうした制約がない民間駐車場の場合だが、導入が客数増加につながらないのでその投資は難しい。駐車場は単純に近くにあるのを選ぶ。遠くてもノンストップ決済の方を選ぶという人はいない。
料金所無人化で人件費削減ができるということもあるが、結局100%ETC支払いにならなければ人は必要だし、大手はすでに自動精算機で省人化が進んでいる。

したがって、ETC決済の駐車場は投資採算を考えなくてもいい官営か、それに近い空港駐車場等でしか当面は実現しないだろう。

コインパーキングは料金精算が面倒なのでETC決済できる方を選ぶという事はあるだろう。分単位の課金もできる。ここが民間駐車場拡大の唯一の可能性だと思う。TIMESあたりが思い切って投資をするというシナリオはあるかもしれない。しかし投資額は相当なものになる。ビジネスケースが成立するかどうか。

なんで正義の味方になりたがる?

2016年03月27日 | 雑記
昨日、福山雅治のガリレオ劇場版を見た。中国ではインターネットTVに規制が入り(これは法的には全く正しいのだが)、多くの駐在員が日本のテレビをリアルタムで見れなくなっているが、我が家は幸いまだ大丈夫。
冒頭、一人旅の少年が列車の中で安否を気遣う母親からの携帯電話を受けるシーンで、隣のボックスの老人が「マナー違反だ」と携帯を取り上げるシーンが有った。
勿論これは映画なのだが、実際にもありそうな話だし、日本で同じようなことを目撃したこともある。

満員電車で大声でどうしようもない話を延々とされるのなら文句をいうのもわかるが、どう考えても上記のようなケースは自らに被害はないし、内容的にも十分常識の範囲だと思う。
単に社会の決まりを守らないことに対する義憤でしかないのだが、これに限らず最近こうした風潮が加速している様に感じる。

実際にはそうした感情は昔からあったのだろうが、SNS等で意見を簡単に表明できるようになったから目立つし、いわゆる炎上という状態になるというのが正しいだろう。
しかし、最近頻出している他人の浮気というようなプライベートな問題になんでそんなにムキになるのだろうか?
どうにも、世の中を白か黒かに単純に切り分け、安全な正義の側に立って悪の帝王を叩くということで不満のはけ口にしているように感じる。それは確かに気持ちいい。
でも、なんであれ世の中は水戸黄門みたいに単純ではなく、それを前提としないと物事は解決しない。

ショーンK問題にしても、多少似ている。
履歴書詐称の問題であり、詐称は許されないからここを擁護する気はない。

でも、これって車海老騒動と似ている。みんな美味しいと思って食べてたんでしょう?ブラックタイガーだとわかったら急に不味くなるの?
私は報ステはあまり観ないが、時々目にしていた限りではルックスがよく、誰にも否定出来ない当たり障りないコメントを意味ありげに話すので、テレビ局的にも使いやすいだろうし、視聴者にしてもルックスでいえはすくなくもとモリタクよりは気持ちいいだろう。

彼の経歴詐称はボコボコにされているが、MXテレビが使っているゴルフ好きの某氏は業務経歴を詐称していたが未だにメディアに出ている。
多分、彼は訴訟とかが好きな「めんどくさい」人なのと、「反権力系」の人たちに擁護されてるのだろうが、コメントで嘘を言わないショーンK氏のほうが遥かに実害はないように思う。