ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

新型iPhone 中国で売れるか?

2017年09月13日 | モバイル・ウエアラブル
いままでiPhoneの新製品が出る度になんらかコメントしてきたので、当たるか当たらないかわからないけど今回も予想をしておきましょう。

中国ではiPhoneはある意味ドイツ車と同じでステータスの象徴として売れていた。それがiPhone5くらいからいっぱしの大人ならiPhoneくらい使ってないと、という程度になり、その後ステータス性は年々落ち込んでいるように感じる。
さらに国産スマホの品質/性能がここ数年で飛躍的に向上したことから、ハードウエアを評価してiPhoneを購入する人はあまり多くなく、むしろ、後述するが中国消費者の好みの機能が十分ではない部分もある。

まあそうは言ってもブランド力はまだあるので、ハイエンド機種であるiPhoneXに変える富裕層は多いだろう。
しかし、見た目が変わらない「マイナーチェンジ」にしか思えないiPhone8は新しいiPhone買ったぜ、という見栄の部分を全く刺激しないのであまり売れないと思う。これは中国だけではなく、他の地域でも程度の差はあれ言えるのではないか。6以降ずっとキープコンセプトとなっているが、これは疑問だ。
4から5へは長くなっただけだったし、5から6へのデザイン変更は私はむしろデザインが退屈になったと感じたが、それでも消費者は買い替えた。ここに至ってデザインを一新することが必要だったのではないか、と思う。

ハードウェアについては、iPhoneの電池容量はまだ不満があると思う。中国ではスマホ決済が進んでいるから夜まで電池が持つことが非常に重要になってくる。
また、いじっている最中は充電できない無線充電はあまり有難がれないかもしれない。
あとはデュアルSIMに対応していないのもマイナスポイントになると思う。国産スマホはほとんど対応している。
カメラ性能に関しては中国では自撮り性能が非常に重要な要素となるが、国産スマホもかなりのレベルまできており特にiPhoneを選ぶ理由はない。

華為、VIVO、OPPO、小米と言ったブランドの最近のハイエンドを使っている人たちは「いつかはiPhone」とは全く思っていない。すでにiPhoneは憧れ商品ではなくなっている。

ということで、高くて見てすぐ新商品だとわかるiPhoneXは立ち上がり品薄となるだろうが、8と8plusはさほど売れないと思う。