ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

オランダの禁煙法

2008年07月03日 | 雑記
ITSとは関係ないが、昨日オランダ人からちょっと面白い話を聞いた。

オランダでは、今年公共施設での禁煙法が可決され、この7月1日から実際にレストラン、カフェなどが禁煙となった。

オランダのカフェといえば、二つの特徴がある。
まず、伝統的なカフェは「ブラウンカフェ」と呼ばれ、お客のタバコのヤニで店内が茶色に染まっているような店を指す。
そのブラウンカフェが禁煙になってしまったら、もはやブラウンカフェではなくなる。

そして、こちらが驚きなのだか、アムステルダムの旧市街などに多く存在する大麻を販売するカフェの扱い。
大麻はタバコではないので、店内での吸引は正式に認められる事になったようだ。
しかし、オランダで多くの人がするように、タバコに混ぜて吸うことは許されないという。

どうにも日本人の理解を超えている。

ETCカード二枚でキセル

2008年07月02日 | ITS
ETCカードを二枚使ってキセルとしたとして、福岡の自営業者が逮捕された。
二枚使うとキセルが出来ちゃうの?

多分、こんなことだと思う。
A地点とB地点を往復してるとしょう。
A地点(東京)の次のインター(川崎)から、カードXを使って入場。
そしてどこかの出口の一般出口で「通行券をなくした」と申告して正規料金を払い、出てしまう。

次に、B地点(名古屋)の隣のインター(三好)からカードYで入場、地点A(東京)をカードXで出る。次にまた川崎でカードXで入って、名古屋をカードYで出る。これを繰り返せばいい。
(但し、東名は浜名湖のあたりに検札所があるからダメだけどね)
 ->7月11日訂正 2007年5月に豊川バリアは廃止になっていました。
これは別にETCじゃなくても出来る昔から知られている手口。2台でぐるになって途中のSAで通行券を交換するやり方もある。
ETCの方が無人なのでやりやすいということか。

いずれにしても、逮捕者が出たということは、滞在時間の異常(一区間の走行に一日以上かかる)をチェックする仕組みを導入した、ということでしょうね。ETCは記録が残るから絶対に捕まります。くれぐれもまねしないように。

ワンセグ

2008年07月02日 | モバイル・ウエアラブル
ヨーロッパに来ている。これからスエーデン。
まだ朝の6時前だが、時差ぼけで目が覚めてしまった。

iPhoneに関するエントリーで、iPhoneはワンセグがないから日本市場ではダメだろう、とする意見が多いことを紹介した。
いま日本の携帯はワンセグがついていないと売れない、というのは事実だろう。
でも、これはキラーコンテンツというよりは、携帯ガラパゴス諸島の中の差別化競争であって、「付いているから売れる」のではなく「付いていないから売れない」ということなんじゃないか。

実際、外でワンセグを見ている人は意外に少ない。
そもそもワンセグの主たる市場は通勤の暇つぶしだろう。朝はニュースだけ。
昔から渋いおっさんがイヤフォンでラジオのニュースを聞いていたけど、若い人はどうなのか?

あとは電池消費の問題。肝心のメールや電話が出来ないと困る、ということもある。
ワンセグ付を購入する心理は「どうせなら付いてる方」というレベルだと思う。

現在12セグと同内容のワンセグだが、これを独自コンテンツにすると状況が変わるという意見もある。ワンセグ12セグの自動切換えをする車の地デジチューナーにとってはちょっと困る話だが、おそらく今の状況でテレビ局にワンセグに独自コンテンツを作る体力はない。BSでかなりの赤字が出ているし、本業である広告収入も減少してきている。

一方で、車用のワンセグであるが、これは私の予想はまったく外れてしまった。
ワンセグは売れていない。理由は、画質が悪いから。たしかにカーナビの画面では12セグを見てしまうとどうにも耐えられないクオリティーだ。

結局、車に興味がある人は高くてもフルセグチューナーを購入し、そうでもない人はアナログ停波まで様子をみる、という感じ。
まだ先の話だし、車だって買い変えるかもしれないし、ということだろう。

ということで、ワンセグの未来もなかなか厳しそうだ。

電子マネー

2008年07月01日 | 雑記
日経新聞などが、電子マネーの今後の普及は鉄板、とか、電子マネーの普及で硬貨流通量が減った、みたいな事を言うのがどうも気にいらなくて、このブログでは一貫して否定的な意見を述べてきた。
(とはいうものの、筆者は電子マネーをばりばり使っているのだが)

自動車ITS革命をお書きになった神尾寿氏も、最近はITSにはすっかりご無沙汰で電子マネーに夢中のようだが、私はどうしても電子マネーが近い将来、小額決済市場で現金に取って代わるものになるとは思えないのだ。

そんなことを考えていたら、やっぱりEDYは相当苦しいらしい。
わが国の電子マネーでもっとも発行枚数が多いEDYが、利用ではセブンのナナコやスイカに決済数でかなわない。さらに、いまだにビットワレットは黒字化していないという。

交通系が構内での利用を拡大するのは、まあ当然だろう。またナナコは強力な社内プロモーションがかかっているらしい。
つまりは、よっぽどの理由がなければ電子マネーは活性化しないんじゃないか?

EDYがここまでやってもこんなもん、というのが消費者の電子マネーに対する評価を証明していると思う。