安東家に生まれ育った「花子」「かよ」「もも」の三姉妹、同じ父と母を持つのに、どうしてこんなにも境遇がちがうのでしょうか?
製糸工場の過酷な労働に耐えられなくなって逃げ出してきたかよ、そして今度はももまでが嫁ぎ先から逃げてきましたね。
確か、この縁談は、おとうがとても良い縁談といって進めたもの。
本当は朝市が好きだったんですよももは。でもおとぅの勧めに素直に従ったんです。その当時、北海道は外国のように遠かったはず。又、北海道開拓という歴史を紐解いてみても相当過酷だったようです。そんな地に娘を嫁がせて心配じゃなかったずらか。花子の家に何度も行くお金があったら、ももが幸せか、どんな暮らしをしているか見に行けばよかったじゃん。花子に比べ、ふんとうにかよやももは可哀想じゃんね。
蓮子さんは、「女性も、自らの人生を生きてよい」という新聞記事で、多くの苦しい境遇に身を置く女性が何人も訪ねてくる」と言っていますから、女性の意思などなく、じっと我慢をしていたのでしょうね。