秋田駒ヶ岳下山後、今日は盛岡方面まで行く事にしました
ただ、その前にどうしても行ってみたい場所が有りました
角館方面に戻る事になりますが、どうしても行きたい場所、それは抱き返り渓谷です
渓谷入口に着いた時には17時を回っていましたが距離は1.2K、何とか足元の明るい内には帰れるでしょう
広い無料駐車場に車を停め昼なお暗い抱き返り神社脇を通って先ずは赤い吊り橋を目指します
登り道にはマムシ注意の立看板が有りましたがマムシは臆病なので普通に歩いている分には大丈夫でしょう
と言いながらも目は草むらに吸い寄せられます
これはこれは何と美しい
透明度もすばらしいエメラルド色の川が樹間に見え隠れしています
後ろの方から若い女性の笑い声が微かに響いていました
周りが静か過ぎる 暗い小路にその笑い声は・・・やはり薄気味悪いものですよね
漸く吊り橋に着いて視界が開け明るくなりました
この広場にもトイレが有り駐車場も設けられています
ただ此処からですと突然、飛び込んで来る樹間越に垣間見た川の色の感動は得られませんね
常に寄り添う独特な色の水の美しさと共に奇岩も魅力です
茣蓙(ござ)の石と言う石もその一つで上面が平滑になっている巨岩には
茣蓙が数枚敷けると言う事から名付けられた様で、それがどれなのかは此処からは定かでは有りませんでした
それにしても、この水の色
紅葉時には、また違った趣きを見せてくれるんでしょうね
長年の夢だった抱き返り渓谷 此処はこのブログを読んで下さった皆さんにもお薦めの渓谷です
この様に崖沿いの道には吊り橋やトンネルが続きます
又トンネルを抜け最後の手掘りらしいトンネルでは裸電球が3ッツばかり付けられた手さぐり状態の暗さでした
そんな中、未だ笑い声が着いて来る
トンネルを抜けて程なく
ワオーッ・ブンダバー
言葉に詰まるほどの名瀑 回顧(みかえり)の滝
流れ落ちる水は飛沫が滝見橋まで届く勢いです
すると
あの笑い声の正体は、こんな可愛子ちゃんだったんですね
一度、訪れた事の有る女性が「是非みせたい」ともう一人の女性を誘いやって来たと言う事でした
とんだ「幽霊の正体見たり枯れ尾花」でした
遊歩道はこの先も続いていますが現在は雪害で進入禁止になっており先には百尋の滝も有るらしいのですが
行けたとしても時間的に此処が限度だったでしょう
もう少し眺めていたい気持ちを振り切って元来た道を引き返す事にしました
振り返れば樹間の向こうに轟々と音を立てて流れ落ちる姿
正にその美しさに、もう一度振り返りみたくなる回顧の滝でした
確か電気が付いていたはずのトンネル、どうしたのでしょう
時間で切れる仕組みにでもなっているのでしょうか
真っ暗な10m(?)程の長さのトンネルの中、上から首筋に落ちる滴にヒヤッとしながら凹凸の有る床面をソロリソロリ
抱き返り渓谷は色んな体験をさせてくれる渓谷だわねェ
神の岩橋まで戻って参りました
男性がトイレの掃除をしていましたので、もしかするとトンネルの電気を消したのは・・・
時刻は18時半、陽も傾き山に囲まれるこの辺りは既に夕闇に包まれていました
神社周辺はもうこの通り
帰る途中に会ったマラソンの男性二人は帰って来ましたが
ふと、あの女性達の事が気になります
彼方に見えるのは何と言う山でしょう
シルエットとなった、その山を際立てる夕焼けの美しかった事!
★抱き返り渓谷の名の由来は
「擦違う時にお互いが抱き合って返さなければ通れないほど道が狭い」事からそう呼ばれている様ですが
個人的な意見を言わせて頂くなら「抱いて帰りたいほどの渓谷美」が合っている様に思うのですが
今夜は花巻の道の駅「石鳥谷」で一夜を過ごす事になりました
写真の若者はリヤカーで日本一周中の野村君です
お金も持たず時に旅先で仕事を手伝いながらその日を暮していると言う事でした
それを聞いた雄さん、持参の菓子を差し入れして上げました
今頃は何処を走っている事でしょう
野村君の成功を祈ります
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