まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

やさぐれ歌姫

2003年06月09日 21時21分00秒 | 日々雑感
帰りのバスは空いていて、わたしの他には高校生の娘が二人乗っているだけ。

靴など脱ぎ、大声でだらしなく話す娘達。

そのうち歌まで歌い出した。

幼児か、おまえは・・・

あれ?

なに、この子すごく歌がうまい!

自分で言うのもなんだが、わたしは結構、歌がうまい。

人にほめられたことが、最も多いのが声である。

ただ、わたしの声は童謡や文部省唱歌を歌うのには向いているが

絵に描いた花のように、あまり味はない声である。

だから、ジャズやロックやシャンソンには向かない。

おまけに声量もないのでクラシックにも向かない。

ま、デパートのウグイス嬢の真似なんてうまいんだけど。

ところが、この子の声ときたら鼻歌のように歌っているのに

離れたわたしの席にまで聞こえてくる。

ちょっと粘り気があるようなソウルフルな歌声。

スピッツのかなり前の歌だったんだけど、しばし聴き惚れたね。

「うまいなぁ」って声をかけようかと思ったけど、まぁ、それもなんだかねぇ。

もっと聴いていたかったけど、降りるバス停が来てしまった。

また同じバスに乗ることはあるだろうか。

その時も歌ってくれるだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする