まりはなの、のんきでありたい日々

地方都市で、清貧生活  

禁断の白い・・・

2003年06月26日 21時46分00秒 | 日々雑感
長年、服といえば「黒」と決め、他の色はおよそ着たことがなかった。

タンスを開けるとどこに何があるか分からない。

真っ黒だから。

年を取ると明るい色が着たくなるという話をよく聞くが

わたしはずっと黒を着続けると思っていた。

シックなばーさんになるんだと思っていた。

ところが去年あたりから、やたらに明るい服が着たくなった。

年を取ったというよりは、さすがに黒にも飽きたのだろう。

明るい色のもの(ピンクなど)を好んで着るようになったが、白にだけは手を出さなかった。

わたしは色白でとぼけた顔をしているので、白は似合わないのだ。

嫌な思い出もある。

わたしが高校一年生の、とある日曜日。

バイト代で買った白いシャツを、自分ではおしゃれのつもりで着ていた。

たまたま遊びに来た祖父が言った。

「それは、お菓子屋さんの制服か?」

当時のバイト先はたしかにお菓子屋さんであったが

どこの娘が、家でバイト先の制服を着るというのだ。

困ったじーさんだ。

しかし、あまりさまになってなかったのも事実である。

それ以来、白いシャツは鬼門であった。

しかし、つい最近白いシャツを二枚も買ったのだ。

一枚は真っ白で普通の襟。もう一枚はオフホワイトでスタンドカラー。

冷房に備え、どちらも長袖である。

どういう心境の変化であるかといえば、楽観的な考えによる。

あの頃はわたしも子供だったけど、今は化粧もしているし服の着こなしも覚えた(つもり)。

きっと白いシャツを着こなせるはず。

まさか、お菓子屋には見えまいとワクワクしながら鏡の前に立つと

そこにはパン職人がいた。あるいは可愛いコックさん。

大体わたしは顔立ちが真面目なので、白いシャツは制服に見えてしまうのだ。

お蔵入りにするのも悔しいので先日、肌寒い日にそれを着て自転車で出かけた。

するとなんと、後ろから追い抜いていく男子高校生に三回も振り返られた。

一度に三人じゃなくって、三回よ。

ああ、何を自慢たらしく強調してるんだか。

それにしても、白いシャツが彼らの何を刺激したんだか。

いいかもしれないぞ、白いシャツ。

蛇足ながら下着の線が透けていたわけではありません。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする