千葉に行きました目的は、佐倉市にあります国立歴史民俗博物館です。
先史・古代部門の展示がリニューアルして3月下旬から公開始まった、というので。
先史、古代は石器時代から縄文、弥生、古墳時代あたりまで。
最近、テクノロジーの発達により色々な新発見!で、定説が覆されてるので、日本史の授業で習った事柄や当時の試験の正答が実は違ってる!とか、あるかもですね、って私は高校生の時は日本史選択制だったんで取らなかったんだけどね^_^;
代わりに数学やってたよ。
で、今までの常識が実は今では非常識!となった一番の例は・・
これやっ!
日本における猫の渡来は、奈良時代とされていました。
正式に記録として残ってるのは平安時代。
源氏物語にネコが出てきたり、黒猫を愛した宇多天皇とか。
で、奈良時代、中国からお経の巻物を齧るネズミを退治するため船に乗って一緒にやってきた、仏教の伝来とともにネコが来た!が、今までのネコの歴史でしたが、2007年に古墳時代に作られた須恵器つう焼き物にネコの肉球跡が見つかり、ネコ渡来は奈良から古墳時代に遡りました。
まさかの、その時、歴史は動いた!ですが、古墳時代の人もネコの足跡付きの器ちゃんと取っておいたんだね。
ですが、まだまだ歴史は動いた!
なんと、長崎の隠岐島の弥生時代の遺跡からネコの骨、大人ネコと子猫の骨が発掘されたそうです!
ツシマヤマヌコとかもいたかもしれんが、ヤマネコの骨ではなく、現在のイエネコの骨だそうで!
なんとなんと!
ネコは仏教と共にではなく、多分稲作と一緒に渡来したらしいんです。
となると、もう一押しで縄文ネコが・・は難しいか^_^;
ってわけで、高床式倉庫にいつく親子ネコ。
あ、あざとい・・
弥生時代から日本人はネコの支配下にあったんですね!!
なかなか絵とか埴輪とか記録や証拠的にネコが出てこないのは、数が少なく貴重で珍しい動物、今だとジャイアントパンダみたいな立ち位置の動物だったのかも、ですね。
ゴマちゃんもいたが、こちらはおそらく食用かと・・
日本にゾウがいた時代の森
足元のジメジメ具合がリアル!
平安時代の貴族の寝室。
日本の初期の狛犬はこーいう御簾の重し役だったのだ。
伝統芸能で使われる、パーカッション的道具。
実際に鳴らせます。
大衆文化コーナーの招き猫コレクション!
富山の薬売りコーナーには、ケロリン桶が!
初期の国産オルガン。
もちろん、ヤマハ・静岡産です!
ゴジラも!
人気とか文化的面以外に、ゴジラと核兵器との比喩的関連とかにまでつっこんだ解説!
先史部門はかなり混んでたけど、それ以外の展示室は、ガラガラ。
1980年代のTVコマーシャル、樹木希林さんが出てるやつとか全部見てしまいました。
あと、この博物館のあるのは佐倉城跡で今は広い公園になってて桜の名所です。
博物館の中から見ると、ガラス越しにちょうど屏風絵みたいに見事に左右シンクロした桜の樹があって綺麗でした。
しかし、綺麗ゆえに、本来階段で通路の場所を塞いで記念撮影に勤しむ高齢者が多くて渋滞を引き起こしておしましたな。