昨日、ヴァニラ画廊から光宗薫さんの画集が届きました~
そしたらちょうど記事になってました。
光宗薫が2年ぶりの個展を開催中。AKB48の活動を経てアーティストへ「絵のこと以外何もしてない。メガネにすっぴんで鏡も見ない。自分に興味ないんです」(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース
AKB48の活動を経て、現在は画家としても活動する光宗薫(みつむね・かおる)が、東京・銀座のヴァニラ画廊で個展「メロンタ・タウタ」を3月4日...
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あー、前回の「ガズラー」からもう2年なんですか~、ホントなら今回もナマで見たいといころでしたがご時世がご時世なんで画集で我慢です・・・サイン付(笑)
今回は「メロンタ・タウタ」エドガーアランポーの短編小説から取ったって話ですが、そんな話もあったんか~、知らなかったなあ。
今回も画風としては相変わらずの人間が手で描いてるとは思えぬほどのものすごい細密画なんですが、テーマが段々変わって来たなぁ、って感じ。
前回のガズラーは自分と自分の中から出てくるモノを絵にした、っていうのが多かったけど、今回はタイトルでもわかるように、だれか他人の創作物を自分の中でイメージ化して絵にした、って事で「他者」が入って来たなぁって感じ。
こうやってアーティストの世界観がリアルタイムで変わっていくのを見られるのも貴重だなぁ、って思ったりしてね。
自分で好きで描くっていうのも重要だけど他人に見てもらうっていう事もあるならある程度「他人から見たその作品」っていうのもイメージする必要があり、そのバランスが重要なんだと思うけど、彼女の絵はこれからどう変わっていくのか?
私が彼女の絵を初めて見たのはまだ彼女がAKBの研究生だったころで、きっかけはなんだか覚えてないんだけどノートの端切れみたいなところに「クマムシ」を描いていた小さなその絵を見た時に「ビビッ」と来たんだよね。
その直感は裏切られてないなぁ~と勝手に満悦していたりする(爆)
なんとなく私的なイメージでは彼女はデスノートの「L」みたいな感じなんだよね(爆)
すごく繊細な人だから、この世知が無い世の中では大変かとは思うが、応援している人がいるのは確かだから(私だけじゃなくて)どうかアーティストとして続けていってほしいですね。
でも、今や彼女って「元AKB」っていうよりも「プレドパですごい絵を描いてた人」っていうイメージの方が強いみたいですね。
その方がいいと思うんだよね、未だにAKBファンからはゴリ推しされていた人っていう事で白い目で見られているみたいだから。
彼女のせいじゃないんだけどね~。
多分、元AKB関係者の中で後々「成功者」として語らえる側の少数の人となるんじゃないかな?って思います。
で、昨日見てきました「ウルフ・ウォーカー」
舞台はアイルランドでイングランドの支配が及んでいる感じの場所。
その町に領主に乞われてイングランドからやってきた腕利きの狼狩りの狩人の父とその娘・ロビン。
ロビンは父といっしょに森に狼狩りに行きたいんだが、危険だから子供は城壁の外に出てはいけないと止められている。
でも、その目を盗んで森に入ったロビン。
で、狼と遭遇しその恐ろしさを初めて知る、と同時にウルフ・ウォーカーと呼ばれる「狼」と「人」の間にいる存在を知る・・・
って感じの物語。
プロットとしてはよくあるパターンでアバターとかラストサムライとかと同じで、
AとBという異なる2つの世界があり、Bの世界はその場所に昔昔からあり自然や環境と調和している世界、そこに後からAの世界とAに人々がやってくる。彼らの目的はBから資源などを奪う事だが奪うというよりもAの世界が全て正しいのであり、その世界を外に広げるのは素晴らしい事で正しい事である、っていう考え方。
で、主人公はAに属する人物でAの世界の考え方にどっぷり浸かっており疑問を抱くことはなかった。
Bの世界は野蛮でありAにしてあげる事がいい事だっていう考え方。
で、ひょんなことからBの世界に放り込まれた主人公。Aの世界の力はBの世界においては全く役立たなくて非力な存在になってしまう。
そのまま殺されちゃいそうなところをBの世界に属するもう一人の主人公に救われる。
で、Bの世界と触れ合ううちにAの世界が果たして正しいのか??全てAに染める事が正しいのか??と疑問を抱くようになる。
しばらく後に主人公はAの世界に帰る事になるが、帰る事を願っていたはずなのにどこか違和感を強く感じるようになる。
その後、本格的にBの世界を滅ぼす計画がAの世界で進み、衝突が起こる。
主人公はBの世界の主人公を助けようとするが・・・
って感じのプロットですね~。
Aの世界がイングランド・キリスト教圏の世界・父性的世界・封建的社会であり、Bの世界が以前のアイルランドのケルト文明の世界・母性的世界、神話っていう感じかな~?
Aの世界とかキャラクターがどちらかというと四角系の角角っとしたデザインで、Bの世界は円がベースな感じなのもその世界観の違いを表す一環かな~?と思いました。
背景が絵本みたいな感じなんだけどそこで動くキャラクターはセル画なんだよね~。
で、「普通に見える世界」と狼が見ている、見ているというよりも匂いや音で「見える」世界の描き方、これが体感的に無理なくイメージ出来る感じで面白かったですねぇ。