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アジア太平洋地域はロシアにとって特別のゾーン

2009-12-07 | ラジオ
ロシアのナルイシキン大統領府長官は11月30日、東京で各界代表を
集めて開かれた会合で挨拶に立ち、アジア太平洋地域は、ロシア政
府にとって特別関心のある人気ゾーンだ。
我国はその地域のハイテク製品市場において、(???)な地位を占める
ことを目指していると述べた。

この会合には日本の政界、財界、社会団体のリーダーまた東京在住
の各国大使約150人が出席した。
ロシア政府はアジア太平洋地域は分断性の無い、開かれた空間とな
るべきだとみなす一方で、この地域への経済統合を強める考えだ。

具体的にはヨーロッパとアジアを繋ぐ輸送システム整備や、シベリア横
断鉄道の近代化が計画されている。
さらに重要な領域として、アジア太平洋地域のエネルギー安全保障も
忘れるわけにはいかない。
極東での石油・ガスパイプライン及び液化天然ガス工場の建設は、この
地域市場でのロシアの地位強化に役立つことだろう。

ナルイシキン氏はまた会合で、原料輸出だけでは21世紀のロシアの安
定的発展の、頼りになる基盤とは成り得ないことを政府はよく理解してい
るとし次の様に続けた。
「ロシア当局は経済が技術革新のなった発展の道に持っていき、原料輸
出への依存度を下げることを目指している。
さらにロシアには科学技術に投資しても、見返り効果が低いという深刻な
問題があり、大統領府のデータによるとGDPの水準から見て、同等の国
々に比べてロシアは科学技術に対する予算支出が遥かに多いが、その
成果は芳しくない。
特許件数はごく僅かで、商業的に利用されているのは、そのうちたった5%
に過ぎない。
世界市場における科学技術製品の、ロシアのパーセンテージは減少してお
り、今ではおよそ1%だ。

とは言えロシアはエネルギー、交通輸送、石油などの有効活用またハイテ
クテクノロジーといった分野で競争力を持っている。
ロシア政府はハイテク製品及びサービスの、アジア市場での主導的地位を
保障していく考えだ。
その際、力点は先ず航空機製造、原子力、宇宙、ITにおかれ将来的にはそ
れが(???)製品へと移っていくだろう」
大統領府長官は、この様に発言している。

これに対しロシア国際経済・国際関係研究所の研究員は、そうした目的は充
分達成可能だが、それは国と産業界、学術会の協力があって初めて可能にな
ると指摘している。
「もし我々がアジア太平洋地域での経済交流を成功させ、我国の総合学術機
関のこの地域への統合が進めば、ハイテク分野におけるロシアの(???)に付い
て語ることも出来るだろう。
ただそれは国と産業界そして科学界の、打ち合わせのなった行動があっての
ことだ。
そして初めてロシアは科学技術を市場の要求にあったものに出来、知的製品
の販売ルートを見つけることが出来るのだ」
研究員はこの様に述べた。

大統領府長官はまた日本に対しても、対ロ経済交流のモデルを変え、重心をハ
イテク領域に移すよう提案し次の様に語っている。
「政治に関していえばロシア政府と日本政府は、冷戦時代には考えもつかなか
った共同行動の水準に達した。
実際私達は戦略的パートナーシップ関係を作ろうという段階にあるのだ。
ろちろん両国の間には第二次世界大戦の遺物として残った問題もある。
南クリルいわゆる北方四島の国境線画定を含めた、平和条約締結問題だ。
ロシアは対話を継続し相互に受け入れ可能な解決法の模索を、今後も続けてい
くつもりだ。
ロシア政府は今の世代のうちに、すでにその成果が出るようにすることに賛成
だ」
大統領府長官はこのように強調した。

(???)は男性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れない

12月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル