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アルカイダの秘密

2009-12-12 | ラジオ
2001年9月11日アメリカでは、国際テロ組織アルカイダが実行犯とさ
れるテロ事件が発生した。同様のテロはアルカイダによって、今後も
繰り返される可能性があるのだろうか。
このテーマに付いてロシアの声の記者は、次の様にまとめている。

アメリカの高官の中には、アメリカの国家安全保障を脅かすアルカイダ
の脅威に付いて常に語る人々が居る。
彼らは再びアルカイダが、アメリカ同時多発テロ事件と同様のテロを行
う可能性があると考えているようだ。
この高官達はアルカイダとアルカイダのビンラディン指導者を、容赦な
き闘いが必要とされる(?)だとしている。

一方でアルカイダに対するアメリカの態度に関して別の見解もある。
例えばパキスタンの新聞『フロンティア・ポスト』は、興味深い一連の状
況に注目した。
『フロンティア・ポスト』紙は2001年9月11日に発生したテロに関して、こ
れはアメリカの航空訓練学校に通っていたテロリストによって計画された
が、アメリカの強大な諜報機関は、これに付いて何の情報ももっていなか
ったとし、アメリカはビンラディンの最大の敵だとしたが、2005年にビンラ
ディンの生死を問わず捕らえる事を任務とした、特別部隊の活動を停止
したと掲載した。
『フロンティア・ポスト』紙は最後にクリントン国務長官が述べたように、も
しアメリカの諜報機関によって、ビンラディンの居場所がパキスタンである
ことが明らかにされているのであれば、何故ビンラディンは無人航空機に
よる集中攻撃で、殲滅されなかったのかと指摘した。

実際問題としてこれは何故だろうか。
アメリカの諜報機関は2001年9月11日のテロ計画に付いて、本当に何も知
らなかったのだろうか。
これに関してロシアの専門家ソトニコフ氏は、ロシアの声からのインタビュー
に対し次の様に語っている。
「私はアメリカにはアルカイダに対して、二つの立場あるという見方を支持す
る。これはアフガニスタン及びパキスタンにおいても同様だ。
この様な状況はアメリカがアフガニスタンに侵攻した、2001年にはすでに形
成されていた。
これはアメリカの権力組織の中には、常にある種の脅威としてアルカイダが
存在したほうが、都合が良いとする人々が一部居ると言うことではないだろ
うか。
アルカイダが存在することを理由に、アメリカ国務省と国防省が、常に巨額な
予算を必要としているのと同時に、アフガニスタンでの闘いが長引いたことで
も説明することが出来る。

私達はビンラディンを捕らえると言っているが、ビンラディンが死亡したとする
情報があった。
しかし実は彼は生きているとされたため。彼を捕らえ彼が指揮するアルカイダ
との闘いを、継続するこことが必要だとされたのだ。
そしてついにはテロリスト側からの脅威を理由に、アフガニスタンとパキスタン
の国境地域に、アメリカが直接駐留することを正当化することが可能となった
のだ。
私は例え殲滅することは出来なかったにしても、アメリカ(???)に、この地域で
ビンラディンが率いるアルカイダネットワークの活動を、抑えることが出来たは
ずだと考えている」
ソトニコフ氏は、この様に述べている。

さらにソトニコフ氏にアメリカの中央情報局は、ソ連がアフガニスタンに介入し
ていた時期にアルカイダを支援しただけでなく、今でもこの組織との関係を維
持し続けていると確信する観測者達が多く居るが、この意見に賛成するかとの
質問を投げかけた。
ソトニコフ氏はこれに対し次の様に答えた。
「2001年のアメリカの同時多発テロの後、テロの首謀者に関しては様々な説が
あった。そのなかにはこのテロは、アメリカの情報機関がアルカイダと共謀し
て仕組んだというものもあった。
私はこの見解には同調していない。しかしアメリカ社会を、常に緊張の中に置
きアフガニスタンとパキスタンに駐留する、アメリカ軍の増派を正当化するため
に、情報機関のある部隊がアルカイダのメンバーと極秘の繋がりを持っている、
ということに付いては可能性があると考えている」
ソトニコフ氏はこの様に発言している。

は(?)は電波が弱く聴き取れず
(???)は女性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れない

11月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道
ローレンス ライト
白水社

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