1010 Radio

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露米戦略攻撃兵器削減に関する新条約は今年中に締結できるか

2009-12-20 | ラジオ
12月16日、アメリカ国務省の代表が匿名を条件に伝えたところ
によると、アメリカ政府は戦略攻撃兵器の制限と削減に関する、
いわゆるSTART 1に代わる新条約を、今年末までにロシア政府
との間で締結することを、もはや期待していないと伝えた。
この発言をめぐってロシアの声の評論委員は、次の様にコメント
している。

この声明は極めて意外だが恐らく根拠がない訳ではないと思う。
実際カトリックのクリスマスまで、つまり12月25日まで残すとこ
ろ1週間余りとなった。
そしてアメリカはクリスマスと新年の休みに入ってしまう。
その一方でこの見方は根本的に、アメリカ国務省広報担当次官
補が先に出した声明と(???)っている。
国務次官補は新条約の調印が今年末まで、相変わらず米露両
政府の主要な目標として残っていると(?)した。
アメリカの二人の高官が相容れないことを、それぞれ口にしてい
るのは奇妙ではあるが、それぞれの意見にそれなりに(?)がある
だろう。

こうした相容れない違った見方がアメリカから聞こえてくるのは、
何も今回が初めてではない。
しかし新条約作成のプロセスを見守っている全ての人々は、露米
両大統領の意思と言うものに、目を向ける必要があると思う。

メドヴェージェフ・オバマ両大統領は、双方とも何度も出来る限り短
期間で新条約が作成されるという立場に、(?)なく忠実であることを
(???)きた。
メドヴェージェフ・オバマ両大統領は大統領会談でも確認し、また電
話会談でも話し合っている。

コペンハーゲンでの国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議の
サミットで、大統領同士の会談が実施されるならば、当然気候変動
ばかりではなく、軍縮問題もテーマとして取り上げられることになるだ
ろう。
その際、今残っている意見の食い違いが払拭されることも在り得る。

ここで特に指摘しておきたいことはロシアとアメリカは、両国の国益に
直接関わる、また全世界にとって極めて重要な意味を持つテーマに
付いて交渉をつ続けているという点だ。
すでに今、完全に明らかなことは新しい法律的な、拘束力のある文書
であるべきだという点だ。
双方は一度ならず新条約調印に、完全に近づいたと述べていた。

この問題においては先ず急がないこと、何か具体的な日付と言うもの
を追い求めないことが必要であり、肝心なのは最終的な成果だ。
最も大切なのはロシア政府もアメリカ政府も受け入れられ、核拡散体
制と平和の強化、世界の安全保障と安定の強化を促すことだ。
成果を得るのが新年前なのか新年の直ぐ後なのか、それは本質的に
理由ではない。

確かにSTART 1の効力は12月5日に切れてしまったが露米両国が新し
い関係にある今、如何なる刺激的な問題も出来事も起きていないこと
に注目すべきだと思う。

(?)は聴き取れず
(???)は男性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れない

12月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル