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欧州人権条約の第14追加議定書受け入れを再び検討するロシア議会

2009-12-21 | ラジオ
ロシアは欧州人権条約の、いわゆる第14追加議定書を受け入れる
可能性がある。
メドヴェージェフ大統領はこの問題を外務省、法務省、下院議長、大
統領府の代表者たちと話し合った。
欧州評議会閣僚委員会が今週、文書に含めた修正によって、ロシア
側は議定書批准の可能性に付いての話し合いに戻ることが可能とな
った。

欧州人権条約、正式名称は人権と基本的自由の保護のためのヨーロ
ッパ条約だが、この条約は欧州評議会の重要な文書であり1953年9
月3日に発行した。
欧州評議会に加盟している各国はこの条約に調印し、そのあと批准す
る義務を負っている。
ロシアは条約に調印したが、一連の追加議定書、特に死刑制度や欧
州裁判所の改革に関する議定書をまだ批准していない。
いわゆる第14議定書はヨーロッパ人権裁判所での、決定採択の手続き
の簡素化に付いてのもので、簡素化されると被告となった国の代表者
を除く国々の3人の裁判官が判決を出すことが出来るようになる。

しかし2006年、ロシア議会下院国家会議はこの議定書はロシアの国益
を損ない、採択される決定の公平さが脅かされると判断し文書の批准
を拒否している。
第14追加議定書に一連の修正が加えられ、特にストラスブールでの批
准の際、ロシアに関する諸問題討議の際には必ずロシアの代表者が出
席すると言う決定が採択された今、ロシア政府は議定書への自分達の
態度を変える用意がある。
「欧州人権裁判所改革の目的は、裁判所宛に届けられる訴えの数が増
えていることから裁判所の効率を高めることだった。
もちろんロシアはヨーロッパでのあらゆる条約、また訴訟に責任を持って
参加する立場として、この重要な制度の作業をさらに完璧なものにする必
要があると当然考えている。

しかし一方でロシアはこの議定書を批准していない唯一の国で、議定書は
効力を発していない。
その原因は一連の矛盾点で私達は数年にわたって、これに付いて私達の
パートナーとかなり積極的に意見交換して来た。
しかし現在、立場が若干接近している。
もし下された決定が、私達を全体として満足させるものだとの結論に達する
のであれば、そのときはロシア議会下院に対し、この文書の検討に再び戻る
よう求めることになるだろう」
メドヴェージェフ大統領は、このように述べている。

尚、ロシア議会下院議長は民法、刑法そして訴訟および仲裁に関する法律を
担当している下院の然るべき委員会に、すでにこの問題の検討に戻り、下院
評議会のための提案を準備をするよう指示が出されたと伝えた。

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12月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル