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ナチズムの英雄化に反対する、圧倒的大多数の国連加盟国

2009-12-26 | ラジオ
ロシアがイニシアチブを発揮して採択された、人種差別の(?)に反対す
る国連総会決議は、ナチズムの英雄化対策を講じる必要性に迫られた
国々に対し明確なシグナルを送ることが出来るだろう。
ロシア政府はこのような考えを示している。
この話題に関してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
この決議案がタイミングよく採択されたことが、グルジアでは刺激的な形
で裏付けられた。
国連決議が採択された翌日の12月19日、グルジア政府はグルジア西部
の中心都市クタイシの第二次世界大戦戦没者追悼記念碑を爆破させた。
爆破の結果、コンクリート破片で母子が犠牲となった。
(電波が弱く受信不能)

ロシア外務省は記念碑の爆破を、国家的断行で屈辱的行為と非難した。
およそ70万人以上のグルジア人が第二次世界大戦に参加し、そのうち20
万人以上がファシズムとの闘いに命を捧げたことを、グルジア政府は自ら
考えるべきだ。

如何に暇しい思いで、この話を取り上げようとナチズムの英雄化、ソ連兵の
記念碑に対する冒涜と撤去という事実はラトビア、エストニア、ウクライナ等
その他の国でも起きている。

こうした国々ならびにEU連合が、ロシアの提案した決議案の投票を棄権した
のは何も偶然ではない。
またアメリカとマーシャル諸島は決議案に反対票を投じた。
これは驚くべきことであり、同時に不快なことでもある。
と言うのもおよそ40万人ものアメリカ人が、ファシズムとの闘いで犠牲となっ
ているからるからだ。
最もソ連人は第二次世界大戦で2700万人もの、自分達の息子や娘の命を奪
われた。

アメリカ、アメリカの同盟国ならびにパートナー諸国のこうした見解は、未来の
世代のためにファシズムとの闘いに命を捧げた人々の魂に対する冒涜のように
も思われる。
本質的に彼らの見解はナチズムの正当化と、第二次世界大戦の結果の見直
しに向けられているものだ。
こうしたアメリカならびにヨーロッパ諸国の政府の方針が、戦没者の魂を愚弄す
る人々を庇護し、兵士の記念碑を爆破させ赤軍や連合国と闘った元ナチスの親
衛隊や共謀者によるデモ行進を煽っているのだ。

国連に加盟する圧倒的多数の国々、つまり127の国々がロシアの決議に賛成票
を投じたことを指摘したいと思う。
賛成票を投じたのは中国、インド、インドネシア、ブラジル、アルゼンチン、サウジ
アラビア、イスラエル、ウズベキスタン、タジキスタン、キリジスタンそのほか数十
カ国の国々だ。

このことは現在の人種差別の台頭に反対したロシアの努力が、世界で支持を得
ていることを示している。
昨年2008年12月、メドヴェージェフ大統領が世界人権宣言採択60周年によせて、
国連総会に親書を送った。
そのなかでメドヴェージェフ大統領は人種差別、外国人排斥主義、ナチズムの台
頭に対し国際社会が一体となって対抗するよう呼びかけていた。

今回採択された国連決議は、この方向性に沿った重要な一歩であると考える。

(?)は聴き取れず

ナチズムの時代 (世界史リブレット)

山本 秀行
山川出版社


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12月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
コメント
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