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麻薬取締戦略プロジェクト作成に取組む上海協力機構加盟諸国

2009-12-23 | ラジオ
北京で3日間にわたって続けられていたSCO・上海協力機構加盟諸
国麻薬問題担当省庁間ハイレベル協議がこのほど終わった。
この協議は麻薬密輸撲滅に向けた闘いでの、実際的な共同行動の
メカニズム作りの途上においてすでに定着したもので、2010年から
2015年にかけての上海協力機構の麻薬対策戦略プロジェクトへの、
加盟諸国共同の取り組みの延長線上にあるものだった。

この協議に関してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしてい
る。
上海協力機構・SCOの加盟諸国の領内における、特にアフガニスタン
に地理的に近い国々での、麻薬の不法な取引を効果的に取り締まる
メカニズム作りの必要性は今、声高に叫ばれている。
アフガニスタンからの麻薬の密輸は今や、中央アジアの安全と平和に
とって重大な脅威となってしまった。

現在アフガニスタンの麻薬生産工場の大部分は、中央アジア諸国との
国境地帯に集中して存在している。
麻薬問題対策担当省庁のデータによると、アフガニスタン産のヘロイン
が原因で数十万人が命を落とす危険性が在り、また現地には250億回
分のヘロインが蓄えられているということだ。

アフガニスタン産ヘロインは全世界に今や広がっている。
中国やロシアそしてヨーロッパ諸国にも、そうした麻薬が入ってきている。
ロシアに付いて言えば連邦麻薬取締庁によると、ロシア国内には現在お
よそ250万人の麻薬患者が居る。
尚、公式にはこれは50万人とされている。
連邦麻薬取締庁長官はつい先日、モスクワで記者団に対し次の様に述べ
た。
「もし連邦麻薬取締庁が機能していなかったら、麻薬中毒者の数は100倍
とは言わないが10倍は多くなっていたと思う。
1990年代国内には25%から30%、麻薬依存者の数が増えていた。
国が取締を強化する措置をつくり、私達のこの庁が(???)が造られた後、20
00年から2001年には麻薬依存者そして中毒者の数の延びは、単に鈍くな
ったばかりではなく、ほぼ止まった」
連邦麻薬取締庁長官は、このように指摘している。

中国・北京での今回の会合では中国、ロシアその他の上海協力機構加盟
諸国では、麻薬密輸撲滅に向け極めて多くの経験が蓄積されたとの、指
摘が一致してなされた。
加盟国全ての共同行動の効果が高まってきている。
そうしたことを背景に2010年から2015年の、上海協力機構加盟諸国の麻薬
取締戦略プロジェクトへの取組みがなされ、12月からは麻薬密輸業者や麻
薬成金に対する情報を含む、集団安全保障条約機構(CSTO)加盟諸国の統
一データベースが機能し始めることになる。

これによって麻薬犯罪に関するデータの迅速な交換が保障され、上海協力
機構メンバー諸国にとっても、麻薬マフィアとより効果的な闘いが出来るもの
と期待されている。

(?)は電波が弱く聴き取れず
(???)は男性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れない

11月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル