北京で3日間にわたって続けられていたSCO・上海協力機構加盟諸
国麻薬問題担当省庁間ハイレベル協議がこのほど終わった。
この協議は麻薬密輸撲滅に向けた闘いでの、実際的な共同行動の
メカニズム作りの途上においてすでに定着したもので、2010年から
2015年にかけての上海協力機構の麻薬対策戦略プロジェクトへの、
加盟諸国共同の取り組みの延長線上にあるものだった。
この協議に関してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしてい
る。
上海協力機構・SCOの加盟諸国の領内における、特にアフガニスタン
に地理的に近い国々での、麻薬の不法な取引を効果的に取り締まる
メカニズム作りの必要性は今、声高に叫ばれている。
アフガニスタンからの麻薬の密輸は今や、中央アジアの安全と平和に
とって重大な脅威となってしまった。
現在アフガニスタンの麻薬生産工場の大部分は、中央アジア諸国との
国境地帯に集中して存在している。
麻薬問題対策担当省庁のデータによると、アフガニスタン産のヘロイン
が原因で数十万人が命を落とす危険性が在り、また現地には250億回
分のヘロインが蓄えられているということだ。
アフガニスタン産ヘロインは全世界に今や広がっている。
中国やロシアそしてヨーロッパ諸国にも、そうした麻薬が入ってきている。
ロシアに付いて言えば連邦麻薬取締庁によると、ロシア国内には現在お
よそ250万人の麻薬患者が居る。
尚、公式にはこれは50万人とされている。
連邦麻薬取締庁長官はつい先日、モスクワで記者団に対し次の様に述べ
た。
「もし連邦麻薬取締庁が機能していなかったら、麻薬中毒者の数は100倍
とは言わないが10倍は多くなっていたと思う。
1990年代国内には25%から30%、麻薬依存者の数が増えていた。
国が取締を強化する措置をつくり、私達のこの庁が(???)が造られた後、20
00年から2001年には麻薬依存者そして中毒者の数の延びは、単に鈍くな
ったばかりではなく、ほぼ止まった」
連邦麻薬取締庁長官は、このように指摘している。
中国・北京での今回の会合では中国、ロシアその他の上海協力機構加盟
諸国では、麻薬密輸撲滅に向け極めて多くの経験が蓄積されたとの、指
摘が一致してなされた。
加盟国全ての共同行動の効果が高まってきている。
そうしたことを背景に2010年から2015年の、上海協力機構加盟諸国の麻薬
取締戦略プロジェクトへの取組みがなされ、12月からは麻薬密輸業者や麻
薬成金に対する情報を含む、集団安全保障条約機構(CSTO)加盟諸国の統
一データベースが機能し始めることになる。
これによって麻薬犯罪に関するデータの迅速な交換が保障され、上海協力
機構メンバー諸国にとっても、麻薬マフィアとより効果的な闘いが出来るもの
と期待されている。
※(?)は電波が弱く聴き取れず
※(???)は男性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れない
11月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
国麻薬問題担当省庁間ハイレベル協議がこのほど終わった。
この協議は麻薬密輸撲滅に向けた闘いでの、実際的な共同行動の
メカニズム作りの途上においてすでに定着したもので、2010年から
2015年にかけての上海協力機構の麻薬対策戦略プロジェクトへの、
加盟諸国共同の取り組みの延長線上にあるものだった。
この協議に関してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしてい
る。
上海協力機構・SCOの加盟諸国の領内における、特にアフガニスタン
に地理的に近い国々での、麻薬の不法な取引を効果的に取り締まる
メカニズム作りの必要性は今、声高に叫ばれている。
アフガニスタンからの麻薬の密輸は今や、中央アジアの安全と平和に
とって重大な脅威となってしまった。
現在アフガニスタンの麻薬生産工場の大部分は、中央アジア諸国との
国境地帯に集中して存在している。
麻薬問題対策担当省庁のデータによると、アフガニスタン産のヘロイン
が原因で数十万人が命を落とす危険性が在り、また現地には250億回
分のヘロインが蓄えられているということだ。
アフガニスタン産ヘロインは全世界に今や広がっている。
中国やロシアそしてヨーロッパ諸国にも、そうした麻薬が入ってきている。
ロシアに付いて言えば連邦麻薬取締庁によると、ロシア国内には現在お
よそ250万人の麻薬患者が居る。
尚、公式にはこれは50万人とされている。
連邦麻薬取締庁長官はつい先日、モスクワで記者団に対し次の様に述べ
た。
「もし連邦麻薬取締庁が機能していなかったら、麻薬中毒者の数は100倍
とは言わないが10倍は多くなっていたと思う。
1990年代国内には25%から30%、麻薬依存者の数が増えていた。
国が取締を強化する措置をつくり、私達のこの庁が(???)が造られた後、20
00年から2001年には麻薬依存者そして中毒者の数の延びは、単に鈍くな
ったばかりではなく、ほぼ止まった」
連邦麻薬取締庁長官は、このように指摘している。
中国・北京での今回の会合では中国、ロシアその他の上海協力機構加盟
諸国では、麻薬密輸撲滅に向け極めて多くの経験が蓄積されたとの、指
摘が一致してなされた。
加盟国全ての共同行動の効果が高まってきている。
そうしたことを背景に2010年から2015年の、上海協力機構加盟諸国の麻薬
取締戦略プロジェクトへの取組みがなされ、12月からは麻薬密輸業者や麻
薬成金に対する情報を含む、集団安全保障条約機構(CSTO)加盟諸国の統
一データベースが機能し始めることになる。
これによって麻薬犯罪に関するデータの迅速な交換が保障され、上海協力
機構メンバー諸国にとっても、麻薬マフィアとより効果的な闘いが出来るもの
と期待されている。
※(?)は電波が弱く聴き取れず
※(???)は男性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れない
11月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル