読書。
『考えよ! なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』 イビチャ・オシム
を読んだ。
言わずと知れた、「考えて走る」サッカーという言葉が標語のようにもなった、
サッカー前日本代表監督のイビチャ・オシム氏の本です。
「2010年4月10日初版発行」となていますから、まだ新しめの本です。
あと20日くらいに迫った、南アフリカW杯に向けた、
日本代表に関する内容になっています。
まずは、グループEのカメルーン、オランダ、デンマークの
チーム分析、紹介から始まっていきます。
そして、各国とどう戦うべきか、日本に分はあるのか、
というところを論じてくれます。
そして大会の見どころを短く語り、
続いて大事な「日本代表への提言」が始まります。
岡田監督をどう見ているのか?
今の代表の長所と欠点は?
戦術についてどう考えているのか?
選手についてはどう見ているのか?
そういったことが語られます。面白そうでしょう?
これが、オシム氏ならではの洞察力、哲学、慧眼によって、
独特の言葉回しで代表を分析しています。
日本人は俊敏で敏捷性が高い、としながらも、試合ではプレーのスピードが遅い。
そのこころはなににあるのかといえば、瞬時に考えることができていないためだ
っていうことになるんです。考え過ぎて動けないというところもある。
・試合に臨む前に、格下と思われる相手に「勝てるんだ」と
陶酔感のようなものを持つと、とんでもない結果になるということを言っています。
これは、2006ドイツW杯のオーストラリア戦を例にあげている。
・相手をリスペクトするのが大事。でも、過大評価してはいけない。
そして、選手は自分に自信を持つこと。
・情報過多になると相手を恐れることになって、
アグレッシブにプレーできなくなる。
とか、けっこう、ズバズバと一流の指導者の口からサッカー観が語られて、
その切り口が鋭くも力強いために、うんうんうならされるような本です。
面白いです。これ一冊で、南アフリカ大会での日本代表戦を観戦するのには
十分かといえるほどです。
ただ、幾分、これまでのサッカーや選手の名前を知っていたほうが読みやすい。
ファン・バステン、ベッケンバウアーなどの有名どころですけど。
日本代表の本番、グループ突破ができるかどうかは、まだまだわからないところです。
どんなフォーメーションでくるのかも決まっていないだろうし、
韓国戦とイングランド戦、そしてコートジボワール戦の結果と内容を見てみないことには
期待も失望もできないところだと思います。
ただ、そうはいったところで、まだこれらのテストマッチでは、選手たちは怪我を恐れるでしょうから、
たとえば中村俊輔や遠藤といった選手が、パスを出したりドリブルをしたりして前線に切りこんだり、
ボールを持っていない状態で前へ走りこんだりということはしないでしょうね。
もしかすると、本番でも彼らはそういったリスクを冒すプレーをしないままかもしれない。
そうなったら問題なんですけどねー。
っといったところも、この本を読むと考えられるようになります。
前回の記事にUPしたサッカー本を読むならば、こっちを読みましょう。
日本代表のW杯用ではありますが。
スペインとかブラジルとか、外国のチームが気になる人は、Numberの別冊でも
買ってください。僕は買いました。
『考えよ! なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』 イビチャ・オシム
を読んだ。
言わずと知れた、「考えて走る」サッカーという言葉が標語のようにもなった、
サッカー前日本代表監督のイビチャ・オシム氏の本です。
「2010年4月10日初版発行」となていますから、まだ新しめの本です。
あと20日くらいに迫った、南アフリカW杯に向けた、
日本代表に関する内容になっています。
まずは、グループEのカメルーン、オランダ、デンマークの
チーム分析、紹介から始まっていきます。
そして、各国とどう戦うべきか、日本に分はあるのか、
というところを論じてくれます。
そして大会の見どころを短く語り、
続いて大事な「日本代表への提言」が始まります。
岡田監督をどう見ているのか?
今の代表の長所と欠点は?
戦術についてどう考えているのか?
選手についてはどう見ているのか?
そういったことが語られます。面白そうでしょう?
これが、オシム氏ならではの洞察力、哲学、慧眼によって、
独特の言葉回しで代表を分析しています。
日本人は俊敏で敏捷性が高い、としながらも、試合ではプレーのスピードが遅い。
そのこころはなににあるのかといえば、瞬時に考えることができていないためだ
っていうことになるんです。考え過ぎて動けないというところもある。
・試合に臨む前に、格下と思われる相手に「勝てるんだ」と
陶酔感のようなものを持つと、とんでもない結果になるということを言っています。
これは、2006ドイツW杯のオーストラリア戦を例にあげている。
・相手をリスペクトするのが大事。でも、過大評価してはいけない。
そして、選手は自分に自信を持つこと。
・情報過多になると相手を恐れることになって、
アグレッシブにプレーできなくなる。
とか、けっこう、ズバズバと一流の指導者の口からサッカー観が語られて、
その切り口が鋭くも力強いために、うんうんうならされるような本です。
面白いです。これ一冊で、南アフリカ大会での日本代表戦を観戦するのには
十分かといえるほどです。
ただ、幾分、これまでのサッカーや選手の名前を知っていたほうが読みやすい。
ファン・バステン、ベッケンバウアーなどの有名どころですけど。
日本代表の本番、グループ突破ができるかどうかは、まだまだわからないところです。
どんなフォーメーションでくるのかも決まっていないだろうし、
韓国戦とイングランド戦、そしてコートジボワール戦の結果と内容を見てみないことには
期待も失望もできないところだと思います。
ただ、そうはいったところで、まだこれらのテストマッチでは、選手たちは怪我を恐れるでしょうから、
たとえば中村俊輔や遠藤といった選手が、パスを出したりドリブルをしたりして前線に切りこんだり、
ボールを持っていない状態で前へ走りこんだりということはしないでしょうね。
もしかすると、本番でも彼らはそういったリスクを冒すプレーをしないままかもしれない。
そうなったら問題なんですけどねー。
っといったところも、この本を読むと考えられるようになります。
前回の記事にUPしたサッカー本を読むならば、こっちを読みましょう。
日本代表のW杯用ではありますが。
スペインとかブラジルとか、外国のチームが気になる人は、Numberの別冊でも
買ってください。僕は買いました。