Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『LIFE 副菜』&『LIFE 副菜2』

2020-08-23 18:52:26 | 読書。
きょうは料理本を。
『LIFE 副菜』&『LIFE 副菜2』 飯島奈美
をご紹介します。

ご飯づくりをするようになって、
クックパッドだとかいろいろなネット上のレシピを参考にさせてもらい、
レパートリーが増えていくのですが、
しばらくすると、どうも手詰まり感がでてくるのです。

作りやすそうな料理のレシピをみつけて作ってみるとおいしい。
そうしてレパートリーに加わっていく、つまりレギュラーになっていきますが、
また別の料理を探してみようと検索してみると、
ちょっと食材が違うだけで、いままで見つけたものと似通った料理が多かったりします。
味つけがだいたいいっしょだね、というように。

この状況を打破するには、
常備していないスパイス・調味料をそろえて、
料理の守備範囲を拡大する方法があります。
また、手を出したことのない食材に手を出すことでも
守備範囲を広げますよね。

でも、調味料をそろえてもたまにしか使わなかったり、
せっかくそろえても口に合わなかったりなどして無駄になることがあります。
また、食材も同様で、口に合わなかったり、
そもそも僕の住むところは都会ではないので、
レシピに載っている食材が手に入らないことが間々あります。

そうしたときに役に立ったのは、料理本でした。
これは、すごくオーソドックスな答え、という感じでしょうか。

この『LIFE副菜』と『LIFE副菜2』は飯島奈美さんという方が作ったレシピ集です。
飯島さんは、テレビドラマや映画にでてくる料理を手掛けることを
仕事のひとつとしてもってらっしゃる方。

そんな飯島さんのレシピ集を読んでみると、
僕みたいな、料理をぶっつけ本番でやってきたような基本を知らない者にとっては、
何段階もずっとわかってらっしゃるなあという気がします。
それも、雲の上にいる人の気配をうっすら気取るかのように感じます。

どういうことか。
たとえば、「かぼちゃの煮つけ」にしても、
切り分けてから塩をしておく、とある。
これなんて「えっ」と思いました。
で、手順通りに作ってみると、
やっぱりとてもおいしくでき上がるのです。
おまけに、それまで作っていたよりも、
醤油や砂糖などの調味料の分量が格段に少なくて済むようになりました。
無駄をそぎ、おいしさを最大にするレシピだったということなんです。

『LIFE副菜』には副菜が56品で、
『LIFE副菜2』には55品載っています。
僕はナンプラーや唐辛子系のものは、家族が嫌がるので極力使いませんし、
そういったものを使用する料理はこの本たちにも載っていて、
そういうのは作りませんし、
他にも「ぜんざい」だとかのスウィート関係も、
「香味野菜系と食べる目玉焼きご飯」的なものにも食指が伸びないのですが、
それでもちらほらと、この本たちから選んでつくってみて、
家族にウケのいいものが作れるようになりました。

このシリーズには主菜のものもあったはずですが、
どうしてか副菜の方が困るので、揃えたのはこの二冊です。

わかりやすい指南の仕方、見やすいレイアウト。
リングノートみたいな綴じ方をされた本ですから、
ページを開いてみた状態でキッチンの隅っこに置いておくにも便利です。

まあ、ネット上のレシピでもじゅうぶん力になってくれますが、
料理に対しての遊び心みたいなものもある方ならば、
本書を手に取ってみて楽しめるのではないかなと思います。




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