Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

健康保険の減免制度却下される

2021-08-17 17:07:21 | days
コロナ禍がはじまってすぐの段階で僕は職を失いました。正確には、その年、雇ってもらえなかった。4年間の雪のないシーズンだけ同じ観光施設で働いていて、その前年には会社の人から「来年もよろしくおねがいします」なんて言われていたのでした。言うまでもなくコロナ禍は今も継続していますし、僕の失業の状態も変わっていません。

母の介護をしているぶん、冬場の仕事はむずかしいのです。父か僕のどちらかが雪かきしていたら、必ずどちらかは母を見守っていなくてはいけない。夏場もそれは同じことではあるのですが、冬場はストーブを焚いているぶん危険なんですね。夢遊病者のように目をつむったまま思念かなにかにとりつかれてあちこち歩き回ることが多く、ストーブにぶつかることは珍しくなく、今年の初めには煙突に腕をくっつけて火傷しもしました。デイサービスは嫌がるし、認知症とはちがって飲ませる薬もいろいろあり、さらに薬を飲まないときの対処にも困りますし、父も不安症なので母がデイサービスに行っているあいだは気が気ではなくダメみたいです。

病院に入れるにしても、何度か母を入院させた経験からいえば待遇面がひどいのでちょっと難しいです。すぐに死んでしまいそう。短期間の入院で家族がリフレッシュする方法もあるのですが、その短期間でも歯を磨いてもらえなかったり下着をとりかえてもらえなかったり薬だって定時をすぎたら飲ませてもらえなかったりして、退院するころには入院前よりボロボロになっている。

だから、できるだけ母の面倒を見ながらという前提で仕事を探しても、夏場だけで週3日くらいで日中でとなるとまあありません。家庭環境は月日と共にきつくなるし、父は父でストレスが溜まると暴力もでてきてそれが僕への大きな負荷にもなるし(それに、暴力を制止したり暴力がでないように監視したりするのも僕の役目でもあります)、けっこうむずかしい状況にあるわけです。


前置きが長くなりました。で、やっと本題に入りますけれども、そんななか、新型コロナ禍のため、特別の「国民健康保険減免制度」というようなのを去年知って、申請したのです。担当者に忘れられていたようで払った金額を還付されるまで3カ月くらいかかりましたが、それでも申請が通って免除されたのです。失業などで昨年度とくらべて所得額が30%減以上になった、だとかが条件なんですが、僕の場合はもう100%減でした。

それで今年も状況は変わらず、おなじ減免制度に申請をしたところ、却下されたのです。電話で聞いてみると、あくまで昨年度から所得が30%減以上の場合なので適さないのだ、と。そりゃないぞ、と。それはだって、この制度の主旨はコロナ禍で収入が減って苦しい人のための支援ということでしょう、だったら去年から継続して状況が改善しない人がこの制度に適さないのはおかしいじゃないですか。役所の側は、僕の去年の収入がないから今年がゼロでも30%減にあたらない、という機械的な処理の仕方なんですよねえ。

コロナ禍は2020年初頭からずっと継続しています。緊急事態宣言、まん延防止などを経ても一度も収束していません。そうやってずっとコロナ禍は継続しているのに、日本の人間社会は年度で区切って考えるものなんです。これが、行政! 政治! なんですねえ。

世知辛いもんだ、というか、頭でっかちな感じの対応というか仕組みというか。

生活保護にまる投げする的なやり方ですが、これって、投げやりなのではないでしょうか。

「政治も行政も、なーんかけっこうズレてるよね」と大声で言ってしまってもしょうがないと思いませんか。

まったく……やれやれ。
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