TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

数学の記憶

2008年10月02日 17時57分13秒 | 数学
 最近思ったことは、生徒がよく「やり方忘れた」ということ。「何で忘れるんだろう」と思ったが、生徒にとって数学の計算などは、英語の単語を覚えるのと同じらしい。単語を忘れるのと同じくらい数学をよく忘れてくれる。
 算数の筆算ならいざ知らず、文字式の計算や方程式の解き方、平方根、因数分解などは、日常生活には使わないと見て、どんどん忘れてくれる。数学教師としては「数学は体系」と思っているのだが、生徒にとっては、暗記の対象でしかないようである。生徒の頭の中で体系になっていないようだ。

 そう思ったら、授業が気楽になってきた。なぜ忘れるのか・・・。覚えていないからだ。覚えてなければ体系にもならない。体系になっていないからすぐ忘れてしまうのだ。要は覚えさせればよい。まずは、何度も何度も同じことを言えば次第にひとりでに覚えてくれる。ある程度覚えたら体系化してやればよい。その生徒が一つの論理体系を自分自身で作ってやれるように援助すればよい。数学は一人一人に論理体系を形作る科目だと思うからだ。また一工夫したくなってきた。
コメント
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