TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

式による説明6 家庭教師で

2015年07月12日 09時51分41秒 | 数学

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5つの続いた整数の和は5の倍数になります。
このわけを、文字を使って説明しなさい。
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==解答===================================
 5つの続いた整数のうち、もっとも小さい整数を
n とすると、5つの続いた整数は
 n, n+1, n+2, n+3, n+4
と表される。したがって、それらの和は
n+(n+1)+(n+2)+(n+3)+(n+4)
=5n+10
=5(n+2)

n+2は整数だから、5(n+2)は5の倍数である。
したがって、5つの続いた整数の和は、
5の倍数になる。
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 説明の続きを繰り返し読んでもらってから、5n+10が5の倍数になる
ことを理解してもらおうとしたのだが・・・。
「もっとも小さい整数」というところで、つまづいていた。
1から始まると思い込んで「1、2、3、4、5」とつぶやいていたのを
すかさずとらえた。

T「5つの続いた整数は最初の数が決まれば残りの数が決まります」と確認したの
だが・・・。もう一度説明のし直しをした。

T「5つの続いた整数というのを1つの組にすると、何組もあるよね」
T「その組の中でもっとも小さい数だから、最初に出て来る数のことだ」

 これで納得してくれた。ポイントは「5つの続いた整数の組」すなわち
5つの数を一つのチームと考える。そのチームの中の最小の数のことだと
いうことを再度確認した。

T「5つの続いた整数をいろいろ思い浮かべてみて下さい」
T「次々と浮かぶうちの一番小さな数が決まれば、他の4個の数も決まります」

 この理屈をやっと理解してくれたので、もう一度解答を読んでもらった。

S「何となく分かったような・・・」
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5つの続いた整数のうち、もっとも小さい整数を
n とすると、5つの続いた整数は
 n, n+1, n+2, n+3, n+4
と表される。したがって、それらの和は
n+(n+1)+(n+2)+(n+3)+(n+4)
=5n+10
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 ここまでを分かってくれたようだ。

いよいよ5n+10という式が5の倍数であることを
分かってもらおうとした。

つづく
コメント
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