TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

式による説明7 家庭教師で

2015年07月21日 08時57分21秒 | 数学

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5つの続いた整数の和は5の倍数になります。
このわけを、文字を使って説明しなさい。
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==解答===================================
 5つの続いた整数のうち、もっとも小さい整数を
n とすると、5つの続いた整数は
 n, n+1, n+2, n+3, n+4
と表される。したがって、それらの和は
n+(n+1)+(n+2)+(n+3)+(n+4)
=5n+10
=5(n+2)

n+2は整数だから、5(n+2)は5の倍数である。
したがって、5つの続いた整数の和は、
5の倍数になる。
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 解答を理解出来るように説明を考えた。


解答の中で、5つの続いた整数は数々あるがそのうちの最初の
数が決まれば他の4個の数が決まるので、「5つの続いた整数のチーム」
が決まる。数あるチームはいろいろな組になっているので、

 5つの続いた整数のうち、もっとも小さい整数を
n として考えるのだということ。

5個の数を足して
n+(n+1)+(n+2)+(n+3)+(n+4)
=5n+10
そしてそれら5個の数の和は 5n+10 となる。

5n+10を5(n+2)と変形するのは技巧的なので、あとにまわした。

5n+10のn にいろいろな値を代入して確認すれば良かったかも
しれない。この作業をとばして、いきなり 5n+10 が5の倍数に
なることを確認させたのは不十分だったようだ。

T「5の倍数ってどんな数?」
S「5で割り切れる数」
T「では5n+10は5で割り切れる?」
S「・・・」

T「5n+10 を5で割ってみよう」

 これでつっかえてしまったようだ。

つづく


コメント
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