TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

学習教室、確率の指導4

2016年06月05日 02時48分04秒 | 数学

問題
袋の中に黒い玉2個、白い玉3個入っている。この中から同時に2個取り出す。
このとき、次のことが起こる確率を求めよ。
(1)2個とも黒が出る。
(2)2個とも白が出る。
(3)白と黒が出る。

では(3)を確率の積を使って求めるのはどうすれば良いのか、
この生徒は積を使って計算で求めることにこだわっていた
ので、中学校のやり方 には納得してくれなかった。

ここで私は指導に行き詰ったが、指導法を見つけることが出来た。

(3)白と黒が出る
1個が白で1個が黒なのだが、2個とも白、2個とも黒と様子が違う。
困り果てた私はとっさに2枚の硬貨を投げるときのことを思い出した。
2枚の硬貨を投げると
「2枚とも表」、「2枚とも裏」、「1枚が表1枚が裏」の3通りが起こるが
このうち「1枚が表1枚が裏」には2パターンあるので。
それぞれの確率は 1/4 1/4 2/4=1/2となるわけだ。これを思い出し
この説明をしてから、

2個とも黒、2個とも白は1パターンだが、白黒は2パターンあるから

同時に2個取り出すことに時差をつけて
黒→白となるのは 2/5×3/4=3/10
白→黒となるのは 3/5×2/4=3/10

どちらも同時に起こらないから
白黒になる確率は 3/10+3/10=6/10=3/5

というわけで、これで生徒は納得してくれた。

その後この記事を書いているうちに(3)の別解に気づいた。
(3)は(1)や(2)にならない確率だから
1-(1/10+3/10)=1-4/10=6/10=3/5 である。こちらの方が簡単だった。

おわり

コメント
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