TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

学習教室、確率の指導3

2016年06月04日 02時08分55秒 | 数学


問題
袋の中に黒い玉2個、白い玉3個入っている。この中から同時に2個取り出す。
このとき、次のことが起こる確率を求めよ。
(1)2個とも黒が出る。
(2)2個とも白が出る。
(3)白と黒が出る。

確率の積を使うと
(1) 2/5×1/4=1/10
(2) 3/5×2/4=3/10 で答えは合う。

じつはこれは順列を使って、同時を考慮しない考えだ。
10個から2個を取り出すのは
12 13 14 15
21 23 24 25
31 32 34 35
41 42 43 45
51 52 53 54

の20通り。
このうち2個とも黒は12 21だから確率は2/20=1/10
2/5×1/4=2/20=1/10
となり、確率は合う。2/20も一致。2/20と計算しているのだから、
積を使った解き方は、こちらの順列で解いている。
同時に2個でも、同時に3個でも、場合の数の時と違って、
確率の場合は重複して数えた分約分されて、同時を考えなくて良い。
順列の公式や組み合わせの公式を使って証明してみるのも良い。

では(3)を確率の積を使って求めるのはどうすれば良いのか、
この生徒は積を使って計算で求めることにこだわっていた
ので、中学校のやり方 には納得してくれなかった。

ここで私は指導に行き詰ったが、指導法を見つけることが出来た。

つづく








コメント
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