TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

学習教室、確率の指導2

2016年06月01日 09時24分32秒 | 数学


問題
袋の中に黒い玉2個、白い玉3個入っている。この中から同時に2個取り出す。
このとき、次のことが起こる確率を求めよ。
(1)2個とも黒が出る。
(2)2個とも白が出る。
(3)白と黒が出る。

この生徒は(3) が分からないと言った。

生徒は高校生なのだが、基本からやり直したいというので、中学校の問題集
を解いていた。

(1)と(2)の解き方を見たところ、高校生のやり方で解いてる。
つまり
(1)は 2/5 × 1/4 = 1/10

この解き方は「同時に2個取り出す」ということを無視している。

2/5は始めに5個の中から黒い玉を取り出す確率。
3/4は2番目に4個の中から黒い玉を取り出す確率だ。

この2つの出来事が続けて起こったので、確率を積で求めることが出来る。
しかし、「同時」を生かしていない。それでも答えは合っている。このことは
後述する。

「同時」を生かした解き方なら、中学校のやり方で、
5個の中から2個を取り出す組み合わせは、10通り。
黒い玉に12、白い玉に345の番号をつけると、
12 13 14 15
23 24 25
34 35
45
の10通り。

このうち2個とも黒が出るのは、12の1通りだから、
確率は1/10。

(2)も2個とも白は、34 35 45 の3通りだから、確率は3/10。

(3)も簡単で、白黒になるのは、13 14 15 23 24 25 の
6通りだから、確率は6/10=3/5

さて、高校のやり方、確率の積を使うとどうだろう。

つづく





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