イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

紀ノ川河口釣行

2022年09月03日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口
条件:小潮 3:41干潮
釣果:タチウオ 26匹


サラリーマン生活もあと1年半で終わりというときにまたまた出向を告げられたというのは以前に書いたが、新しい会社に移って今日が初めての釣行だ。言ってみれば、リストラされて再就職したようなもので、しかも、今までの仕事とは何の関係もないところにたまたま拾われたというようなものだ。給料が今までと変わらないということだけが救いである。

新しい職場といっても何か今までの経験を活かせるというものではなく、おまけに大して重要な仕事でもなさそうだ。単なる雑用である。
この歳になってまったく知らない世界に自分の意志に反して連れてこられて、周りはおそらく人種的にも今までいた業界と比べるとまったく思考の違う人たちばかりのように思うが小さな組織の10人のメンバー全員、今のところクセが強くてかなわないという感じではなさそうだ。
僕の奥さんはその業界で働いていたのだが、結婚式の時の招待客の姿を見て、あなたの会社の人たちにはみんな髪の毛があるといって感動していたのを思い出す。

しかし、パソコンに触れることなく1日を過ごすというのは何年ぶりのことだろう。Windows95が発売されて間もなくパソコンを触り始めたのだから、おそらく26、7年前のことではないのだろうか。ある意味、新鮮といえば新鮮だがこれはこれで淋しい。いうなれば、知的労働の機会を剥奪されていると言っているようなもののように思える。とにかく1年半を我慢すればまた別の生き方をすることができるかもしれない。人は歳をとってくると時間の経過を早く感じるものだ。そう思って過ごすしかない。

ついでといってはなんだが、この職場は信託銀行なので老後の資産運用の勉強はさせてもらえるかもしれない。運用するほどの退職金はもらえないだろうが、なけなしのおカネで死ぬまで生き永らえる方法を教えてもらえることができるかもしれない。

時事ネタではないが、会社という組織はある意味カルト教団のようなところだ。トップが教祖でその要求と思想がどんなに理不尽でも整合性がなくてもそれには全力で従わねば切り捨てられる。残念ながら、僕はどうもそういう状況には馴染めなかったということだろうなと思っている。もちろん、そういう要求に答えられるほどの能力がなかったというのも事実であるが・・。

しかし、わが社(もと居た会社のほう)のいいかげんさには驚いた。まず、有給休暇の取り方がわからない。僕は一応、出向先では新入社員ということになっていて、もらえる有給休暇が少ないのだが、もと居た会社で持っている分は取っていいということになっているものの、出向先では有給休暇以外に様々な休暇制度があり、それを取ったうえでさらに有給休暇を取れるのか、それもと有給休暇で賄うのかがわからない。
時間外手当はもっとひどい。出向先では僕の労働に対して時間外手当が支払われるらしいのだが、もと居た会社では僕は管理職の待遇なので時間外は出ないと言われ、少しぐらいのサービス残業は我慢しなさいとも言われている。その、“少しぐらい”という曖昧さは一体何なのだろうか・・少しぐらいが月100時間になっても少しぐらいで済まされるのだろうか・・・。そんな疑問が浮かび上がる。
こっちの会社にそういったことを伝えると、こっちは支払っているのであとはあなたともと居た会社との問題だと思いますよと言われるし、あなたと人事で出勤状況の報告書というものはないのですか?人材を受け入れているほかの企業ではきちんと報告書を作っていますよ。と逆に質問される始末だ。今まで家族を含めて養ってもらってきた会社ではあるが、外に出てみると、あの会社はこんなにいい加減で適当な会社だったのかということが身に染みて感じる。
管理職待遇なので自由裁量の中で働くというのが建前だが、この環境のどこに自由裁量があるというのだ。確かにこんな環境に身を置かざるを得ない状態に追いやられたのも自分の責任ではあるのだろうが、せっかく僕の労働の対価として支払われた賃金が会社にかすめ取られるというのにはどうも納得がいかない。
同業他社のこいうった部分の対応の厳格さを見ていると、業績が悪いのは業界が衰退しているというのが原因ではなく、会社の構造自体にあったのであるという確信が持てた。

そんなことを思いながら港に向かった。


台風11号が近づいているので遠くには行きたくないので今日も紀ノ川河口にタチウオを釣りに行くことにした。しかし、この台風。まるで生物のように不思議な動きをしている。



無生物がこんなに急激で複雑な動きをするものだろうか。高気圧のヘリに沿って動いているというがまったく不思議だ。
天気は荒れ気味なのかと思ったが東の空には冬の大三角形がくっきり見えている。シリウスもその青白さが際立っている。



対して西の空では雲の中で雷が光っている。なんだか変な天気だ。しかし、今日は土曜日。それぞれの係留場所から船が続々と出港して行く。

北風が思いのほか強く、港内も波立っている。こんな日は釣れるのだろうかと訝しんでいたが、今日も南海フェリーが入港してきたことを合図にアタリが出始めた。引きは強いが魚が大きいのではなく掛かっている数が多いからだ。これから先、仕掛けを流すたびにほぼすべての鉤に魚が掛かっているという状態が続いた。
魚はいくらでも掛かるが、型はかなり小さくなってしまっている。小さいものは指2本ほどだ。前回までの釣行では全然見ることがなかったサイズだ。おそらく3分の一は放流してしまっただろう。
そしてやっぱり、フェリーが出港していくとアタリは遠のいてゆく。今日の場合はまだアタリは続いていたがこんなに小さなタチウオを釣り続けても仕方がないだろうと考えて終了とした。

海の様子を見てみようと新々波止の南に回ってみると、少しのうねりはあるもののいたって穏やかだ。



禁断の仕掛けをもってくればよかったと悔やまれる。
そんなことを思いながら港に戻ると雑賀崎の底引き船も避難を始めていた。やはり今度の台風はこの辺りにもかなり影響を及ぼすのだろうか・・。



午前6時に港に戻り、台風に備えてロープを増やし、締め直して今日の僕の1日は終了。

 

新しい仕事はまったく何の責任もないとはいえ、僕がいないと始まらない仕事でもある。電車が遅れたり不通になったりすると10人のメンバーにかなりの迷惑をかけてしまう。雨風は我慢するから電車だけは止まらないでくれと願うばかりだ・・。

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紀ノ川河口釣行

2022年08月29日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口
条件:中潮 7:08満潮
釣果:タチウオ 15匹

今日もタチウオだけの釣行だ。毎度同じ獲物ばかりだが、今年は型が大きいので釣りに行っても甲斐がある。そして、ふたつ作った仕掛けのうちのふたつ目の実証実験もしておきたい。

今朝はちょっと寒さを感じるほどに涼しい。夕べは回しっぱなしの扇風機の風の冷たさで目を覚ましたくらいだ。明らかに昨日と比べると空気が入れ替わっている感じがする。
空気が冷たいので海水が温かく感じるほどだ。

そして星空が美しい。
オリオン座も少しずつ高度を増し、その下に見える冬の大三角形が姿を現してきた。



写真に撮ることはできなかったが、天頂のほうに目をやるとおうし座のアルデバラン、火星、プレアデス星団まで、視力の悪い僕にでも見えるほどだ。

毎回大きい船で出るのも小船に申し訳ないので効率は悪いがこっちで出撃する。
いつもの場所から仕掛けを流し始めるがアタリがない。やはり2号機が悪いのか・・。と思っていたら、南海フェリーが入港してきて間もなくアタリが出た。それを号砲にアタリが続く。過去の釣行と同じく、暗いうちは型が大きく次第に小さくなってゆき、そしてフェリーが再び出港して行くころにはアタリがなくなってしまった。



結果は15匹。小船の取り回しの悪さと不機嫌な船外機のことを考えると2号機も合格というところだろう。仕掛けをプロップに巻き込むトラブルがなければあと2、3匹は獲れたかもしれない。

その後は禁断の仕掛けを流してみるがまったくアタリはなかった。空気が冷たい分、海面温度もわずかでも下がってしまったのかもしれない。

家に帰って魚をさばき、オイルと船底塗料を買いに和歌浦へ。エンジンオイルはおととし6,600円だったものが8,140円にまで値上がりしている。これもウクライナ戦争のあおりなのだろう。なんともコストがどんどん増えてゆく。これはかなわない・・。塗料は100円安くなってはいたけれども、9月にはこれも値上がりするそうだ。



もう一度家に帰って病院へ。月曜日ということがあるのだろうが、えらい混み方だ。



この画像は病院に到着した時に撮った精算待ちの行列だが、その後、検査を終えて精算に向かうともっと列が伸びていた。もらった順番待ちの用紙は490番。



150人以上待っている。駐車場代ももったいないので一度外へ出て病院の近くの釣具屋で時間をつぶすがそれでも全然順番が回ってこない。



最近はスマホで順番を見ることができるのでありがたいが、それで待ち時間が短くなるわけではないので結局は同じだ・・。
母親を座らせたままでいさせることもできないので一度家に帰ってひとりで病院に向かった。
ちょっと涼しくなったのでご老人たちも病院に行きやすくなったのだろうか。それならばずっと暑いままのほうがいいのにと思ってしまった・・。

エンジンの冷却系の掃除用にいいものを見つけた。100均の水鉄砲だ。ずっと注射器型の同じく水鉄砲を使っていたのだが、さすがに10年も使うと壊れてきて、適当なものを探していたがなかなかなかった。たまたま100均をウロウロしていたら同じような機構の水鉄砲をみつけた。これで当分掃除ができそうだ。なんだか場違いな道具だが、べつに人に見られても恥ずかしいなどと思う歳でもないので大丈夫なのだ。



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紀ノ川沖釣行

2022年08月25日 | 2022釣り
場所:紀ノ川沖
条件:中潮 4:44満潮
釣果:タチウオ 20匹

今日の釣行の目的はただひとつだ。前回失った仕掛けを再生したものがきちんと機能するかを確かめることだ。

この仕掛けのキモはバランスと潜航深度だ。そのバランスがよくないと釣れる数にかなりの違いがあると僕は思い込んでいる。まさにこれはジェダイのライトセイバーであり、ポルコロッソのサボイアのフレームと同等なのである。基本性能がものを言うのだ。
それに加えて今年はかなり鉤を落としそうなので疑似餌の制作過程を簡略化したものでも同じように釣れるかどうかということも試したいと考えている。

本来なら小船の出番だが、そういう意味では一応本気の釣りをしようと考えているので今日も大きいほうの船で出撃することにする。

出港は今日も午前4時半。天気は曇りなので今日も真っ暗。



電気ウキを探しながら紀ノ川河口へ向かう。う~ん、今日は見つからないなと思いながら仕掛けを降ろし始めると遠く港内のど真ん中にかすかな光を見つけた。一度降ろした仕掛けを回収し光のほうへ・・。
今日もひとつゲットだ。



そんなことをしていたら徳島からやってきたフェリーの入港時刻になってしまった。その前に1匹釣れていたのだが、仕掛けを流し続けた状態でフェリーが近づいてきたときにアタリがあると避けることができなくなるので再び仕掛けを回収してフェリーの入港を待つ。
ちなみに出港の時の画像はこんな感じ。タチウオが釣れる場所とフェリーの航路は一致している・・。



そしてその後はアタリラッシュだ。今日も最初のアタリで鉤を1本切られてしまい、片肺での釣りだがそんなことはお構いなしでアタってくる。常にアタリがあるので船はほとんど動いていない。しかし、今年の特徴だろうか、そんなアタリラッシュは30分ほどしか続かない。
それでも型がいいのでクーラーボックスの中がいっぱいになる。

アタリがなくなるとエソが掛かってくる。今日はこれで終わりというのがよくわかってこれはこれでよい合図だ。
この時点でまだ午前5時45分。



もう少し釣りができると思い、禁断の仕掛けを取り出した。これにヤナギがヒットしてくれればビニールパイプの効力も確かめられるのだが今日もツバスとエソだけだった。

港に戻り午前6時半。すべて使い切った専用の鉤を買って「わかやま〇しぇ」へ。



今日は釣れたで~と差し入れをして前回買って美味しかったコロッケを購入して今日は終了。


この調子だと専用の鉤はかなりロストしそうなので25本入りの大パックを購入。さっそく夜光パウダーを光硬化樹脂に混ぜて予備の作成にかかった。



今日の収穫は獲物ではなく仕掛けの有効性を検証できたことだ。これで、自分でも作れるという道が開けた。次の釣行ではもうひとつ作った仕掛けを試してうまく機能してくれれば合格だ。


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紀ノ川河口~住金沖~加太沖釣行

2022年08月23日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口~住金沖~加太沖釣行
条件:若潮 10:12干潮
潮流:5:15転流 9:54下り2.6ノット最強
釣果:タチウオ9匹 真鯛1匹

今日から4連休。今日の病院は午後からなので少し遠出ができる。まずは保険のタチウオを釣って加太まで足を延ばそうと考えている。

今朝は雲が多く、今日も午前4時半を過ぎても真っ暗だ。



いつもの場所から仕掛けを流し始め、青岸の灯台を越えたところでアタリが出た。今日も型はまずまずだ。4、5匹釣ったところでフェリーが入港してきたのでそれを避けたあと強烈なアタリがあった。おそらく指4本以上のサイズのタチウオが数匹掛かったのだと思う。おお、これはいいじゃないかと思ったがすぐに軽くなってしまった。これはちょっとおかしいぞ・・。引き上げてみると仕掛けが全部無くなってしまっている・・。おそらく引きが強すぎて仕掛けと道糸を繋いでいた紐が切れてしまったようだ。ここには父親が作った鉛の錘が仕込まれていたのだがそれも消えてしまっている・・。これは悲しい。貴重なものを失ってしまった。しばし茫然自失となる。毎回道具を洗う時にはチェックをしているなかではまだ大丈夫だと思っていた。しかし、通常の強度では耐えられないほど今年は魚の型が大きすぎるようだ。
しかし、ここで落胆していても仕方がない。予備の仕掛けと浅い棚しか探れないが別の錘に付け替えて再スタート。しかし、棚が浅いと魚が小さい。とりあえずアタリがなくなるまで続けて住金一文字の沖へ。

あわよくばヤナギが釣れればという思いもあるが、禁断の仕掛けに追加したビニールパイプの影響を調べたいという思いだ。実際、どれほどの悪影響があるのかというのはわからないがとりあえずツバスが2匹掛かってきたので全く釣れないということではないのだろうと思う。もう少し様子見だ。

そのまま針路を加太に向け、田倉崎の沖へ。



潮止まりから下りにさしかかる時間だからなのかどうかはわからないが、船の姿がまったくない。釣れていないのだろうか・・。まあ、少しだけ魚探には反応があるのでサビキ仕掛けを降ろしてみる。
横を流している船はプロの船なのでここでもきっと釣れるのだろうと思うのだが、チラチラ見ているかぎりは魚を釣り上げている様子はない。ここをあきらめ四国沖ポイントへ。
ここにも1艘浮かんでいるだけだ。あまり期待ができないが遠くへ行きたくもないのでしばらくここでやってみることに。
しばらく底をコツコツやっているとアタリが出た。アジにしては引きが乱暴ではないので何だろうと思ったら真鯛が上がってきた。本当はアジが欲しかったのでこれはこれで外道ということになるのだろうか・・。まあ、とりあえずはボウズは逃れた。

ここもその後はアタリがないので電車が沈んでいるポイントへ。とりあえずは転々と移動してみて魚がいるところを探してみようという考えだ。ここにはミニボートが1艘来ていた。あとからもう1艘合流してきたのだが、彼らは知り合いのようだ。



しばらくするとそのうちの1艘が大和堆ポイントにどうしたかと思うとすぐにもう1層も大和堆ポイントに向かった。ひょっとしてあっちには魚の反応があるのかと思い僕も移動。相変わらず他力本願だがそれが一番効果的なのだ。

この時点で午前8時。雲が切れて日差しが出てくると暑さが半端ではない。湿度が高いということもあるのだろうか耐えられないほどだ。病院の予約時間は午後3時なのでもう少し釣りを続けられるのだが、アタリもないしこの暑さでは我慢ができない。あっさりあきらめて帰途についた。

今日は暦の上では処暑だそそうだ。暑さも和らぐ季節らしいのだがそんな気配はみじんもない。病院に行っても日差しは強く、マスクが息苦しい。この暑さは一体いつまで続くのだろうか・・。




せっかくの連休なので連続して釣りに行きたい。仕掛けをすべて失くしているので急いで作らねばならない。父親が残したオリジナルは残りひとつ。それを手本に鉛のインゴットを作る。
木で雄型を作り、アルミ箔で雌型を作って溶かした鉛を流し込むのだ。



こういう時のために集めていたジャンク品をコンロにかける。鉛が溶ける過程を見るのはけっこう楽しい。



ターミネーターの悪役を見ているようなのだ。父親は鉛の塊をたたき出して成形していたようなのだが、さて、僕の作ったオモリはバランスよく機能してくれるだろうか。次回の釣行で実験だ。




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紀ノ川河口~住金沖~水軒沖釣行

2022年08月20日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口~住金沖~水軒沖
条件:小潮 6:38干潮
釣果:タチウオ 4匹

今日も朝だけ釣行だ。今日は小船での出撃なのでちょっと大気の状態が不安定なのが気になる。朝起きて外に出てみるとやっぱり南寄りの風が吹いている。ただ、そうはいっても今のところは南東の風なので新々波止の北側まで行くことができればなんとかなるだろう。

新聞を読んでからゆっくり家を出た。それでも雲が厚く空を覆っているので午前4時半を過ぎても真っ暗だ。



いつもの通り海保の巡視艇の護岸前から仕掛けを流し始める。昨日の出勤時に六十谷の鉄橋から紀ノ川を見て、数日来の雨の影響はなさそうだと思ったのだが、まったくアタリがない。暗くて水面の様子はわからないが濁りが出ているのかもしれない。数回行ったり来たりを繰り返してやっとアタリが出た。



これは間違いなくタチウオの引きなのだが、先頭の鉤に掛かっている魚を引き上げてみるとそこから下の仕掛けが無くなってしまっている・・。
多分、もっと下の鉤にも魚が喰いついていて、糸が張った状態でこのタチウオの歯が幹糸に触れて切れてしまったのだろう。これからという時になんということだ・・。残った1本でとりあえず釣りを続けるか、ボロボロになっているが予備の仕掛けに交換するか・・。思案している間にも時合は過ぎてしまうのでとりあえず残った1本で続けてみることにした。
魚の活性は高いようで、すぐにアタリ。これなら予備の仕掛けに換えた方がよいのかもしれないと急いで準備をする。やはり活性は高く、仕掛けを降ろし終わらないうちにまたアタリが出た。しかし、その後1匹追加したところでまったくアタリが無くなってしまった。
すでにその頃には辺りは明るくなっていて、水面の様子を見てみると、泥濁りではないもののけっこう水が濁っている。ひょっとしたら魚はこの濁りの下にいるのかもしれないと思い仕掛けの棚を下げるように調整をしてみたがアタリはない。これは時合が過ぎてしまったか、それとも予備の仕掛けが悪いのか、どちらかはわからないがこれ以上この仕掛けを使い続けても無駄のようだ。

最初のアタリで仕掛けを失くしてしまったのが痛かった。たとえ時合が短かったとしても仕掛けが生きていれば今日も軽く二桁は釣れたであろう。ただ、仕掛けを失くすということはそれだけ魚の活性が高く、かつ、型もよいという証明でもある。これはこれでいいことなのだが、鉤は1本あたり約100円、三又のサルカンも大きいものを使っているので1個数十円する。鉤の加工の手間も考えると仕掛けを失くすというのはかなりの損害になる。うちの奥さんに言わせると、それでもタチウオは買うと高いのでそれくらいでも十分元は取っているらしいのだが、道具を買うのは僕の小遣いからなのでそれなら家計から出費してくれよと言いたくなるのである・・。

その後は禁断の仕掛けに切り替え。
一昨日の情報だが住金一文字の前でシオがたくさん釣れたらしい。僕もそれにあやかろうとちょっと遠いが住金一文字沖に向かった。
南からのうねりが少し大きいが防波堤の北側に入れば水面は池のようだ。



禁断の仕掛けはあまり波気があるとよくないような気がするのでこの条件はよいのだが、アタリがあってもツバスしか来ない。すぐにここを諦めて仕掛けを流しながら帰ることにした。途中でもアタリはあるが型が小さいのか、活性が悪いのか、途中でバレてしまう。どちらにしてもツバスだろうから持って帰ることもないのでどちらでもよい。
それ以外に興味を示してくれるのは今日もトンビだけだ・・。



しかし、紀ノ川河口に差し掛かった時に大きなアタリ。これは大きい。久々にタメを作って最初の引きに耐えた。しかし、すぐにその引きは軽くなってしまった・・。バレたか、切れたか・・。仕掛けを回収してみると12号のハリスが切られている。切り口を見てみると剃刀で削いだようにボロボロになっている。



おそらくはヤナギだろう。もう、どんなに糸が太くても関係ない。掛かりどころが悪ければ一撃だ。

悔やんでも仕方がないので残った2本の鉤でそのまま前進。新々波止のとっかかりのところでアタリがあったがこれもツバスだ。そのまま前進し、一文字の切れ目で終了。

タチウオの鉤も値段が高いが、禁断の仕掛けはタコベイトが高い。これも1個100円くらいする。仕掛けを切られるとかなりの損害になる。今日はたかが2時間ほどの釣りでかなりの損害を出してしまった。
タコベイトの損耗を防ぐため、やりたくはなかったが次回の釣行のためにチモトのところにビニールパイプを取り付けてみた。



これをやると疑似餌の動きが悪くなるので魚へのアピール力が減少するのだが背に腹は代えられない。まあ、一度試してみて継続するかどうかを決定してみようと思う。


港に戻り久々に「わかやま〇しぇ」へ。



最近はLINEでお買い得情報を流しているらしく、友達登録をするといろいろなお買い得品の画像が送られてくる。
特に何がほしいというものもなく、いつものとおり、100円のコロッケだけがあればいいのだが最近は品ぞろえの傾向が変わってきたかそれがない。代わりに別のコロッケととんかつと10個250円というどう見ても格安のチーズの燻製を買ってみた。



チーズの燻製はどうしてこんなにも安いのかと思ったら、賞味期限が8月2日だった。ここで買い物をするのに賞味期限を気にしていたら何も買えないのでこれはこれでいいのである。

今日の釣行とはまったく関係のない話をもう少し。
前回の釣行のあと、お盆の仏さん参りの途中でバイクのエンジンの警告灯が点ったという件だが、SNSで呟いてみると、インジェクションが悪いのではないかという意見が大半を占めていた。電子系統はまったく触れないのでこれはもうバイク屋さんに持っていくしかないかと思ったが、ダメ元でネットで調べてみると、よく似た症状にラジエーターのクーラント切れがあるというのをみつけた。これなら自分でも点検できるかと思い、早速エンジンカバーを開いてみた。
僕はずっと知らなかったのだが、最近の原付バイクというのは水冷式のエンジンを積んでいるらしい。前に乗っていたバイクは2サイクルエンジンで空冷式だったので何の疑いもなくこの三輪車も空冷式だと思っていたが、以前にバイク屋さんが、最近の原付は全部水冷式なんですよと教えてくれた。4サイクルのエンジンに切り替わってからはほぼ全部そうなっているらしい。しかし、こんなに小さな車体のどこにそんな複雑な機構を詰め込んでいるのだと謎に思っていた。きっと密閉的な構造で、シリンダーの周りに冷却水が満たされていてそれをフィンか何かで冷却しているのだろうと思っていた。だから点検もなにもできるものではないとも思っていたのである。
あとから考えると、それじゃあ空冷式とまったく同じで水冷にする意味がないじゃないかというところだが、ユーチューブで見てみると、確かにこの三輪車にも小さな弁当箱のようなラジエーターが存在しているらしいということがわかった。それも、後輪の前にラジエーターが設置されているという、一見、F1マシンと同じような構造になっているのである。



さすが、F1のホンダだ。しかし、生物の内臓のごときに、カバーの中にピッタリと納まるように部品が配置されパイプが張り巡らされているのを見ると、日本の工業技術の水準というのはものすごいのだと感嘆する。



そのラジエーターにたどり着いてキャップを開けてみると、クーラントがかなり減っていて、リザーバータンク(こんなものまで搭載されていた。)は空っぽだ。



確かにこれではオーバーヒートしても仕方がないというところだろうか。
早速大きい方の船から持ってきたクーラントを補充してちょっとだけアクセルを全開にして走ってみた。あの時の気温と比べてかなり涼しくなっているということもあるのだろうが、警告灯が光ることはなかった。とりあえずこれで様子見だ。
あとからエンジンカバーを見てみると、ちゃんとリザーバータンクの液面の点検口が開いていた。乗るだけじゃなくて、きちんと点検もせよというところだろうか・・。



これも分解の時あるあるなのだが、こういう時には必ずネジが神隠しに遭ってしまう。今回もたかだか5本のネジを外しただけだったのだが、そのうちの1本がどこかに行ってしまった。結局、このネジを探すのに一番時間がかかったというのが今回の整備劇でのオチだったのである・・。
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紀ノ川河口~水軒沖釣行

2022年08月15日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口~水軒沖
条件:中潮 8:03満潮
釣果:タチウオ 13匹

今日も朝だけ釣行だ。暑いというのもあるのだが、午前中に病院に行かねばならないのだ。
大きい方の船のローテーションなので太刀魚の仕掛けと禁断の仕掛けを持って家を出た。

午前4時半に船を出せば十分だと思っていたが、何を張り切っているのか家を出るのが早すぎて港に到着したときにはまだ真っ暗だった。あんまり早く出港するのもなんだから港の周りを散歩してみたりして時間を潰してみたのだが今度は時間を潰しすぎて、エンジンを始動させて出港準備が整った時には東の空が薄っすらと明るくなってきてしまった。



これは急がねばと思うのだが、ここで慌ててはトラブルの元だ。そこは自重しながらゆっくり船を滑り出させる。

いつもの通り、海保の巡視船の前から仕掛けを流し始める。

この辺りの感じだと今日はまったく潮が動いていない感じだ。潮時表に倣うと潮が満ちてきているはずなのであるが・・。感覚的には多少潮の流れはあったほうがよいと思っているので、う~ん、今日もダメか・・という悪い予感が頭をよぎる。
青岸灯台の前に差し掛かると、今度は凄い抵抗を感じる。何かゴミでも引っかけたかという感じだ。本当にゴミが引っ掛かっているとまずいので一応仕掛けを点検。何も問題個所がないのでこれは潮の流れの抵抗のようだ。あまり流れが速すぎるのもな・・と思っていたらアタリが出た。かなり強い引きなので間違いなくタチウオだろう。慎重に仕掛けをたぐり寄せるとそれほど大きくはないが4匹も食らいついていた。それはよく引くはずだ。それから30分は怒涛のようなアタリラッシュだ。船が動き始めるとすぐに喰ってくる。なのでほとんど同じ場所で釣り続けるという感じだ。
相当活性が高いようで、喰ったタチウオにまたタチウオが喰いついてきて体が半分になって上がってくるのもあれば、三又のサルカンの下の補強糸が1本切れてしまう場面もあった。ほぼ最盛期のような喰い方である。しかし、そんな時間もあっという間に終わってしまった。これがあと30分も続けば20本以上の釣果になるのだが、それはまた今度にお預けだ。

それほど大きくはないと言いながらベルトサイズのような小物はいない。ほぼ全部指3本以上はある。例年なら小さいタチウオから釣れ始めて徐々に大きくなってゆくのだが、去年から居ついている魚の活性が上がってきただけなのかそれともたまたま大きな魚体の群れがやってきたのか、どちらにしてもこのままのサイズを保ちながら9月に入ってくれれば楽しい釣りができそうだと期待が持てる。まあ、もう少し様子を見る必要がありそうだが・・。

アタリがなくなったので禁断の仕掛けを流すため新々波止の南に移動。こちらの仕掛けにはまったくアタリはない。やっとアタリがあったと思ったら小さいサバだ。2匹掛ったが1匹だけガシラ釣りのエサにするためにキープ。この時点で午前6時。魚を捌いて仕掛けを洗ってちょっと余裕があるくらいかとこれで終了。

タチウオもそうだし、禁断の仕掛けもそうだが、エソがやたらと掛かってくる。タチウオの仕掛けなど明るくなってくるとエソばかりになる。今年はエソが多いのだろうか。多分、タチウオに比べるとエソの方が動きは俊敏そうだから先に喰ってくるのかもしれない。これにはタチウオの邪魔をされそうである。自然の流れには逆らうこともできないので何ともしようがないのだが・・。

家に帰って素早く魚を捌き、仕掛けを洗って病院へ。
お盆だというのに病院は盛況だ。役所や銀行も含めて日頃から世間のお役にたっている重要なインフラなのだからお盆くらいは休めばいいのにと思うが、正月は休んでもなぜかお盆は休まない。正月が休めるのならお盆に休むこともできるのではないかと思う。関東と関西ではお盆の時期が違うので全国一斉に休めないからだというのを聞いたことがあるが、それこそ、きちんと地方の習わしに沿った休み方をするべきだと思うのはいけない考え方なのだろうか・・。
ただ、普段よりも休んでいる人も多いのか、採血の順番がなかなか回ってこない。待つのは辛いがこれはこれでよいことなのかもしれない。



採血やCTの場所はけっこう混んでいるし、泌尿器科なんていうところもかなり混んでいたのだが、消化器外科にやってくるとここにはまったく人がいない。診察室もガラガラで無人だ。多分だが、ここの診療科では自分たちが休みたいものだから意図的に予約を受け付けていないのだろうと思う。診療科によってこんなに違うというのもおかしな話だ。要領よくやっているといえばそれまでなのであろうが・・。
医師は休んでいても、僕たちのように点滴や検査だけの目的に受診にやって来る患者もいるので、看護師の方々はきちんと出勤している。処置室だけが稼働中だ。エラいひとたちの特権というのだろうか、象牙の塔のいやらしさを垣間見たような気がした。




ひと通り検査を終えてお昼を食べてから仏さん参りへ。港の近くの叔父さんの家と海南市の叔父さんの家を訪ねたのだが、この暑さでバイクもオーバーヒート気味なのか、エンジンの警告灯が点灯し回転が上がらなくなってしまった。エンジンを切ってしばらくするとまた走り始めることができるのだが走り始めるとじきに警告灯が点灯してしまう。



青柚子を手に入れたくて少し遠回りをしてきたのだが完全に止まってしまわないかと気が気ではなかった。一度カバーを外してラジエーターを点検してみないといけない。

両方の船もエンジンに不安を抱えているし、おまけにバイクまでとなってくると、なんだかか、ひとつの終焉を迎えつつあるのではないかと思えてくる。今の職場もおそらくもうすぐ終わりだし、昨日久しぶりに寄ってみた難波のコーヒーとワインの安い店もいつも買うコーヒーとワインは軒並み値上げされていた。そんな値段ではわざわざ難波まで出向くこともないと思うので昨日が最後だろう。ついでに青柚子もあるにはあったがこれも2割増しの価格になってしまっていた。
お盆という時期がそう思わせるのか、本当に僕の中で何かが終わろうとしているのかどうかはわからないが、ネガティブにならざるを得ない今日この頃なのである・・。



釣ったタチウオの尻尾はいつものとおりチーズ焼きに。普通は捨てるもので1品できあがるというのは毎度ながらうれしいのだ。



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紀ノ川河口釣行

2022年08月11日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口
条件:大潮 4:51満潮
釣果:タチウオ 1匹

しかし暑い。毎年こんなに暑いのかと思うようになったのは体力の衰えも影響しているのだろうか。それともやっぱり今年は例年になく暑いのだろうか・・。もう、日が昇ってからも釣りを続けることは自殺行為だとしか思えない。
だから今日も太陽の姿を見る前に釣りを終わってしまおうともう一度タチウオを狙いに行くことにした。当分は釣れても釣れなくてもこれだけにしておこうと思う。

今日は小船の出番なのでそれに加えて紀ノ川河口でルアーを投げてみるつもりだ。少し頑張れば禁断の仕掛けを流すこともできるのだが、燃料の残量がかなり少なっていることと、台風になる前の熱帯低気圧の影響が心配なので新々波止の南には行かないと決めた。


日の出もかなり遅くなってきた。今日は午前4時15分ごろの出港だったのだが、やっと東の空がわずかに明るくなっていた程度だ。それに加えて、この夏初めてオリオン座を見つけた。写真に撮ってはみたのだが、暗くて星を判別することができなかったので星座ソフトで再現してみるとこんな感じだった。



暑い暑いと言いながら季節は確実に進んでいる。そういえば、今週の日曜日は立秋であった。暦のうえでも季節は確実に進んでいるのである。でも暑い・・。

燃料を節約するため、河口の奥深くまでは入らず、青岸灯台の少し東側で護岸に人の影の見えないところを探して碇を降ろした。今日は少し波気があるのでポッパーを使う。まあ、何を使っても釣れないものは釣れないのでルアーは何でもよいのだが・・。

デッキの上が判別可能になるくらいの明るさまで粘ろうと思ったが、沖の方でタチウオを狙っているらしい船の影が見え始めたので居ても立っても居られずに移動を開始。行き来する船に交ざって仕掛けを流すがアタリはない。
少しずつ東の空が明るくなってくると景色は見る見る真っ赤に染まってきた。大気が不安定なのか、かなり水分を含んでいるようだ。青岸の沖に差し掛かると灯台のシルエットと相まって美しい光景となった。これはブログのネタになるぞと船の動きを止めてシャッターを押す。



再び釣りを開始すると、一度海底に沈んだ仕掛けが浮き上がる垂直の動きに反応したのだろうか、すぐにアタリがあった。とりあえず1匹確保だ。

その後は、アタリは連発するがエソばかりだ。もう少し型がよければ持って帰るのだがそれほどの型ではない。アタっては仕掛けを回収しまた投入を繰り返すので面倒この上ない。
最初に釣った動作を再現すべく船を停止させては再度発進させてみるがタチウオは来ない。

タチウオを釣っていたほかの船は気が付けばすべていなくなっており、結局殿になるまで頑張っていたことになるがその甲斐もなく今日は1匹で終了。

昔、「真夏のオリオン」という映画を観たことがあって、あらためて映画のプレビューを読んでみたのだが、そこでは、「冬の星座であるオリオンが真夏に輝けば、それは船乗りにとって吉兆となるのだという。」と語られていた。う~ん、僕はやっぱりなんちゃって船乗りでしかないのでオリオン座の吉兆にはありつけないんだろな・・。確かに今日はオリオン座を見たのだが・・。

港に戻る途中には虹が出ていた。単に大気の状態が不安定という理由だけなのだろうが、これも吉兆には程遠いようだ・・。



釣っている時間も短いのでブログの文章も短い。星空のネタを組み合わせてみてもここまでがやっとだ・・。

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紀ノ川河口~水軒沖釣行

2022年08月07日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口~水軒沖
条件:長潮 7:43干潮
釣果:タチウオ2匹 シオ1匹

今日明日は連休を取った。しかし、暑さに負けて遠出はしたくない。おまけに今日は父親の命日ときている。ウチの奥さんは、せっかく命日に休みなのだから早く帰ってきて墓参りについてきなさいという。
今日の帰宅時間は午前6時台という設定で釣行に挑むことにして、気になっていたタチウオを狙ってみることにした。

午前4時半、東の空が少し白んでくる頃を見計らって出港。港内の海保の巡視船の停泊場所から仕掛けを流し始める。巡視船は台湾海峡に向けて出港しているのか、今日は停泊していない。

港内を抜けて青岸の白灯台を越えたあたりでアタリがあった。あまり期待はしていなかったがこれはうれしい。しかし、タチウオにしてみれば引きが強すぎる。これはタチウオではなくてサゴシか何かだろうと一瞬思った。今シーズン最初のアタリなので慎重に仕掛けを手繰り寄せてくると魚は確かにタチウオであった。それもかなり大きい。



これでは違う魚だと思ってしまうはずだ。この場所でこんなに大きいタチウオを釣ったのは初めてではないだろうか。引きずり上げるように取り込むともう1匹掛かっている。それはよく引くはずだ。これも引きずり上げるようにして取り込んだ。
魚が掛かったところに戻ろうと思うのだが、丁度フェリーが入港する時間と重なってしまったので戻ることができない。フェリーをやり過ごして戻ったが時合が過ぎていたかアタリはなくこれでタチウオは終了。

次に保険のために持ってきていた禁断の仕掛けを流してみる。住金の方に行こうと思ったが、えらく水が濁っていたのと、午前7時前に家に帰ろうとするとそこまでは行けない。
前回の釣行でアタリがあった場所に移動。
仕掛けを流し始めるとすぐにアタリがあったが、今日も小さなツバスだ。3度目のアタリはかなり強烈で上がってきたのはシオであった。これだけを持って帰ることにして今日は終了。

タチウオは2匹だけだったが型は大きいので1匹でも叔父さんの家に持っていける。
時刻はまだ6時半手前なのでまだ寝ているかと思ったが叔母さんは早くも畑の手入れに出ていた。
「もう帰ってきたんかえな~?」というので、今日はお父ちゃんの命日なんでこれから墓参り行くんよと答えると、それなら花を持って帰るかと花束にして持たせてくれた。



叔母さんは父親の妹なのでこの花を供えると父親もきっと喜んでくれるだろう。

僕は霊魂の存在などまったく信じていないのだが、今日の2匹のタチウオは父親が釣らせてくれたものであったのかと思えてくる。小さいサイズだとさすがに持っていけることもなく、叔父さんの家に寄ることもなかった。おまけにちょっとした手違いで叔母さんに花を持たせてもらえていなければ今日は供える花が無いという事態に陥っていた。だから、「この魚を持っていって花を貰え。そして墓に来い。」と父親が言っていたかのようであったのだ。



午前8時過ぎには墓参りも終わったのでせっかくだから「浜のうたせ」にでも行ってみるかということになった。
一度は行ってみたいとは思っていたが出不精な性格が災いして訪れることもなかったが、有田市がペイペイ払いで25%ポイント還元をしているということを聞いていたので、行くなら今しかないと考えたのだ。

到着した「浜のうたせ」はなかなかきれいな施設だった。



目玉は新鮮な魚介類だが、ヘッポコとはいえ釣り師の端くれ、並んでいる魚にはそれほどの魅力は感じない。買うほどのものではない。今日釣った魚はいかほどの価値があるのかと値踏みをする程度だ。「刺身用に三枚におろしてくれ。」と言っているほかの客が持っている魚には、えぇ、それ刺身にするのとちょっとあきれてしまう。辰が浜はタチウオの水揚げが日本一だが、並んでいるタチウオを見ると傷だらけでグアニンが剥がれてしまっていてまったく美味しそうとは思えない。



しかし、一般人にはこれでも美味しそうに見えるのだろう。ちょっと悲しくなる。

結局、魅力的だったのは僕が釣ることがないマグロのカマくらいだ。これを剥き身にしたらけっこう美味そうだと思って買ってみた。




家に帰って身を剝いてみるとすごい脂で超大トロという感じだ。



食べてみると口の中でとろけてしまう。取り切れなかった身は甘辛く炊いてもらったがこれもコクがあって美味しい。



ゲテモノといえばゲテモノだが、買う魚はこんなゲテモノのほうが絶対に美味しいのだ。

ちょっとしたドライブとしてはいい場所であっ
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水軒沖釣行

2022年08月04日 | 2022釣り
場所:水軒沖
条件:小潮 4:17干潮
釣果:サバ4匹 シオ2匹

8月1日からお盆まで、双子島でスズキが釣れるという法則を発見してからすでに10年以上が過ぎようとしている。その法則も発見から3年ほどで法則ではなかったということがわかったのだが、それでも一応は行っておきたくなる。紀ノ川河口でもよかったのだが、その後は禁断の仕掛けを流したいとも思っていたので移動距離が短い双子島へということにした。

少し東の空が明るくなるのを待って出港。



島に囲まれているエリアの真ん中に碇を降ろしてトップウォータールアーをキャスト。全然アタリはないし、ボイルも起こらない。一度だけ、これはスズキの類ではないのだろうが、ルアーへのアタックがあっただけであった。
航海灯の点灯が必要ではない時刻、今の時期では午前5時10分までルアーを投げ続けてスズキへの野望は終了。

沖の一文字の前に移動して禁断の仕掛けを流し始める。狙いはヤナギだ。一文字の切れ目から仕掛けを流し始めたがまったくアタリはない。今日はその後の予定もないので防波堤に沿って仕掛けを流し続けようと考えていたのでゆっくりと北上してゆく。しかし、興味を示してくれるのはトンビだけで、ずっと僕の仕掛けの真上を飛び続けているだけである。



新々波止にさしかかり方向転換。それでもアタリはない。やっとアタリが出たのは波止の中間を過ぎた頃。一度はバレたがすぐにアタリ。しかしこれはヤナギではない。引きが小さすぎる。上がってきたのは小さなツバスだ。



赤灯台のところにさしかかった頃には辺りが頻発し始めた。



ツバスばかりだと諦めていたら、サバが1匹掛ってきた。そしてよく引く魚だと思ったらシオが掛かった。この魚をこの辺りで釣ったのは初めてだ。もっと沖の方にいるような魚だと思っていたがこの海域にはけっこういろいろな魚が潜んでいるようだ。しかし、お目当てのヤナギはまったく来ない。先に小さい魚が食いつくのでヤナギが喰ってくる暇がないからなのだろうか。それとも、去年の今頃もツバスやサバを釣ったが、このくらいの時期を境にして魚が入れ替わってしまうものだろうか・・。
ツバスはスイートチリソースをからめた照り焼きにすればそれなりに食べられるのだろうけれども、昨夜食べたご飯が多すぎたのか、まったく食欲が湧かないのですべておかえり願った。

なんとかヤナギを釣りたいと思い、アタリがまったくなかった一文字の切れ目付近まで探ってみたけれどもやっぱりどこかに行ってしまったのか、何のアタリもなく午前7時を待たずに終了。
とりあえずはボウズでなくてよかった・・。

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水軒沖釣行のち芋拾い

2022年07月31日 | 2022釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 7:18満潮
釣果:ボウズ

前回のブロクで、僕は「働かないおじさん」だと書いたばかりだったが、やはり世間や神様はそういうことを許してくれないようだ。突然電話がかかってきて、出向を告げられた。
今度は銀行だそうだ。ときおり、人事異動の通達でそういった人を見ることがあり、いったい何をするために出向するのだと思っていたら、僕にお鉢が回ってきたというわけだ。
業務内容は詳しく聞かされてはいないが、顧客の接遇と事務補助というものらしい。要は案内係と雑用係だ。
僕の所属する業界の人間に世間が抱く印象というのは、一般の人よりも接客が上手くて人当たりがよいということらしい。異業種はそういった人を求めてこの会社に業務提携をして人材派遣を依頼するというようなことをしてきたらしい。
僕はクレーマーにはすぐに食ってかかるし、元々気が短い性格だからまったく業界一般の印象とは正反対なのだが、その短気が災いしてか、上司からの印象も悪いだろうから強制排除ということになったのかもしれない。人材を派遣といっても、僕なんかは”塵材”にしかならないと思うのだが、大丈夫なのだろうか・・。そもそも、雑用係にかり出されるような人は元から人材とは言わないのである。
実のところ、やることをやってしまったら暇でしかたなく、ずっとネットニュースなんか見て過ごす毎日にも倦んできている部分もあるのでここらが潮時なのかと思ったりもしている。
まったくの暇であるというのは、それはそれでよかったのだが、いくらなんでもこんな生活がいつまでも続くわけはなかろう。こんなに暇なことは誰にも知られていないと思っていたけれども、きっと周りからはきちんとそう見られていたようだ。
新しいところに行ってもおそらくやりがいがあるという作業でもないというのは想像できる。そういうふうにしか想像できないというのは、僕自身が何事に対しても不満しか感じない性格であるということがずっと災いしてきたというのが事実だろう。Complainerという英語単語があるくらいだからそういう人は悲しいかないくらかの確率で存在し、死ぬまで自分の人生を肯定的に受け入れることができないのである。

どうせ何をやっても不満しか残らないのだから残り1年半、何をやらされようとあきらめもするのだが、一番の問題は平日に休みがないということだ。真っ先に確かめたのはそれで、確実にカレンダー通りの休みらしい。人事の人間は土日祝日が休みなのでうれしいでしょうというが、僕はまったく逆なのである・・。これは僕のQOLを著しく低下させることは間違いがない。
それをどうやってうっちゃるか、難儀な課題だ。

一応、相手先の面接というのがあるらしいのだが、そこで嫌われるようなことを言えば使ってもらわなくて済むかもしれない。しかし、それはそれで問題が大きくなったりしてしまうと恐ろしい。

そんなわずらわしさを抱えながら午前5時までの釣りに出かけた。
朝の星座はすでに秋の星座に移り変わっている。
おうし座を見つけることはできたが、その真上にあるはずのプレアデス星団はいまだ発見できない。もう少し目を凝らさねば・・。



前回は住金沖まで出かけたが、今日は水軒沖に留まることにした。少しでも釣りをする時間を稼ぎたいというのと、台風5号の余波のうねりが心配であったからだ。だから今日も大きい方の船での出港である。
働かないおじさんには神様からのお計らいもすでに見込めないようで、何の反応もなく午前5時の終了時間を迎えた。



例年ならそろそろタチウオが釣れ始める時期なのであるが、未だそんな噂も聞かず、電気ウキも海面に漂っていないので全然釣れていないのだろうなと思っていたら、タチウオ名人は密かに釣りに出ているたようだ。僕が港に戻る前に出港していて、芋拾いを終わって午前9時半ごろに港に行くと、すでに戻っていた。これくらいの時間でやれることといえばタチウオくらいだろう。釣れたかどうかはわからないが、名人のことだ、ある程度確信をもって出たに違いない。次回の釣行にはタチウオ釣りをからめて計画を立てようと思う。

港に戻り、急いで後片付けをして時間きっかりに畑に到着。サツマイモの収穫は、今年は今日が最後だそうだ。
1時間半ほどで5畝分の芋を拾って終了。作付けは持っている畑の半分くらいしかやっていないのだから、いっそのこと、空いている畑を借りて僕が芋を植えて出荷させてもらうというのはできないものだろうかと思ったりもするのだが、そういうことをやったとしても、そこで何らかの不満を持ってしまうのだろうから何にもならないと思うと結局何もやってみようと思う気にもならないのである・・。

出荷しないというサツマイモを今日もたくさんもらって早くも1日が終わってしまった。




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