イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

住金沖~水軒沖釣行のち芋拾い

2022年07月27日 | 2022釣り
場所:住金沖~水軒沖
条件:大潮 4:46満潮
釣果:ボウズ

ネットのなかをウロウロしていると、『年下困らす「役職なし」50代おじさんの絶望と幸福感』というタイトルのコラムをみつけた。



“「役職なし」50代おじさん”ってまさに僕のことではないかと興味を持って読み始めた。どんな内容かというと、
役職定年となったサラリーマンは、2分化する。「もう一踏ん張りする派」と「ひたすら息を潜める派」だそうだ。定年退職後を見据えてさらにスキルを磨き、社内では後輩社員に自分の経験をしっかり伝える人たちと、突然役職も部下も無くなり、ついでに会社からの情報も来なくなり、今までの努力と我慢は何だったのだと失望し、減額された給与明細を見てやる気も何もかも失せてしまう人たちに分かれるというのだ。
後者の人たちは、組織の中では、『学ぼうとしない、理解しようとしない、自分のことしか考えない、会話しようとしない。』ということになる。もう、まったく今の僕のことを言っているように思える。
これは本当に実感する内容だ。会議に出席することはなくなったのは当然のこと、送られてくる社内メールもまったく無くなり、会社で何がおこなわれているのかということはまったくわからなくなってしまった。普通の組織なら、それでも管理職が出席した会議ではこんなことが話され、こことここは覚えておいてほしいというようなことがミーティングの場などを設けて伝達されるはずなのだが、ここではまったくそういうこともない。
職場の構成員もポンコツか使いづらい人間ばかりだというのは前にも書いたが、かつては部下を持って指導もしてきた身ではポンコツはポンコツなりに指導しながらそれなりに仕事をさせる手伝いくらいはせねばならないのだろうが、そんな変人を相手にしたくもなく、横でこいつらは仕方がないほどのバカだなと笑っているだけなのである。
同僚に対して、「課長から電話させるわ・・」という受け答えをしている、敬語も電話応対もままならない50過ぎの平社員にさらにバカにされている係長がいるというのが今の組織なのだから確かに笑うしかない。ここには知性のカケラすらないのである。
ただ、僕もそこにいるということはそのポンコツの一味であるということにも間違いがないのである。
何をしようがしまいが、給料の評価も変わらないのだからやる気が出るわけがない。それも2割減となってしまっては、どうせ同じならやらなければならないことは少ないほどよいという結論になる。しかし、給料は減ったが自由になる時間は増えた。去年は持っている有給休暇をすべて使ってやった。
共産主義は絶対に衰退するしかないのだという理論を身を持って体験しているというのが今だ。
そして、世間では僕のような人たちを「働かないおじさん」と呼んでいるそうだ。まあ、あまり好感をもって受け入れられていないというのは文字列からみてもはっきりわかるのだが、ある意味、終身雇用制の残り香が漂っている今がその果実を食べられる歴史上最後の時代である。ある調査では、「働かないおじさん」が存在する企業は49.2%あるという結果が出ている。これがこの国の伝統的な制度ならそれに堂々と乗っかって大いにそれを食べさせてもらおうではないか。成長不良の腐りかけの果実ではあるが・・。

そして、今日はそんなくだらない労働の対極にある、芋拾いの手伝いの日だ。僕が収入を得るわけではないのだが、収穫したサツマイモを市場に持っていくと持って行った分だけ確実に現金を手にできるという、まさに労働の基本形がここにはあるのである。
畑への集合時間は午前5時30分が指定だ。釣りをすることができる時間はわずかに1時間ほどだが、禁断の仕掛けならそれでも十分勝負になると考え、午前3時45分に出港した。



タイムスケジュールとしては、真っ暗な時間に出港し、住金沖で薄明るくなるのを待ってから仕掛けを流し始める。今の季節なら午前4時15分には仕掛けが流れているのを確認できるくらいの明るさになっているはずだ。そこから30分釣りをして、港に戻って畑に向かう。という段取りであった。
しかし、今日は雲が厚く、住金沖に到着してもまったく明るくなってこない。時間だけがどんどん過ぎてゆく。



仕方がないので暗いままで仕掛けを流し始めたがこれでは魚が掛かったとしてもおそらく取り込むことができない。それでもとりあえず行けるところまで行ってみたが、ここで明るくなるのを待っていると港に戻る時間が遅くなってしまう。あまり期待はできないが港の近く、新々波止の南に戻って釣りをすることに決めた。そこからだと10分で港に戻れるのでギリギリまで仕掛けを流せる。赤灯台のところまで戻ってきて再スタート。一文字の切れ目まで、後戻りなしでの勝負だ。
アタリがないまま午前4時55分。切れ目はもう目の前。これで終了だというときに、さすがに今日は真っ当な労働に就く日だというので神様が粋な計らいをしてくれたのだろうか、アタリが出た。
これは間違いなくヤナギだ。もう、この魚しかない。慎重に道糸をたぐり寄せたが、仕掛けに手をかけたとたんに魚が暴れはじめた。一気に下にもぐられ、あえなくバラしてしまった。ハリスが切れたのではなく、鉤はずれだった。残念・・。
やはり神様には、僕は「働かないおじさん」であるということを見抜かれていたようだ。
「Arbeit macht frei」というドイツ語は日本語に訳すと、「働けば自由になれる」という言葉で、アウシュビッツの強制収用の門に掲げられていたというのであまり良い印象を持たれてはいないのだが、意味としてはまさにその通りで、働かないものに恵みが与えられることはないのである・・。

と、この一撃で今日の釣りは終了。後片付けもせずに畑へ向かった。


叔父さんはもっと早くやってきていて、トラクターでサツマイモを掘り起こしている。



僕たちは掘り起こされた芋をコンテナに集めてゆくのだが、叔父さんはトラクターを運転しながら、「あかんのや~」と嘆いている。あれ?今年の芋は大きくて出来がいいと聞いていたのでなぜだろうかと確かめてみると、あまりにも豊作すぎて、出荷するための段ボール箱が足らないというのだ。ちなみに、この段ボールはシーズン前の一括注文のみで追加注文ができないものらしい。
サツマイモというのは保存がきく作物なので相場に影響されないそうだ。叔父さんはもうやめてしまったが、同じ畑では冬の間、レタスを栽培していた。レタスは鮮度が落ちるのが早く、ひとつの季節の中でも相場で値段が乱高下する作物なので出荷するタイミングが難しかった。値段が高い時にどれだけ出荷できるかで収入が決まるので値段が上がってくると親戚一同総出で出荷の手伝いをするというのが慣行であった。それに比べてサツマイモは豊作貧乏などということもなく、出荷すればするほど儲かる。それなのに、こんなに実るとは思っていなかったので箱を用意していなかったというので嘆いているわけである。なんとも贅沢な話だ。

畑に入ってみると、確かに芋はたくさんできている。



ビリというのだが、出荷できないほど小さな芋が蔓にたくさん付いているものなのだが、今年はほとんどない。全部大きいのだ。
拾う方としてはやりがいがあるのだが、叔父さんからすると持って帰ったところでそれをどうするかという悩みを抱えているのである。

最初に犠牲になるのは不格好なサツマイモたちだ。作業場の端の方に大きすぎる芋や丸くてずんぐりした芋が集められている。これは捨てるからいくらでも持って帰っていいよというのだが、もったいない話だ。大体、大きすぎると単価が下がるというのはおかしな話だ。ひとつ買っても家族では食べきれないから需要が少ないというのがその理由らしいが、魚などもそんな傾向があるのだろうか・・?素人からすると自然からいただけるものはなんでも大きいほどよいと思うのだが・・。
だから、ビニール袋に詰め込めるだけ詰め込んで持って帰ってきた。確かに、保存が効くので秋が終わるくらいまでは十分食べられるのである。



今年は雨が少なかったのでサツマイモだけではなく、スイカもウリも腐らずに甘くておいしいものができたそうだ。それに引き換え、トウガラシはさっぱり実っていない。今日現在でやっと保存瓶ひと瓶と少しだけだ。例年なら3瓶はストックしているはずなので半分以下である。ハバネロにいたってはどこに植えてくれているのだろうというほど成長していない。
甘さと辛さは両立できないというのはまさに人生そのものなのである・・。

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住金沖~水軒沖釣行

2022年07月24日 | 2022釣り
場所:住金沖~水軒沖
条件:若潮 9:43干潮
釣果:ヤナギ 2匹

今日、菊新丸さんに会って、釣った魚を見てもらったら、サゴシから少し成長した魚は「ヤナギ」というのですよと教えてもらった。なので、今日の釣果はヤナギという名前でブログをアップする。
これは関西での呼び名だそうだが、『サワラは成長に応じて呼名が変わる出世魚の一つで,関西では50cmくらいまでの若魚をサゴシ,70cmくらいまでをヤナギ,70cmを超すとサワラと呼ばれる。』のだそうだ。

日本近海では約4000種類の魚が生息しているといわれ、そのうち食べることができる魚(これはきちんと身を取ることができる大きさであるかどうかということも含めてであるのだろうが)は約400種類くらいあるのではないかと言われている。そのうち、小売店で販売するために普通に流通している魚というと30~40種類に減ってしまうそうだ。
おそらくそのうち、出世魚とまでいかなくても子供の時と成魚になってから名前の変わる魚というのは半分以上を占めるのではないだろうか。ハマチは出世魚だし、鯛やチヌも名前が変わる。ボラはまず売っているところはないであろうがやはり出世魚だ。イワシも極小さい時はシラスやちりめんじゃこだ。まあ、これはかなりこじつけか・・。
変わらないのはサバとアジくらいではないだろうか。日本人はそれだけ魚に愛情をもち、大切に扱ってきたという証拠だろう。地方によってそれぞれ名前が変わる魚もあるが、それも、人々の生活のごく近しいところに魚が存在していたということを物語っているのだと思う。きっと。

そして、前回の釣果に気をよくしたものだから、今日は本格的にそのヤナギを狙おうと再び住金沖の海域を目指した。そして、それだけでは早く終わってしまうのでアマダイの残り火が残っているかどうかも調査しようと2本立ての作戦を立ててみたのである。


できるだけ早く現地に到着したいと午前4時過ぎに出港。



一路住金沖を目指す。今日は小船での出船だが、海は穏やかだ。前回ヤナギが釣れた場所あたりから仕掛けを流し始めるがアタリはない。



ヤナギだけに、2匹目はいないのだろうか・・。
別荘地の護岸がある手前辺りがこの船での行動限界だと考えているのでそこでUターン。住金一文字の先端に向けて針路を変えてしばらく流しているとアタリが出た。最初の引きは前回よりも小さい感じだ。ゆっくり仕掛けを手繰ってゆくとまあまあの型のヤナギが姿を現した。相変わらず人の姿を見ると突然暴れはじめるので何度かのタモ入れ失敗後にやっとデッキの上に引き上げることができた。小船では2本つなぎの柄のタモを使うのだが、サッと伸ばしただけだとタモがクルクル回る。これもいけないのだ。何か改善が必要だ。

元来た道を引き返し、同じ海域を流しているとまたアタリがあった。今度も同じようなサイズだ。またまたタモ入れに手間取りながらもなんとか取り込むことに成功。しかし、タモに入ってすぐにハリスが切れてしまった。間一髪だった。ほんのわずか歯に触れるだけでこの始末だからやっかいだ。12号でもなんでも関係がない。そして、その後も仕掛けはズタズタになってゆくのである。

2本獲れれば1匹は叔父さんの家に持っていける。そろそろアマダイポイントに移動しようと仕掛けを流しつつ目的地に移動を開始。途中、住金一文字の南を通過しているときに水面を騒がせている魚がいる。これはきっとヤナギだろうと待ち構えているとアタリが出た。
しかしこれはすぐにすっぽ抜け。念のため仕掛けを回収してみると一番先っちょのハリスがボロボロになっている。その部分だけを切り取って結び直し仕掛けを流し始めるとまたアタリ。今度も同じサイズだ。魚は水面まで上がってきたが、タモ入れ前に反転し、その勢いでハリスを切られてしまった。目の前で魚を逃すというのは人をとんでもなく落ち込ませる。アタリが少ない釣りをしているときはなおさらだ。
残った2本の鉤で釣りを続けるがその後はアタリもなく終了。
仕掛けを回収してみると、残った2本の鉤のうち1本が無くなっていた。気が付かなかったが、魚が喰ってきていたようだ。まだまだ釣れるチャンスはあるのかもしれないが、仕掛けの予備も持っていないし、アマダイにも行かねばならないのでヤナギ釣りはここで終了。水軒沖へ移動。

今日のアマダイの仕掛けには少し工夫をしている。同じ港のおじさんから、食いが悪い時は仕掛けを長くするとよいという話を聞いていたので、1メートル延長できるように予備のハリスを持ってきた。釣れたとしてもおそらく2,3匹だろうと考えていたので、その、食いが悪い時に当たっているはずだと最初から仕掛けを伸ばして釣りを開始。

大概は潮が流れずに苦戦するのだが、今日は逆に潮が流れすぎる。手持ちの竿も置き竿も底を取ってもすぐに仕掛けが浮き上がってしまう。
これではまったく釣りにならない。何かいい方法はないものかと思案していると、デッキの上にほったらかしにしていたロープがあった。船の装備品の中に、シーアンカーというものがあって、これは潮の流れが速いところで船の流れ方をセーブさせる、海中に沈めるパラシュートのようなものだ。ひょっとして、小船くらいの大きさなら、このロープを垂らすだけでもブレーキになるのではないかと考えた。抵抗としての効果を出すためにコンクリートブロックを結び付けて海中に放り込むとこれがなかなかの効果である。これこそひらめきというものだ。これはコウイカ釣りにも使えそうだ。



そんなことでほくそ笑むもアタリはまったくない。そして、長くした仕掛けはすぐに道糸に絡んだりお互いの仕掛けに絡んだりして釣りにくい。やっとアタリがあったと思ったら小さなカレイだ。



放流しても死んでしまうし、アオイソメ代の投資500円がゼロになるというのも悔しいのでかわいそうだがクーラーボックスに入ってもらった。やはりアマダイは釣りつくされたか、それとも縦横無尽に動き回っている漁船がよくないのだろうか。



菊新丸さんの話では底引きではなくてタチウオを獲っているのだということだが、どちらにしても魚に対しては良い影響を与えないはずだ。

釣れないときによくあることだが、どうしてだか釣れない船同士が集まる傾向がある。今日も、僕が1艘だけで浮かんでいると、それに目を付けたか、別の船がやってきた。それを見て、あそこは釣れているのかもしれないと思うのだろう、別の船がこっちに近づいてくる。



だからこんなときは絶対に釣れないのだ。そう思うと完全にやる気がなくなり、午前9時に終了。
こんなことなら、紀ノ川にキスを釣りに行けばよかったと後悔してもあとの祭りなのである・・。


僕が、アマダイが釣れないと業を煮やしている頃、加太の海では遊漁船の転覆事故があったらしい。

事故現場は友ヶ島の沖ノ島と地ノ島の間にあるナカトという場所だ。ニュースの記事によると、原因は海水の浸水によるものだったそうだ。
ここは潮流が速い時は海面が盛り上がるほどの強い流れになる。画像を見ると転覆した船は船外機船で、しかもVハルではなく底が平らのように見えるので喫水から上はそれほどの高さがない船のように思える。そんな船があの潮流の中に突っ込んでいけば確かにデッキに海水が流れ込んでくる可能性はある。しかし、もうひとつ考えられることがあって、この時間にあの場所で魚を釣ってたりしたら、意地悪な帝国軍に真横を走られ、その波をかぶってしまったということも考えられるのではないだろうか。どこからともなく流れてくる噂を待ちたいと思う。

無謀といえば無謀だ。おまけにこの船は遊漁船らしいのだが、もっと注意を払うべきであったはずだ。僕もたまには通過する場所であるが、ぼくの船くらいの大きさでも恐怖を感じることがあるくらいだ。知床沖の事故以来監視の目は強くなったということだが、これでまた監視の目が一掃強くなるのだろう。
今日は日曜日。たくさんの船がこの事故を目撃し、写真や動画がSNSにアップされていた。

  

乗っていた人たちは全員命に別条はなかったということなので不幸中の幸いではある。

自分のことをふりかえってみると、人のことは言ってはいられない。今日も万全の態勢とはいい難いような形での出港であった。
ひとつ目は、エンジンを始動させようとしたら、セルモーターの調子がよくないのか、モーターが回らない。バッテリーが上がっているのか、モーターとギアの接合がうまくいっていないのか、キルスイッチが効いてしまっているのかまったくわからなかった。何度かスタートボタンを押すとなんとか始動してくれたが、今日の釣りは停止と始動を繰り返す釣りだ。おまけにアイドリング状態が不機嫌だから止まらなくてもいいところでもしょっちゅう止まってしまう。海の上でエンジンが始動しなければ漂流するしかない。念のため、港で一度エンジンを切って再始動させてみたらすぐに始動したし、今日は渡船屋が営業しているので最悪の時は助けに来てもらえるだろうと他力本願で出港した。
ふたつ目はその連絡手段だ。出港した時点でスマホのバッテリー残量が20%を切ってしまっていた。夕べの段階でかなり少なくなっているのは知っていたが、釣りをしている間は大丈夫だろうと思っていたら、カメラを忘れてきたのでスマホで写真を撮ったりラインをやったりしているとみるみる残量は減ってゆき港に戻った時には8%にまで減っていた。これではエンジンが止まっても助けを呼べないではないかと自分のアホさ加減にあきれてしまったのである。
三つ目は飲料水だ。家からペットボトルのお茶を1本余分に持って行こうと思って忘れてしまい、まあ、なんとかなるだろうといつものスーパーでも1本しか買わなかったのだが、この猛暑のなか、500mlだけの飲料ではまことに不安だ。それこそ漂流となったら目も当てられない。食料や飲料や燃料には余裕をもっておけというのが船を出すときの鉄則なのだが、そんなこともお構いなしというのはいつかはえらい目にあるのかもしれない。
今日の事故を受けて少しは気を引き締めねばと思うばかりなのである。


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加太沖釣行

2022年07月21日 | 2022釣り
場所:加太沖
条件:小潮6:29干潮
潮流:3:21転流 6:23下り2.0ノット最強 9:48転流
釣果:マアジ7匹、サバ1匹、サゴシ1匹

再びコロナウイルスが猛威を振るっている。今日の感染者は大阪府で2万人を超え、和歌山でも1000人の大台を軽く突破してしまった。すごい勢いだ。



これは少し前の画像だが、僕が利用する大阪市内の駅の構内はこんな感じだ。去年、一昨年の緊急事態宣言の時は車両の中には僕ひとりという時があったということから比べると雲泥の差と言えるのだが、そうなってくると今回の感染爆発はブレーキが壊れた暴走列車に乗っているようなものだと言える。いくらでも感染者は増えていくだろうとしか考えられない。
治療薬がないというので不安は解消されないのだろうが、テレビで誰かが言っていたとおり、医療体制だけしっかりさせてあとは放っておけばいいのではないかと思う。岸田首相も、わがままな国民を前にあきらめたか、「経済だ 持つまで我慢 免疫を」という、集団免疫を待つ作戦なのだろう。
僕はどうでもよいのだが、とにかく家にだけは持って帰らないようにしなければと思っているものの、これだけは運を天に任せるしかない。しかし、今日の釣りはもう少し確率は高かった。

昨日の午前中、さて、明日はどこに行こうかと迷っていた。使う船は大きい方なので、遠方を目指し、加太か初島というのが1番目の候補なのだが、過去2回の釣行で両方ともボウズで終わっている。遠くまで行っても釣れるという自信もなく、それなら住金一文字の沖で飲ませサビキをやってみてからまだ釣れるのではないかと思われるアマダイを狙ってみるというのが最もボウズから遠いプランではないかと考えていた。

そんなことを考えていると、菊新丸さんから、「今日は大和堆ポイントに来ています?」というメールが送られてきた。「いや~、今は面白くもない勤務をしています。」と返信すると、「よく似た船が浮かんでいたんですよ~。」とのことだった。釣れていますかと聞いてみると、大きなアジが釣れていますよとのこと。ここ数日の加太の様子はよくないとは聞いていたのだが、アジが釣れ始めたらしい。それもまだ釣れ始めたばかりらしく、今日はその僕と間違えられた船と菊新丸さんだけであったという。

これは行かねばと予定を変更し、住金から加太へ向かうルートを選択した。アジは潮はともかく、早朝がよいと思い、イワシ飲ませをせずに禁断の仕掛けを流しながら加太に向かうことにした。

できるだけ早く住金沖に到着しておきたかったので今日も暗い時間に出港。



住金一文字を通り過ぎ、仕掛けを投入。流し始めて5分くらいでヒット。



これは大きいかもしれない。今年からラインは12号にしているので少々魚が大きくても切れることはないだろうと船の速度が消えるまで耐え続ける。魚と直角になるように船を回転させ舳先に移動。最初の引きは強かったがそのうち弱くなってくる。これは多分サゴシだ。思いは禁断の魚だったのだが、この魚も美味しい魚だ。こいつの特徴は、途中から諦めたかのように見せかけておいて人間の姿を見た途端にまた暴れはじめる。歯が鋭い魚だからそこで糸を切られてしまう。12号でもひとたまりもないのだ。
慎重にというのでもなく、切られる前に早くタモ入れだと強引に取り込む。あと一息でサワラと言えるくらいの立派なサゴシだ。
引き返して同じ場所を流せばまたヒットする可能性があるのかもしれないが、目的地があるので後ろを振り向かず前進する。しかし、魚がいる海域は狭いようでその後はアタリもないので仕掛けを回収し、田倉崎の手前から大和堆ポイントを目指す。

大和堆ポイントにはすでに4隻の船が集結していた。昨日は2隻だったということなので情報はどこからともなく漏れ出たのだろう。もちろん、僕も漏れ出た情報のおかげでここにいるのだが・・。

時刻はまだ午前5時半、下りの潮が最強を迎える手前だ。そしてそのとおり、35号の錘でも仕掛けが立たない。これは潮が緩むのを待たねばダメだなと思うと、もう少し住金の沖にいればよかったと後悔してもあとの祭りだ。
魚探の反応もアタリもなく、しばらくして合流した菊新丸さんに状況を聞いてもダメらしい。



同じ場所にいても埒が明かないと、もうひとつ船団ができている、南海電鉄の車両が沈められているという場所に移動。そこでもアタリがなかったが、ちょうど潮流の最強時刻を迎えた頃、竿を引ったくるようなアタリが出た。道糸はどんどん出ていくが止めることができずという状態だったのだが、すぐに鉤が外れてしまった。あれは一体何だったのだろう。どちらにしても3.5号のハリスでは獲れそうにもないサイズだったのだと思う。
それを合図にアタリが出始めたはいいのだが、ことごとくバレてしまう。おそらく口切れなのだろうから間違いなくアジがいる。鉤が曲がってしまう場面も・・。



食いがよくないのか、鉤がわるいのか・・。やっと釣り上げたと思ったらそれほど大きくないサイズだ。大きいやつほど口切れしまうというのがもどかしい。アタリの数はおそらく釣った魚の倍以上の数があったのではないだろうか。
幸いにしてアタリは続く。しかしこれも、漁礁に限りなく接近しないとアタリがない。みんなそうなので必然的に密集してくる。みんな悪気はないのだろうが、もう、衝突寸前だ。この画像も、スパンカーのブームが衝突寸前になり慌てて移動した直後に撮ったものだ。それでもこの近くなのである。



周りに気を遣いながら、なんとか叔父さんの家に持っていける数も確保できたので午前8時45分に終了。

今日は終始北風が吹き、太陽は雲にさえぎられていて暑さを感じなかった。まったく猛暑とは無縁の朝であった。



真夏に釣れるマアジはどれも脂が乗っているが、今日のアジも驚くほどの脂だった。腹腔内も凄い脂だ。これは身の中にため込み切れなかったものがあふれ出てきたものなのだろうが、身は触るだけで指がべっとりするほどだ。不味くないわけがない。
定番の刺身やなめろうにするだけではなく、ピリ辛風味のカルパッチョを作ってみた。使ったドレッシングは昨夜、ナスを焼いたものにぶっかけられていた奥さん考案のドレッシングにヒントを得た。これに酸味を加えるときっと美味しいカルパッチョのドレッシングになるのではないかと、レモン汁とバルサミコ酢と穀物酢を追加して作ってもらった。
ちょっと甘みが強くなりすぎたけれども、なかなかの味であった。



4回ボウズのあとは2回連続で獲物があった。この調子で釣り続けたいものだ。
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紀ノ川河口釣行

2022年07月17日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口
条件:中潮 8:15満潮
釣果:キス 57匹 メゴチ1匹 キビレ1匹

7月半ばを過ぎ、気が付けば今年はキス釣りに一度も行っていない。例年は6月後半ぐらいからスタートしているがアマダイを釣りにばかり行っていたのでこんなことになってしまった。

梅雨は明けているというが、今週は雨の季節に逆戻りしたような天気だ。今日は雨の合間の晴れで、かつ、前日、六十谷の鉄橋から川面を見てみると濁りは見えない。
この後も雨が続くようなのでイチかバチかでキス釣りに出かけてみようと思い立った。

BSテレ東で、「ちょい釣りダンディ」というドラマを放送している。魚釣りに詳しい人種から見ると魚を釣っているシーンというのはまことにリアリティがないのだけれども、30分という短い放送時間というのでつい見てしまう。
昨夜、2話目の放送を録画で観ていたのだが、偶然ながらキスについてだった。
ドラマのテーマとなっているのは「鱚断ち」という習慣だった。キスという魚は、古くから神様にお供えする神聖な魚とされてきたらしく、何か願掛けをするときには「鱚断ち」というのをしたのだそうだ。ちなみにキスの語源は、「潔し(きよし)」という言葉からという説があると紹介されていた。
全国的な習慣でもないのだろうが、なかなか興味深いエピソードだ。しかし、キスというのはスーパーでもあまり見かけない魚になってしまっているし、意外と値段も高いのでわざわざ買ってまで食べようと思う一般庶民はほとんどいないと考えられるから、現代日本のほとんどの人は自動的に通年「鱚断ち」をしている状態になっているのだと思う。しかし、願い事が叶うどころか、ますます生活は苦しくなるばかりということは、「鱚断ち」も大した効果はないようだ。
せめて今日、僕も鱚断ちしてしまわないよう、3人分のおかずになる分だけは釣りたいと思い港に向かった。

朝、バイクを出すために外に出ると、道が濡れている。おまけに、バイクの横に置いている燻製箱の上も濡れている。僕の家の勝手口周りは建付けが悪く、大雨が降るとトタン板のすき間から雨が漏れてくる。と、いうことは昨夜、僕が寝たあと相当な雨が降ったことになる。雨降りに弱いキスにとっては致命傷だ。しかも、今日向かうポイントは水深3メートルほどしかないところなので特に雨には弱いはずだ。
これはまずいと思い、念のためアマダイの仕掛けも用意して港に向かった。
明るくなるまでは水軒一文字の沖でメタルジグを投げてみて明るくなってから海の様子を確認して紀ノ川に向かうかそのまま沖に向かうか判断をしようと思っている。

港に到着して見ると、薄暗い街灯の灯りだけでも水が濁っているのがわかる。



あらまあ、これじゃあ紀ノ川もダメかもしれないと半分落胆。鱚断ちが信ぴょう性を帯びてきた。

とりあえず港を出てみると、濁っているのは川の部分だけで港内の途中からは濁りは確認できなかった。これはありがたいと水軒一文字の切れ目に向かう。
ここまで来るとまったくと言っていいほど濁りはない。ルアーロッドを準備してキャストを開始。ボイルもなく、アタリもないので明るくなるのを待って紀ノ川へ。
こっちも濁りはない。これはありがたい。100円橋を越えたところに碇を降ろし釣りを開始。



最初にアタリがあったのはキビレだった。こういうのが釣れるとキスは釣れない。次もチャリコだ。これも悪い兆候だ。ああ、やっぱり目に見えない濁りと真水が影響しているのかとますます鱚断ちが確実になってきた。
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。仕掛けを投げる方向を変えてみたりしているとやっとアタリがあった。
どうも河原寄りではなく流心寄りがいいようだ。
釣り座の向きを変え、竿を2本とも流心へ向けると少しずつだがアタリが増えてきた。もう少し流心に近づこうと船の位置を変えるともっとアタリが出るようになった。鉤に乗るかどうかは別にして、仕掛けを投げるたびに必ずアタリがある。

エサが底を尽くまでアタリは出続け、午前9時前に終了。結果はキスが57匹。久々に50匹を超える釣果となった。

ここは川の中なので水は上流から下流へ流れるのは当たり前だ。舳先から碇のロープを出すと船は常に上流を向いている。今日の潮時からすると、ちょうど満潮時刻を迎えた頃、船の向きが変わり、水の流れているはずの方向と直角の状態になった。下流の方から海水が上ってきたのか、西からの風が吹いてきたからなのかはわからないが、その時突然、釣れてくるキスのサイズが明らかに大きくなった。15センチはありそうなものもあった。ほんの数分で終わってしまったが・・。
ここにはもとから大きいサイズのキスはいないと思っていたのだが、そうでもなさそうだ。風といっても、流れに逆らって船の向きを変えるほどの強さの風でもなかったのでやはり水の流れ方も変わったと見る方がよさそうだ。大きなサイズの魚は水の流れが強い時は動くと流されてしまうからエサを探さずに川底でじっとしていて流れが緩くなったときだけエサを探すのだろうか。でも、そんなことをしていたらエサを食べられる機会が少なくて魚自体は成長できないから大きな魚はいないのではないかというジレンマが発生しそうだ。
これは不思議な現象だ。もう少しこの場所での経験を積んでこの現象の解明をしてみたいと思う。

キスは天ぷらにかぎるのですべて背開きにするのだが、小さい魚体と数がたくさんとなるとかなり骨が折れる。老眼の目には辛い作業なのだ。三分の一ほどは叔父さんの家に持っていき残り40匹を捌き終わるのに1時間以上を要した。しかし、天ぷらを食べるためには絶対に必要な作業なのである。



叔父さんの家に持って行ったキスは、ナスとオクラとシシトウという天ぷらには欠かせない野菜と交換になった。サツマイモはもう少し先になる。ついでにトマト各種とスイカも持たせてくれた。



長く釣果がなくて叔父さんの家を訪ねていなかったものだから、僕が感染したかもしれないと心配してくれていたそうだ。僕はコロナよりも恐ろしい「ツレナイ症候群」に陥っていたことには間違いはないのだが・・。

今日は日曜日の釣行になったので、複数の人にその姿を目撃されていた。今日は珍しく悪いことはしていないのだが、悪いことはできないなと改めて思ったのである・・。

 


「鱚断ち」という言葉を調べている途中で、「釣舟清次」という厄除け札というものを知った。
この話にはキスが関係していて、こんな話である。
清次という名前の漁師があるとき、100匹以上のキスを釣ったそうだ。買い取りをしてくれる先に持っていく途中、身の丈6尺はあろうかという大男に出会った。その大男が、「見事な鱚だ、1匹くれないか。」というので差し出したところ、「お前は正直でいいやつだ。じつは俺、疫病神で、お前の家の前に「釣舟清次」と書いた札を出しておけばその家には行かないようにしてやる。」というのである。
家人や近所の人にそんな話をしていると、「自分の家内が疫病に罹っているので名前を書いてほしい。」というひとがいたので、自分は文字が書けないので他の人に書いてもらった文字をまねて書いた札を渡したところ、その人の疫病が治ってしまったという。
というのが大雑把なあらすじで、江戸時代の文人、大田南畝の随筆『半日閑話』に掲載されているそうだ。

アマビエもいいけれども、「釣舟清次」というお札も効果があるのかもしれないなと第7波を迎えて思うのである・・。
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住金沖~加太沖釣行

2022年07月12日 | 2022釣り
場所:住金沖~加太沖
条件:大潮 3:56満潮
釣果:ボウズ

昨日、今日と、連続の釣行だ。昨日は早く帰ってこなければならない日なのでボウズでも問題なかったのだが、今日は少し時間に余裕があるので本格的に魚を釣ってやろうと構えていたが、慣れない釣りをしたら坊主になるということを身をもって実感してしまった。

朝も天気が悪いというか、昨夜の天気予報で日本海の北の方に低気圧が来るので太平洋岸は南風が吹くという予報になっていて、確かにその通りであった。
強い風というのではないが、時折ブワっという感じで南の風が吹く。まるで風が脈動しているかのようで、特に南風というのは警戒しなければならない風だと思っているのでなんだか不安になってくる。

港に到着しても同じような状況で、これは船を出してはまずいのではないかという気持ちになる。予報では風は治まるとなっていたので、それを信じて少し様子を見てみることにした。

船の艫に座っていると静かだ。風の音しかしない。今日は渡船屋も定休日で港には僕だけだ。街灯の灯りが点っているだけで辺りは真っ暗だ。
徐々に周りが白んでくると、最初に一匹だけセミが鳴いた。それもなんだかぎこちなく、「ジャッ」というような声だ。それを合図に少しずつセミの数が増えてくる。ほぼ同時に、鳥のひと啼きが聞こえた。何という名前の鳥だか知らないが、これもぎこちなく「ギャッ」という声だ。生き物たちも朝は寝ぼけているのだろうか。
川の方では水面に大きな魚が飛び出して大きな音を立てた。これは間違いなくスズキだろう。それも相当大きい。こんな場所でも静かな時だとあんなに大きな魚が入ってくるというのは驚きだ。



普通に天気が良い日だとすぐにエンジンを始動させるのでこんな情景に出会うことはない。もとより渡船屋が営業していると光も強く、人も多い。生き物たちも息をひそめておくしか仕方がない。
そういった時間の流れを体験できたことで今日はなんだか得をした気がするのである。

午前5時を過ぎ、明るくなってくると心なしか風が弱くなってきたような気がした。
これで船を出す気になってきた。
エンジンを始動し、静寂を破る。
目的地は住金一文字のさらに沖だ。今日はサビキ飲ませをやろうと考えている。
臆病なのは僕だけで、すでに数隻の船がやってきている。



まずはベイトを探さねばならないが、どうも水の濁りが気になる。紀ノ川河口が濁っているというのはよくあることだが、その濁りがこの辺りまで広がっている。そしてその影響だろうか、魚探に反応はない。ようやく見つけても底の方に集まっていて色も薄い。



サビキを投入してもエサが付いてくれない。ようやくエサが食いついたのは30分後くらいだっただろうか。
慎重に仕掛けを降ろして待っているとアタリが出た。やった!!と思ったが引きが弱い。なんだか嫌な予感がしたが、案の定エソだった。
ここで粘るか、加太まで行ってみるかと悩んだが、加太ではサビキ飲ませがダメでも鬼アジが釣れるかもしれないと考え下り潮が始まる時間に合わせて移動。

日曜日にはナカトシタにベイトが集まっていたという話を聞いていたので、行ってみたが、加太では南風が強い。



それに船の数も少なく、太陽も出ていないので再び恐怖心が頭をもたげてくる。
本当はこのあと、コイヅキに行きたいと思っていたのだが、そこまで行く勇気がない。いつでも逃げられるように田倉崎の沖まで移動してサビキを落としてみる。



ここでも底の方に時折大きな反応があり、サビキにイワシが喰ってくる。それではサビキ飲ませをやってみようと仕掛けを交換するが、この仕掛けにはイワシが乗ってこない。
再びサビキに変更し、大物が食いついたら糸を切られるかもしれないが、イワシを喰わせてアタリを待つ。
しかし、喰ってくるのはイワシだけ。そのイワシを喰う大物はいないらしい。

これでは長居は無用と午前9時に退散。
結局今日も燃料を無駄遣いするのみに終わってしまった。

午後からは今日も病院へ。
昨日とは打って変わり、車を置きに行っている間に診察が終わっていた。家内と母親が見当たらないと思ってボ~っと待っていると、「終わったで。」と診察室から出てきた。



予約時間よりも15分も早く終わってしまった。厳密には、そのあとに次回の造影CTの説明を受けるのだが、口腔外科ではその説明は主治医がやってくれる。消化器外科の主治医は大学の助教授らしく、「俺は偉いんだからそんな説明はやらないよ。」というのかどうかは知らないが、その説明は看護師がやってくれる。それを待つのに約20分。
同じ病院なのに診療科によってこんなにもシステムが異なるというのはこれでいいのだろうかと思えてくる。これが命に絶対に関わることのない我が社では何の問題でもないのだろうが、病院では少なくともそういったことは統一されるべきではなかろうかと思う。
どういう方式が正しいかどうかはわからないが、行く先でシステムが異なると不安しか残らない。

今日も釣果がないのでまったく関係のない話で終わってしまった・・。

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水軒沖釣行

2022年07月11日 | 2022釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 3:01満潮
釣果:ボウズ

今日明日と連続で病院に行かねばならない。今日は10時過ぎには病院に到着していなければならないので朝一だけの釣りだ。課題としているタコ釣りをメインと考えている。

夜明けごろにはこれもいつもの通りルアーを投げてみようと思うのだが、タコ釣りは双子島周辺でやってみようと思っているので紀ノ川には行かず、沖の一文字の前でメタルジグを投げてみようと考えた。

切れ目を過ぎてすぐ北の位置で碇を降ろす。



渡船屋の釣果情報を見ているとアコウが釣れているのであわよくばだが僕のジグにも掛かってくれないかと思っている。
使うジグは以前、ジグを使って初めてはじめて魚を釣ったセリアの110円ジグだ。
キャストをし始めて間もなく少し沖のほうで小さなボイルが出た。すかさずジグを投げるとヒット。小さなツバスだ。



食材にならないとはいえ、あっけなく釣れてしまった。こうやってジグで魚を釣るのが当たり前になってくれるとありがたい。

色々な方向に投げ込んでいるとまたアタリ。今度はチャリコだ。



こんなものまで釣れてしまうとはメタルジグというのは意外と威力があるのかもしれない。
そして最後はガシラ。



これは食べられるサイズで持って帰ろうかどうしようかと悩んだのだが、この先、タコが釣れる確信もなく、1匹だけ持って帰るとかえって面倒になると思いリリース。双子島へ。

タコエギで海底を小突きながら島群を一周したがやっぱりアタリはなく午前7時を待たずに終了。

  

魚は釣れなくても猛暑とはいえこの時間帯はかなり涼しい。散歩の代わりだと思えばボウズでもなんとも思わないということにしておこう。


道具を洗ってシャワーを浴びて病院へ。
「選挙の翌日は混むのである。」という法則でもあるのかと思うほど今日の病院は混んでいる。3層ある立体駐車場のうち2層は満車である。こんな日は初めてだ。
母親が採血をしている場所へ行く途中の診療科はどこも人であふれている。通路にまでパイプ椅子に座って待つ人がいる。



今日はもともと時間がかかる口腔外科の方なので、これは終了は午後3時だなと覚悟を決める。
もう、絶対、自分の診察ならこの時点で放棄をして帰るに違いない。自分の命と待つことに対するストレスを天秤にかければ後者のほうが重いのである。

それでも予想よりも順番は速く回ってきて、10時半の予約時間で診察開始は午後1時。まあ、我慢の範囲である。しかし、これだけのずれがあるとこの予約時間というものには一体何の意味があるのかと思えてくる。これだけ押すのがわかっていれば、予約を取る間隔をもっと長く取ればと思うが、そんなことをすると上の人から、患者の消化率が悪いじゃないかときっと叱られるのであろう。

この病院へは今日の歯科口腔外科と消化器外科に行っているが、消化器外科のほうはかなり回転が速い。歯科口腔外科のほうは確かに時間がかかる。入れ歯の修正でも違和感があると言われれば削っては嵌めてみてまた削りを繰り返す。半分ぼけた老人の言うことを真に受けて一所懸命やってくれるのだから時間がかかる。対して、消化器外科は血液検査の結果を説明されて、良好です、次は〇月〇日に来てくださいと言うだけで、次回の予約票まで印刷を済ませている。よほど時間に余裕があるように見受けられる。腹の中は見えないから何を言われてもわからないし、相手も何を言ってもわからないとでも思っているからちゃっちゃと済ませてゆっくり昼飯を食おうと思っているのだろう。だからあんなに太れるのだ。

思うに、診療科によって一人当たりの単位時間に差があっても、予約システムに入力する30分当たりの予約人数には差はないのではないだろうか。だからこれだけ込み具合に差が出るに違いない。一所懸命患者を診てやろうと考える医師ほど待ち時間が長くなるというジレンマに陥るという状態なのだろう。

こんなもの、簡単な調査で、この医師の平均診察時間はどれくらいというのはすぐにわかるはずだからその医師に合わせて予約人数を調整すれば僕たちの待ち時間は確実に減るはずであるが、そんなことをしてしまうとたくさんの患者を診ることができる医師はは真剣に患者を診ていないのではないかという疑惑や俺はたくさんの患者を回しているのにあいつが少ないのは病院の利益に貢献していないじゃないかと一所懸命やるほど評価が低くなるというこれまたジレンマが発生してしまい、病院にとってはまことに厄介ということになってしまうのだろう。

統計というものは罪で、僕たちはそのために死ぬまで待ち続けなければならないのである・・。

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紀ノ川河口釣行

2022年07月08日 | 2022釣り
場所:紀ノ川河口
条件:長潮 7:20干潮
釣果:ボウズ

今朝の朝焼けは燃えるような赤さだった。今思えば、今日の大事件を予告していたかのようである。

最後にタコを釣ったのは6年前。それ以来、幾度となくタコテンヤを抱えて紀ノ川河口に向かうが川の流れが速すぎてまったく歯が立たなかった。この、「流れが速い」というのは、そもそも船が流されてゆく速度が速いのであってそれさえ克服できれば仕掛け自体はそれほど流されないはずである。そこで一昨年くらいから考え始めたのが、船を固定して仕掛けをキャストして底をズルズル引いてくればタコが釣れるのではないかということだった。
一度は竹竿をアトラトルの代わりにしてタコテンヤを投げられないかと思い試してみたがまったく役に立たなかった。下手な考えは休むに似ているのかとあきらめもしていたのだが、中古の釣具屋を散策していると、タコエギなるものを見つけた。これが生のエサに比べてどれほどの効果があるのかわからないが、竿でキャストするにはやりやすいと考えた。
それが去年で、今年、いよいよそれを試すときが来たのである。
さすがにエギだけでは底を取れないだろうと三又のサルカンにスナップを装着し錘をセットできるように改良したものを作って準備をした。
タックルであるが、これもおあつらえ向きのものがあった。買ってはみたものの、まったく出番がないジギングの竿とスピニングリールだ。勢いあまってジギングの道具を買い集めたがまったく釣れる気がしなくて物置の飾りとなっていた。
ラインはPE3号、竿も相当硬いものだからタコが掛かっても切れたり折れたりすることはないだろう。

この道具といつものルアー釣りの道具を準備して紀ノ川河口に向かった。しかし、いろいろ準備したとはいえ、ほとんど釣れる気がしないので先にクーラーボックスを満タンにしておくべく、「わかやま〇しぇ」に向かった。



時刻は午前3時半、あれれ・・、半分くらいのお店はシャッターが下りている。お目当ての店も同じくだ。
聞いていたのは、午前2時半くらいから営業しているということだったが、今日は臨時休業だったのかしらと買い物を諦めて港に向かった。
予定よりも早く港に到着してしまったことと、夏至から半月以上も過ぎているというので真っ暗の中出港した。



いつもの場所に到着し碇を降ろした頃、少しずつ東の空が明るくなってきたのだけれども、それが赤い。明日は雨の予報となっているので空気中に水蒸気が漂っているのが原因なのはなんとなくわかるけれども、それにしても赤すぎる。それと今日の事件とはまったく関係がないのはわかるが、なにやら不気味だったのである。



今日もトップウォータープラグを投げてみるのだが、まったくアタリはない。そしてボイルもまったくない。少し明るくなってからのほうがボイルは出やすいのかと思ったがそうでもなかった。
しかし一度だけ、テトラの際で大きな水しぶきが上がった。その時は反対方向を向いていたのだが、何か大きな水音がしたので振り返るとまた水しぶきが上がった。相当大きなものが水面を割ったように見えた。例えるなら4,5歳くらいの子供が水の中に飛び込んだという感じだろうか。
急いでルアーを投げ込んだものの何の反応もなかったのだが、あれは一体何なのだったのだろうか・・・。とにかく、魚だったらメーター級に違いない。

結局、というか、当然のことのように獲物はなく、以前、タコが釣れた場所に向かう。この場所だが、衝突事故に遭った時の事情聴取の時に見せられた海図で、コンクリート塊と書かれていた場所と一致する。





この辺には建築廃材のようなものが投棄されていてタコの住処になっているのだろうと思う。
碇を降ろし、さっそくキャストしてみる。最初は35号の錘を使ったが竿が耐えられない。今度は30号に換えてみるとちょうどいい感じだ。3、40メートルは飛んで行く。しかし、根掛かりがひどい。テンヤもいくつか落としたことがあるが、今日はエギはひとつしかない。仕方なくエンジンを始動させ根掛かりした場所の反対側に回り回収。そんなことを2回繰り返し、これは危険だと感じて、少し場所を変え、根掛かりのないところを探ってみたがやはりこんな場所にはタコがいないのか、それとも今日という日が悪いのか、まったくアタリもなく間もなく飽きてしまった。
まだ午前6時を過ぎた頃だ。今から戻ればもう一度「わかやま〇しぇ」を覗けるかなと早々に退散。大きい方の船のビルジ溜まりを掃除して中央市場へ向かう。そしてその頃にはほぼすべてのお店のシャッターが開いていた。小売店としての営業開始は意外と遅いようだ。確かに、午前3時半にこんな場所を訪れるもの好きはいないのは確かだ。仲卸がメインの仕事の人たちばかりで、商売は別のところでやっているのだろうから店舗を開けても開けなくても関係がないので一般客に合わせて営業しているのだろう。
そして、いつものお店で冷凍コロッケを物色するのだが、ここも最近人気が出ているのか品薄気味だ。コロッケは一種類しかなく、お目当ての賞味期限間近の格安ドレッシングは皆無であった。う~ん、ここは僕だけのパラダイスでいてほしいのに・・。
お店の人たちはけっこう顔は覚えてくれているらしく、「今日はどうだった?」と聞いてくれる。「ボウズでした・・。」と答えると、かわいそうに思ったのか、賞味期限切れではあるけれども、ラーメンスープの素というのを恵んでくれた。僕は賞味期限なんて全然気にしないのでありがたい。しかし、同じようにして2年ほど前にもらったラーメンスープを現在消費中なのでこのスープを飲むのは大分先になりそうだ。



そして、新たなネタとして、「カオマンガイの素」というのを買ってみた。なんだかウルトラマンに出てくる怪獣の名前のようだが、タイの炊き込みご飯のようなものらしい。
こういう系統のものを買って帰ると奥さんは必ず、こんなもの使い方が分からないじゃないかとキッチンの片隅でゴミと化すのだが、これは炊いたご飯に混ぜるだけと書いてあったので自分でもできるだろうと思ったのだが、意に反して奥さんの評価は相当高かった。この料理のことを知っていたらしい。僕に内緒でどこかで食したことがあるのだろうか・・。
突然張り切りだして、夕食はこの素を使って本格的な(といってもこれが本格的かどうかというのはまったくわからないのであるが・・)カオマンガイを作ってくれた。
確かにこれは美味しい。鶏肉との相性は抜群だ。次にこのお店を訪れて、この素が残っていたらたくさん買い込んで友人に配ってみようとおもう。このお店では珍しく、賞味期限が来年の1月であるというのもありがたい。アウトレットのようなお店なので売り切れてしまえばそれで終わりなんだろうが・・。

家に帰って、シャワーを浴びてから燃料補給、図書館、歯医者を巡り、戻ってビデオを観ていると、母親が、「アベさん撃たれた。」と言っている。何のことだと思ったら、大事件が起こっていた。安倍元首相が銃撃されたというではないか。
場所は奈良県。僕もよく知っている場所だ。親会社に出向しているとき、ちょうど平城遷都1300年祭というのをやっていたのだが、この駅で土産物屋をやっていた。周辺には仕入れ先があったり、平城宮も近くだったので同業者の視察などでよくウロウロした。事件のあったロータリーもよく知っているが、確かに用心が悪そうなところで、元首相が立っていた場所なんて四方からどこでも狙えそうな場所だ。道を走っている車からでもすぐに狙える。SPさんも警備するには相当苦労しそうな場所というのはよくわかる。
犯人の動画もたくさん撮られていたようだが、どう見ても僕の方が人相は悪そうな気がした。まったく普通の人のように思えた。元首相と一般人というと、相当な距離感があると思うが、そんな普通の人がとんでもない距離間のある人を殺したいと思う程の憎悪を生む原因というのは一体何だったのだろう。それとも全く発作的な思い付きだったのだろうか。まったくわからなかった。

突然のニュースでなんだかピンと来なかったのだが、最初に思ったのが、戦争で人が死ぬということはきっとこういうことなのだろうということだった。直前にそのような本を読んでいたということも影響していたのだろう。
心肺停止状態だという報道がされたとき、なんでこの人が死ななければならないのだろうとまず思った。まあ、恨まれることも多い人だったのだろうが、それでも、誰かの手によって自分の人生を突然終わらせられるということはまったく不自然だし、ご本人も当然ながら思ってもいなかったことだろう。他人のことには極めて無関心であるが、落胆というか、徒労感というか、なんともいえない不快感が残った。

しかし、戦争とはこういったことが日常茶飯事におこなわれている状態でもある。さっきまで笑いながら話していた人が次の瞬間血まみれになって息絶えている。戦場にいる人も、民間人でさえもいつ自分の人生が途切れてしまうかわからないのである。今まで生きてきたことが無に帰すのである。たかが一人の人生だといえばそれまでなのかもしれないが、その人にとってはそれしかないのだからそれは無限大に大きいはずだ。
外国の指導者たちもいろいろな声明と同情を寄せてはいるが、自国民に同じことを強いているのがこの人たちではないのかと思いながら、そうせざるをえないのがこの世界でもあるのだなとも考えるのである。やはり世界は不条理でできているのかもしれないと、魚釣りの記録を書きながらまったく方向違いのことを考えていたのである・・。

今回の選挙はお悔やみ票で自民党が大勝するに違いない。
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初島沖~水軒沖釣行

2022年06月30日 | 2022釣り
場所:初島沖~水軒沖
条件:大潮 6:06満潮
釣果:ボウズ

そろそろ初島にのませサビキの釣りに行かねばと思い、去年の記録を見ていたら全部6月の釣行であった。アマダイばかりに行っていたらまったく気が付かなかったのである。
当たりはずれの大きい釣りではあるが、釣れると大きいし面白い釣りである。

そんな計画を立てていたら、一昨日の火曜日に、住金の一文字でも飲ませサビキでハマチが釣れたという情報が舞い込んできた。
さて、どちらに行くべきか。住金なら近いうえにここがダメでも加太でアジを狙うことができる。初島は遠いけれども個人的には実績がある。

前日には加太にも行けるように高仕掛けとサビキの仕掛けの入った道具箱を準備していたが、結局、釣れても釣れなくても一度はのませ釣りのために初島に行っておこうということに決め、のませサビキの入った袋とタイラバ仕掛けの入った袋を持って家を出た。

道中の時間を考え、なるべく早く出港すべく、午前4時に船を出した。
今日も暑くなりそうだが、雲が全くない夜明けの光景は美しい。



オレンジ色からブルーへのグラデーションはこの世が持っている色の半分はすべてこの場所から生まれたのではないかと思えるほどなのである。英語では「dawn(dˈɔːn/dɔːn)」という言葉で表されるが、この言葉が昔から好きであった。発音がなんだか神秘的に感じるのだ。夜明けという意味のほかに”兆し”という意味もあるというので縁起もよさそうだ。

しかし、今日の兆しは期待のある兆しではなく、悪い兆しであった。
沖ノ島に到着し、さっそくベイトの群れを探すが全然見えない。



イメージとしては、水面がバシャバシャするほどのイワシの群れを期待していたが目視でも見えず、魚探を見てもパラパラ何かの影が見えるだけだ。時々大きい反応が見えるのだがすぐにどこかに行ってしまう。群れが小さいのだ。

毎回そうなのだが、ベイトの群れを探しながら一方ではタイラバをやっている。のませサビキはベイトの群れが来ないと手持ち無沙汰だ。その間がもったいないのでタイラバをやっているわけだが、一昨年まではこんな兼業でホウボウが釣れたりしていた。
去年はそういう実績がなかったのだけれども、またいつかは釣れる時が来るのを信じて同じことを繰り返している。
しかし、今日は、ベイトの群れが小さく、反応がなくなったのでタイラバの竿に持ち替えようと魚探の前を離れて戻ってくると反応が出ている。急いでのませサビキの仕掛けに持ち替えると群れが消えているという繰り返しであった。あたかもベイトの群れは僕の殺気に気が付いているかのようなのである。
今日は新しく買った(それも新品で。)リールの初陣であったのだが、あまりにも気負いすぎていたのだろうか・・。



こんなことを数回繰り返しているとさすがに嫌になってくる。このままここでボウズで終了するのは嫌だと思い、いろいろ考えを巡らせる。アマダイはタイラバで釣れるので、このまま水軒沖まで戻ってそれをやってみようと考えた。
せっかくなので今までと違う場所でやってみようと、前回流した場所からさらに南のほうで試してみるもダメ。やっとアタリがあったかと思えばサバフグだ。



これだけ持って帰っても仕方がないので撮影後にお帰り願った・・。

ほかの船が釣りをしている場所に移動してみると、今日もちからさんが浮かんでいた。



今到着したばかりということでしばし同じ場所で流してみるも、やはりエサがないと釣れる気がせず30分も持たずに終了とした。
結局、住金方面に行っておけばこれほど燃料を無駄に使うことはなかったのである・・。

叔父さんの家に寄り、置いてもらっていた洗濯機の背面パネルを引き取ってきた。
これを使ってある実験をしてみようと考えている。前回の船底塗装の時に考えた、ペラコートの代用品の実験だ。この塗料は、素材の撥水力を利用してスクリューやシャフトなどの金属部分をフジツボから守るものなのだが、やたらと値段が高い。船体の底に塗る塗料には金属イオンが含まれていてそれを金属の部分に塗るとひどい電蝕を起こして素材を蝕んでいくので使えない(舵の部分にはずっと使っているのだが、これは大丈夫なのだろうかといつも考えている・・)。そこでこういった特殊な塗料を使わなければならないのであるが、セールの時に買っても1個4000円ほどする。それをケチって2回に分けて使っているというのが現状なのだが、その主剤の臭いがコーキング剤そっくりなのだ。もともとシリコンを主成分にしているようなので同じくシリコンが主成分のコーキング剤と基本的には機能は変わらないのではないかと考えたわけだ。
もし、それが本当なら費用を大幅に削減することができる。コーキング剤は建材の高騰や原材料の高騰のあおりを受けてかなり高額になってしまったが、それでも1本買えば10回くらいは使えそうだから費用は一気に50分の1になる。

いきなり自分の船で試すのは怖いのでまずは実験からだと思い、適当な大きさの金属製の板を探していたのである。この前、アマダイを届けに叔父さんの家に寄ったとき、ちょうど洗濯機を解体していて、そのパネルを置いてもらっていたのである。本当はスクリューと同じ素材の真鍮板が欲しかったのだが贅沢は言えない。

コーキング剤は石油に溶けるらしく、自宅のポリ缶に残っていた石油で溶かしてこの鉄板に塗ってみたのである。



これを3ヶ月ほど海水の中に漬けておくと結果がわかる。まったくフジツボを寄せ付けないか、もし付着していたとしても指で軽く触れる程度で落ちてくれれば合格だ。
金属イオンなどは入っていないだろうから電蝕については心配もないだろう。あとは付着力を強化するプライマーを探せば自家製ペラコートの完成である。

しかし、ここまで準備をしておいて何なのだが、今までこんなことを考えた人というのは山ほどいたに違いないのである。ネットが普及したこの時代、誰かがこんなことを試して効果的だったとして、それがどこかで密かに続けられているのみであるということは考えづらい。試しにやってみた人は数多いたけれどまったく意味がなかったので全然広まらなかったというのが真実だろう。
だから、僕も実はあまり期待はしていなくて、こうやってブログのネタになればそれでいいと思っている程度だ。
まあ、また9月の終わりころにこれをネタにブログを書ければそれでいいのである。

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水軒沖釣行とキーボード交換

2022年06月27日 | 2022釣り
場所:水軒沖
条件:大潮4:22満潮
釣果:アマダイ6匹 クチ1匹

最後に小船に乗ったのは先月の末であった。気がつけばほぼひと月乗っていない。船底塗装をしたときもエンジンを始動させなかったし、釣りに出ても大きい方の船ばかりに乗っていた。これでは小船に申し訳ない。絶対に次の休みは小船に乗るのだと決めて今日を待っていた。
とはいうものの、天気予報を見てみると風が吹きそうだ。安全パイなら大きい方の船だが今日は小船に乗るのが前提だ。風を避けて紀ノ川河口へという選択肢もあるが、六十谷の陸橋から見る水の色は相当濁っているように見えるので最初から負け戦というのも御免だ。

そう思いながら予報を眺めていると、ほんの少しだが風と波が小さくなる予報に変わってきた。
元々、双子島の沖にアマダイを狙いに行こうと考えていたのだが、ギリギリ行けそうな気配だ。一文字の切れ目を出て危険そうなら引き返して大きい方の船に乗り換えて出撃という条件付きで出てみることにした。

今日は大潮で三日月。金星とのコンビが美しい。



しかし、これはまったく雲がないということでもあり、暑くなる前兆でもある。
ここ数日は雨が降らず、このブログは翌日に書いているのだが、今日、早くも梅雨明けしたそうだ。

ゆっくり準備をしていると出港は午前4時半になってしまっていた。夏至を過ぎてまだ1週間、夜明けは早い。もう少し早く出たかったものだ。
一文字の切れ目を出るとやはり風と波がある。大きい方の船ではなんのことはないが小船ではけっこう厳しい。しかし、どんぶらこと揺られながら微速での航行ならなんとかいけそうだ。まずは恒例の禁断の仕掛けを試してから沖へ。
前回のチョクリ釣りで調べておいた水深30メートルくらいの場所まで行きたいところだがこの波ではちょっと厳しそうだ。双子島を過ぎたところでここが限界と仕掛けを下す。

置き竿が効果的だというのは経験でわかってきたけれども、小船ではロッドホルダーを使えない。どうしたものかと竿を細引きで支柱にくくり付けてみたりしたがどうもしっくりいかない。ふと考えたのは錨の重さを利用することだ。シャフトとデッキのすき間にグリップエンドを突っ込むとこれがまたうまくフィットする。



世間ではこういうものをシンデレラフィットというらしい。さて、これはひらめきなのか、直感なのか・・・。後帯状皮質が働いたのか大脳基底核が働いたのか、自分の脳みその中の現象ではあるがまったくわからないのである・・。

そして、しばらくするとアタリがあった。小さいがアマダイが上がってきた。昨日、この辺りに釣行したひとたちはほとんど釣果がなかったらしいので心配したが、とりあえずボウズは逃れた。
その後も立て続けに置き竿にアタリ。午前6時までに3匹をクーラーボックスに収めた。

しかし、この時間くらいから潮が動かなくなってきた。今はまだ引き潮の流れがあるはずだが、風の向きと潮が引いていく向きが逆なので船の位置が変わらないという感じだろうか。
アタリがある時間帯は道糸も斜めになっていたけれども、今は25号の錘に交換しても仕掛けは真下に降りるし、双子島の島影も全然見た目が変わらない。



それでもなんとか1匹追加した頃、和歌浦方面から船が1艘こちらに向かって進んできた。ひょっとしてあれはちからさんの船ではないだろうかと思うと間違いなくその通りだ。大きく手を振ってみるとこちらに気がついてくれた。今日は友人を乗せてきたらしい。



ここら辺りで4匹釣れましたと報告してしばらくはランデブーしながら船を流しているとちからさんのほうでも魚がヒットしたらしい。
ほぼ釣りつくされたと言われているようだが、なかなかどうして、まだ魚はいるようだ。鉱脈は枯渇していない。

とはいうものの、頻繁にはアタらない。それはそうで、この釣りは間違いなく、魚の居る場所をエサが通過しないと食ってはくれない。船が動かなければ魚のいない場所に居続けるだけである。
ならば自分で動いてみようかとオールを取り出してみたが、5分ほど漕いで見て、これは絶対間抜けだと思いすぐに止めてしまった。



こういう時のためには、オールを漕ぐよりも投げ釣り用の竿を準備した方がよさそうだ。
その後、少し船が流れ始めたタイミングでまたアタリがあった。やはり潮の流れでも風でもいいから船が動かないことにはアマダイは釣れないというのは間違いがないようだ。

今日の釣りは遅くとも午前9時までと思っていたが、ちょうどこの時間にエサがなくなり南風も本格的に吹いてきたので危険な状態になる前に撤収とした。
しかし暑い。風が吹かなかった間は午前6時という早朝であってでさえ、日差しはたまらなく暑い。帰途に着いている間の運転中、普通なら海面上の空気は意外と温度が低く、顔に当たる空気も心地よいのだが今日はそれさえも熱く感じる。
週間予報を見てみると、おそらく梅雨はすでに明けているのだろうけれども、まだ6月でこの暑さだ。7月8月は一体どんなことになるのだろう。ちょっと心配である。

今日の合計7匹のうち、手持ちの竿で釣り上げたのは1匹だけであった。それもパンを食べながらボ~としていたときで誘いも何もしていないときだった。もとより、どんな誘いがよいかなどまったくわからないのだが、数回の釣行の経験で言えることは、どうも置き竿の方が魚がよく釣れるということだ。
変に誘いをかけない方がよいということだろうが、そうなってくるこの釣りは至極退屈な釣りということになる。食べると美味しい魚なのであるがこれはこれで困ったものだ・・・。


食事を済ませて今日のもうひとつの大きなミッションを開始。
ノートパソコンのキーボードを交換するのだ。このパソコン、元は古くなった自宅のデスクトップパソコンのバックアップ用として中古で買ったものだ。今の会社に出向となってからは会社で使っている。わざわざ自分のパソコンを持ち込みたくもないのだが、会社が貧乏なのか、個人で自由に使えるパソコンがない。かといって何もしないでよいかというとそうでもなく、止むを得ず持ち込んだというところだ。そこのところはうまくできているというかなんというか、今時、個人所有のパソコンを会社で使うなどというのはあり得ない話だが運営が杜撰なことを象徴するように誰からも咎められない。
事務所ではなぜだかフリーWi-Fiの電波が飛んでいるということは書いたことがあるが、そのおかげで暇な窓際生活を紛らわすいい相棒になってくれているのである。
3万円で買ったとは思えないほどサクサク動いてくれることは動いてくれるのだが、いかんせんそこのところは中古だ。物理的に作動しているキーボードが壊れたのは去年の9月

そのときは同時期に壊れたデスクトップパソコンとともにメーカー(というか、中古パソコンの販売会社)に送り返して修理をしてもらった。しかし、交換されたキーボードも、一見新しそうであったがやはり使われていたものは中古品だった。それなりにきちんと文字を打ててはいたが、ここひと月くらいでスペースキーの調子が悪くなってきた。片方が沈んだままのようになっていたのだ。




あれ、まあ、結局1年も持たなかったかと残念に思うが、放っておくわけにもいかない。かといってまた販売会社に送り返すのも費用と時間がかかりすぎる。そのとき、ふと思い出したのが釣りを通して知り合ったFさんのことだ。ジャンク品のパソコンを買ってきてそれらを組み合わせて1台の正常に動くパソコンを作ってしまうような人だ。ちなみに船外機の修理もほぼ自分でやってしまうらしい。
メールで、こんなことになっているんですよと質問をすると、まずはキートップを取り外してパンタグラフという部品を見てみなさいと、外し方を教えてくれた。



言われたとおりにやってみると、キーボードの基板というのだろうか、どうもそれが変形しているらしく、パンタグラグがペシャンコになっている。変形した部分をクリアファイルの刻んだもので底上げしてパンタグラフを復元したものの、2回ほど取り付けたり外したりしたときに取り付け部分の爪を折ってしまったので元へは戻らなくなってしまった。



しばらくは両面テープで貼り付けてしのいでいたが、スペースキーは使用頻度の高いキーなのでもすごく不便だ。またFさんに、こんなになっちゃいましたと報告をすると、それなら交換しかないですねと交換方法の説明とキーボードの入手できる先を知らせてくれた。
えぇ・・、自分で交換できるのですか・・?と恐る恐る聞いてみると、意外と簡単、案ずるより産むが易しというものですよとのこと。まあ、失敗してもブログのネタにはなるかと早速キーボードを注文して今日の作業に挑んだ。さすがに会社でこんな工作をするわけにもいかず、一度家に持って帰っての作業だ。

もらったマニュアルを何度も読みかえして僕の脳みその壊れかけの短期記憶メモリーに手順を詰め込み、筐体の裏のねじを取り外すところから始めた。



キーボード面のカバーを外し、キーボードも取り外す。しかし、ノートパソコンのキーボードというのはこんなものだったのだというのを今回の作業で初めて知った。えらく薄っぺらなものだ。



本体とはフラットケーブルでつながれており、それも取り外していよいよ新しいキーボードと交換。



一番心配していたフラットケーブルの接続もすんなり終え、ここできちんと作動するかのテスト。パソコンの電源を入れ、パスワードを打ち込むとデスクトップ画面が現れた。うまくいったようだ。



カバーを元に戻し、ネジを締め完成。一応、新品と書かれていた通り、キートップのテカリもなく、このブログの原稿もノートパソコンを使って書いているが、まことに気持ちよく文字を打てるようになった。これで、Windows10のサポートが終了するまでは使い続けることができそうだ。
今回の費用は税込みでもたった2000円。前回の修理の依頼には送料も含めて5000円ほどかかったがそれに比べると信頼性も上がり費用も半分以下で終えることができた。
最初に壊れたときにはこんな作業が素人にできるものだということが頭の片隅にさえ思い浮かばなかった。
これは直感だったのかひらめきだったのかはわからないが、よくFさんのことを思い出したものだ。そして、Fさんの後押しがなかったらこんなことを自分でやろうとは思いもしなかった。窮すれば通ずとはよく言ったものだが、ありがたい。
わからないことがあれば、自分で調べなければというのは当然だが、いろいろな人に教えを乞うてみるというのも大切なのであるということを改めて思い直したのである。

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北港釣り公園前~水軒沖釣行

2022年06月21日 | 2022釣り
場所:北港釣り公園前~水軒沖
条件:小潮6:14干潮
釣果:アマダイ7匹 ハモ1匹

今日は夏至。日の出の時刻は午前4時48分だそうだ。ひとりで出るときは日の出前よりもかなり早く港を出るのであるが、今日はお客人を招いているのでさすがに午前4時に来てくださいとは言いづらいので今日の出船は午前5時とした。

今日のお客人は、おだんごクラブの会長さんだ。この方もネットで知り合った方なのだが、今よりももっと紀州釣りに熱中していた頃からいろいろな情報交換をさせてもらっていた。ヌカだんごを投げている人たちの集まりだから「おだんごクラブ」なのである。
今では紀州釣りよりも船に乗って様々な獲物を求めておられる。
定年退職後は息子さんと都会を離れたところでカフェを経営されており釣った魚のほとんどはピザとしてメニューに出されている。アマダイも、今年はすでに60匹あまり釣ったそうだが自分で口にしたのは1匹だけだそうだ。すべてはピザのトッピングに回してしまうらしい。

以前にも書いた通り、最初にアマダイの情報がもたらされたのはこの方からであった。湯浅湾までというのは僕の行動範囲ではないのだが、近場でアマダイが釣れ始めた頃、いちど船に乗せてくださいよとずっと声をかけてくれていた。カフェは火曜日から木曜日が定休日なのだそうだが、僕はその曜日が休みにくい。今日は母親を病院に連れて行く日に当たっていて、それも午後遅くからなのでこの日なら声をかけても大丈夫と2週間ほど前にお誘いをしていた。

梅雨に入り、1週間ほど前から天気予報をチェックしてきたのだが、これが目まぐるしく変わる。サイトによってもまちまちの予報だ。この時期の天気予報はよほど難しいらしい。
5日ほど前は曇りだったがその後はほぼ1日中雨の予報になり、前日は午前8時前後だけ雨という予報に変わった。それも大して降らないようで、とりあえず出港の時に降っていなければ大丈夫と出撃を決定した。雨は嫌いなのでそんな日はまず釣りには行かないのだが、船を出す時間に降っていなければ大丈夫。出てしまえばなんとかなるものなのだ。

予定より5分ほど早く出港。



今日も目指すは釣り公園前だ。道中、紀ノ川沖から水軒沖にかけてちらほら船が見えているが住金沖には3艘ほど浮かんでいるだけだ。



情報では釣り船はかなり広範囲に散らばっているということであったがその通りらしい。
以前よりも釣れる魚の数は相当減っているらしく、ガリンペイロたちは鉱脈を掘りつくして新たな鉱脈を探し回っているということだろうか。
この時間帯はまだ潮が動いているはずなのでとりあえずここからスタートして、アタリがなければほかの船が浮かんでいるところまで移動しましょうかということで準備にとりかかった。
会長さんは帝国軍の傭兵でもあるので準備は手早い。僕がテンビンに仕掛けをくくり付けている間にすでに2本の竿を出し終えている。



さて、釣れるだろうか。前日に出た人たちの釣果はかなり厳しかったようだ。おまけに潮の色が悪い。梅雨に入って紀ノ川の濁りが入っているのもあるだろうし、水温が上がってきたか、赤潮も混ざっている。
そういう状況なので、なんとか最初に1匹釣り上げてもらわねばといきなり焦りが出る。
潮は流れていると思っていたが、ほとんど動いていない。周りに船もいないのでここで粘るのは得策ではないと考えすぐに移動を決断。紀ノ川河口の真沖まで移動。



ここも潮の色が悪い。少しでも色のよいところを探して釣りを再開。

そして、最初のアタリは僕の方に出た。小さいながら本命だ。最初は客人に釣ってもらいたいところだが運命には逆らえない。まあ、魚がいることを証明できたのでホッとはしていた。
あとは会長さんに頑張ってもらうだけだ。
その後間を置かずに会長さんにもアタリ。本命らしい。しかし、仕掛けをたぐり寄せ魚の姿をみたところであえなくバラしてしまった。
この魚は大概が鉤を飲み込んで上がってくるものだが、今日は食いが悪いのかその後も唇に掛かっているということが多々あった。

その後もアタリはポツポツあるのだが集中してはこない。ここを流してみてどちらかに1匹、別のところを流してみてどちらかに1匹、そんな感じだ。
雨は降ったり止んだり。幸い風はないのであきらめずに釣りを続ける。
そろそろ終了時刻が近づいていたので最後のひと流しということで思い切って誰もいない少し浅い海域に移動した。



もちろん根拠がなかったわけではなく、前日のSNSの投稿で、「いつものポイントの南、意外と浅いところでも釣れる。」というコメントがあり、それが気になっていた。
“トオクデツレール”と“フカイトコロハツレール”というのは釣りの世界の2大迷信なのであるが、きっとそんなことはない。事実、こんな高級魚がこんな近くで釣れるのだから。

そして、その勘はけっこう当たったりしていた。
もう、完全な水軒沖、新々波止の赤灯台から少し南の沖辺りで僕の置き竿にアタリがあった。釣った魚を締めていると放ったままにしておいた手持ちの竿にもアタリ。
きっとここにはコロニーがあるに違いないと思い、再び元の場所に戻ると今度は会長さんにもアタリ。規模は小さいがこの辺りにはやはりコロニーがあるらしい。

しかし、この時点で午前10時半。病院に行く段取りの予定よりも30分オーバーしているし、気がつけば南からの風も強まってきた。会長さんも有終の美を飾ってくれたことだし、ここで終了とした。
結局、僕は7匹、会長さんは6匹。



ふたりで5匹釣れれば御の字と思っていたので、それに比べればかなりの釣果にはなったし、帰りには雨も本降りになってきた。ちょうどよい時間に上がったというところだろう。



しかし、前回は3時間余りで11匹、今回は5時間を要してこの釣果だ。かなり効率は悪くなっている。はやくも鉱脈は枯渇してしまったというところだろうか・・。


持ち帰った魚はいつものムニエルにせずに、甘鯛めしと松笠揚げというのにしてもらった。一所懸命骨切したハモは天ぷらだ。

 

甘鯛めしは鯛めしに比べるとさっぱりした味で上品だ。松笠揚げは料理番組で見るようにウロコが立たない。これにはけっこうプロの腕前が必要なようだ。しかし、ふわっとした身の食感とパリッとしたウロコの食感のコントラストは絶妙だ。

やはりこの魚は美味しい。
僕は鉱脈が枯渇しても川底を漁って砂金を採る落ちぶれたガリンペイロのようになってもアマダイを狙い続けるのかもしれない・・。

コメント
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