イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

タラノメを採りに行く

2015年03月20日 | Weblog
前の休みに下見をしたとき、新芽は固くあと1週間後が採りごろだと思っていたが、土日をはさむと先を越されるのではないかと思いとりあえず様子を見に行った。

結果は完全に先を越されていた。芽も大きくなっていて、わずか3日でこれだけ大きくなってしまうのが驚きであり知っておかなければならない情報となった。
切り口の様子と、さすがに昨日の雨に山に入るやつはいないと考えると18日の午前中に盗られてしまったに違いない。悔しい・・・。
そんな心境を石川さゆりの「天城越え」のメロディーに乗せて絶唱するとこんな感じになるのだ。

隠しきれない秘密の場所が
いつしか誰かにばれちゃった
誰かに採られるくらいなら
いっそ枯らしていいですか~

崖のぼり 手を伸ばし
枝を分け 見つけたぞ~
まいあがり~ 手が滑り~ 肩のうしろに
あれれ・・ ブツが落ちる~
何があってももういいの
ちくちく刺さる 野をくぐり
あなたと食べたい~ タラノメの天ぷ~ら~。




そういえば、今年も寒かったが去年も寒かった。去年ここで採ったのは19日だったことを考えるとこ今年もすでにそんな時期になったしまっていたのだ。
今年は情報戦に負けてしまったということか・・・。見えない敵との戦いは熾烈だ。
僕が属している流通業界内の戦いなどは比べ物にならないと考えているのは社内で完全に落ちこぼれてしまっているからではない。きっと・・・。


採り残されている芽を摘んで、少し時期が早いがもうひとつのポイントへ向かってみたところ、予想に反し地面に近いところにある芽はかなり大きくなっていた。大半の芽はまだまだ固いままだが今日の晩酌のあては十分採れた。



去年は28日に採りにいっているのでここはかなり成長が速かったようだ。

ここは今年も誰も入っていない。近くに駐車場があるので秘密裏にコトを進めなければならない。車が入ってくるたびに身を潜めて敵の目をごまかしながらの作業になる。
このスリルがまた楽しいのだ。


新しい場所も見つけておかなければいつまでもすべての場所が安泰とはかぎらない。会社ではポートフォリオなんてクソくらえだと思ってはいても山菜採りではしっかり次の打ち手を考えているのは社内で完全に落ちこぼれてしまっているからなのである。きっと・・。
第2スポットの近くを通る熊野古道沿いをうろうろして小さいながらコロニーをひとつ見つけることができた。



ここもいつまでもつことやら・・。
梶井基次郎は、「桜の下には男の死体が埋まっている。」と書いているが、なるほど確かに春というのは心穏やかではいられないのだ。
コメント (2)
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