イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」読了

2017年03月13日 | 2017読書
リンダ グラットン,アンドリュー スコット/緒 池村 千秋/訳  「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」読了

2007年に生まれた日本人の半分は107歳まで、今50歳前後の人も100歳まで生きる時代になっているそうだ。
この本はそんなに長くなった人生を生きるには現在のほとんどの人がたどるライフサイクル、すなわち教育を受けた後仕事をし、引退をする(これを3ステージの生き方)という形では生き抜くことはできない。新たなライフサイクルへシフトしなければならない。そのために読者と社会にに変身を促すために書かれたということだ。

代表的な人生のモデルとして、ジャック(1945年生まれ)、ジミー(1971年生まれ)、ジェーン(1998年生まれ)の3名が出てくる。
ジャックの世代は3ステージの行き方で十分経済的にも社会的にも満足した生き方を送れそうだが、ジミーの世代となるとそれは難しいことになる。ほとんどすべての人は85歳を超える人生を送ることになるので現役で働かなければならない時間を増やさなければ経済的に行き詰るし、社会とのかかわりも長く維持しなければならない。そのためには今までのキャリアを生かした少しだけ新しい生き方(これを3.5ステージ、もしくは4.0ステージ)をすることによって金銭面での安心と社会とのつながりを維持した生き方をすることができるかもしれない。
3.5ステージとは今までのキャリアを生かし、パートタイムで働きながら住んでいるコミュニティーとのかかわりも維持するというポートフォリオワーカーという生き方であり、4.0ステージとはキャリアを生かした独立(=自営業)という生き方だ。会社を大きくするのではなく自分の生活費をまかなえるだけの範囲で活動するインディペンデントプロデューサーという生き方である。

ジェーンの世代となると半数以上が100歳まで生きることになる。ジミーよりももっとさまざまな生き方を組み合わせなければその長い人生を維持できなくなる。3.0ステージでは教育を受けたあとはすぐ仕事のステージに向かうが、自分を見つめる時期(エクスプローラー)をいくつかの段階で取り入れることで活力を取り戻し、キャリアを変身させる必要がある。雇用形態も、サラリーマンやインディペンデントプロデューサー、ポートフォリオワーカーである時期を繰り返してゆくことになる。
そしてそのような生き方をするためには社会構造も変わっていかなければならない。
そんな内容になっている。

僕はまさしくジミーの世代に当てはまる。
ジミーのモデルでは、フルタイムで働きながらキャリアを生かしてコミュニティーでおこなわれる講座の講師なんかをする生活か、小さなコンサルティング会社を興し、地域内での活動をして生活費をまかなうというようになる。
僕もそんな生き方を想像してみる。しかし、ここで大きな問題がある。約30年この会社でキャリアを積んできたが、これがどう見てもほかの社会で通用するものとは思えない。そうなるとポートフォリオワーカーなどという道はまったく閉ざされている。一足飛びにジェーンのライフスタイルをモデルにして、まったく新しいキャリアをスタートさせるためにインディペンデントプロデューサーという道はどうだろうか?釣り番組なんかを見ていると、釣り好きが嵩じて釣り船の船長になりました。なんて人がちょくちょく出てきたり、自慢の仕掛けやルアー、ウキを商品化して会社を作っている人がいたりして、こんな生き方ができれば最高だな、なんて思うけれどもそうなるためにはまったく釣りの腕前が足らない。ヘッポコ釣り師の作った道具など誰が買ってくれるだろうか・・・。
親戚の叔父さんは農業を辞めて畑は休業状態で、それを借りて百姓暮らしというのもナチュラルライフっぽくっていいじゃないかと思えども、この腰痛では1年も持たないように思う。
結局、65歳までの雇用延長に応じて、あまり味気のない仕事を続けてその後は少しの年金を頼りにささやかな暮らしを続けるという3.1ステージくらいの生き方に納まってしまうんだろうなと、読みながらかなり凹んでしまうのだ。

そのときに僕は今の船を維持できるだけのお金を持っているだろうか・・・。
給料は全部奥さんに渡しているのでいったいいくら貯金があって、今はいくらの生活費を使っているのかなどまったく知らないで生きてきた。それでもちゃんと生活をさせてくれている奥さんは大したものだが、はたして僕たちの老後までも見据えた人生設計をしてくれているのだろうか、そしてその中には船の維持費も含まれているだろうか・・・。

ジミーはリタイアの頃になると、次のステージに向かうためにキャリアのブラッシュアップをすべく、余暇を利用して自分自身に投資をしなければならないことになっている、そうすることによって3.5ステージや4.0ステージの人生を送れる。しかし、余暇といっても釣りに出るだけで、その時間を削って何かを学ぼうという気力は搾り出せそうにない。キャリアに磨きをかけるといっても磨き始める尻から刃がポロポロこぼれるように擦り切れて本体が無くなってしまいそうだ。
そうは言っても生きている以上はなんとかしなければならない。最初のリタイアの年齢まであと8年足らず、答えが出なくても何かを本気で考えなければならないのかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワカメ採り

2017年03月13日 | Weblog
今日はどうも昼前から雨が降ってきそうなのだが、風がないので出てみることにした。休みと風がない日が合わさる日を待っていたらいつになったら行けるのかがわからなくなる。
それに3月の上旬に採れるワカメはやはり美味しいのだ。

雨が降る前に採り終えて干す作業までやりたいので大潮で満潮という最悪の時間帯での操業になる。


去年はかなり少なかったが今年はどうだろうかといつものポイントへ。水位が高いので海面からはワカメの姿は見えないが、岩の切り落ちたところが薄っすらと黒く見える。
その辺りを狙って金具を突っ込むともっそりとした感覚が手に伝わる。
クルクル巻き取ると立派なワカメが上がってきた。
軸は細くて幅の広いいいワカメだ。
小雨が降り始め、1時間も採っていなかったのであまり嵩はないが、まあ、最初のワカメ採りとしてはこんなものか。
確実に去年より多いようだ。



家に帰るころには本降りになってしまっていたので車を路上に放り出してカーポートの下でワカメ干し。
ワカメ干しはやっぱり日が当たって風が吹いているときのほうがいいと思うのだが今日は仕方がない。




エンジンの調子が悪い。
アイドリングの時に止まってしまったりスロットルを上げると止まりそうになる。
またインジェクションあたりが悪くなってしまったのだろうか。
悪いところを調べてみようにもまったく機械のことがわからない。
またお金が必要になる・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする