イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「歌がるた小倉百人一首」読了

2017年03月02日 | 2017読書
田辺 聖子 「歌がるた小倉百人一首」読了

高校1年の夏休みの古文の宿題が、この百人一首の暗記だった。
そして僕の高校生活の挫折の始まりでもあった。百の短歌と作者の名前なんて覚えるのは僕のヘッポコ頭では当然ながら覚えるのは不可能・・・。

しかしながら、40年近くぶりに読んでみて、確かに古文の文法や当時の文化、加えて歴史を学ぶことについては最適の教材でもあるのだと認識した。
当時の先生は、百人一首を深く勉強することによって古文の実力をつけさせようとしてくれたと思うのだが、そんな親心がわからずに棒覚えをしようとしたのが間違いであった。まあ、こんな解説書を読んで理解しながら記憶をしようとしても無理だとは思うが・・・。
20番目くらいまではなんとなく読んだことがあるような記憶があったが、それ以降は77番目の崇徳院の歌くらいだ。これはたまたま落語のネタにあったので知っているだけでそれだけだ。
なんとも頭が悪いというのは悲しいものだ。

師は長い旅に出るとき、百人一首と聖書を必ず持って行ったそうだ。和歌というのは読むその時の心模様、季節によって受け取り方が違って見える。そんな感慨を師も感じていたのだろうと思う。
そこまで人間ができていない僕はやっぱり記憶力の無さに我ながら悲しく思うのだ・・。
コメント
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