場所:雑賀崎沖
条件:大潮 7:10満潮
釣果:アマダイ3匹
今でもアマダイが釣れているらしい。時折SNSに画像がアップされているので多分間違いがないようだ。元々、この魚の旬は冬だと聞いたことがあるのでこれはやっぱり一度は行っておかねばと準備した。
まずはエサの購入であるが、いつもの自販機の前で絶句してしまった。ここも値上がりしている。一気に100円の値上がりだ・・。
それに加えて驚いたのが、ここのエサ屋はいつ行っても扉が閉まっているので廃業したのだと思っていたら今日は煌々と灯りが点いていた。値上がりした自販機の写真を撮っているとおばさんが出てきたので、「ゴカイ、値上がりしたんやね~」と聞くと「あら、大分前からやで・・」とのことであった。
大体が夏にしかゴカイを買うことはないので半年ほど前に買って以来だ。そして、多分、このエサ屋は早朝からは営業をしていないのだろう。夏にここに来るのは午前4時ごろだから扉が閉まっていたのかもしれない。今日、ここに来たのは午前6時半。早朝から営業していないエサ屋というのもどうなのかな~とは思うが・・。まあ、ここも昨日の米屋さんと同じく、おばさんがボケ防止に営業しているというような感じなのだろう。
今日のローテーションでは小船の番で、しかもアマダイが釣れるポイントは水深25メートル付近とかなり近場らしいので小船でも十分出ることができる距離なのだが、お昼前から少し風が出そうというので念のため大きい方の船で出ることにした。エンジン場がある分、多少は風よけになって寒さをしのげるかもしれないという思惑もある。
目指すのは雑賀崎の沖25メートル。情報を持っているのは僕だけではないらしく、すでに1艘の釣り船が浮かんでいる。僕も早速準備。いつものとおり前に1本置き竿でスタート。
エンジンを切るのは怖いのだが、どてら流しの釣りだし水深をいちいちチェックする必要もないほどのフラットな地形だ。エンジンの騒音を聞き続けるも嫌だし燃料も節約したいので思い切って止めてしまった。ぱちゃぱちゃという水の音だけが聞こえてその音が心地よい。
仕掛けを下ろしてみるとまったく潮が動いていない。満潮時刻を過ぎて間もなくだったので仕方がないかと思い、これは釣れるとしてもかなり待たねばならないかと思っていたが間もなくアタリが出た。型は小さいが本当に釣れるのだということがわかってホッとした。しかし、その後が続かない。これはやっぱりフロックだったのか・・。
この魚は縄張りに穴を掘って暮らしているので回遊することはないらしい。そこに居なければ間違いなく釣れないので移動することにした。ここよりももっとたくさんの船がかなり沖合に見える。
多分あれもアマダイ狙いだろうと思いそこまで移動。大きいほうの船で出てきてよかった。
しかし、少し沖に出ただけで海況はまったく違う。強い北風が吹いている。スパンカーを広げると船は風上を向くのでエンジン場が風よけになってくれるがどてら流しだとまともに風を受ける。これは寒くてたまらない。せっかくここまで来たけれどもまたもとの場所に戻ることにした。
この時点でもまだ潮は流れない。雑賀崎の漁港が見えるところまで移動してみたり、朝一に釣れたところに移動してみたりと転々と場所を変えてみると、やはり朝一の場所がよかったのか置き竿の方にアタリが出た。少し型は大きくなった。
これで夕食のおかずになる。
まだ潮は流れない午前10時になってアタリもないのでそろそろ帰ろうかと思ったときに再び置き竿にアタリがあった。また型は小さくなったが3匹目だ。これはまだいけるかと延長戦をすることに決めたが今度は風が吹き始めた。置き竿の方は完全に底を切ってしまっている状況だったのでこれを機会に終了とした。
今日は大潮だったがまったく潮が動かなった。これだけ潮が動かないと広範囲に探れないのでアマダイ釣りにとっては不利な状況だろうと思う。いっそのこと、スピニングリールを使ってキャスティングで広範囲を探ってみるのはどうだろうかと考えてみた。
次回、行く機会があれば試してみようと思うのである。
今日の釣果はアマダイを余すところなく使ってみようと骨と皮と頭をす揚げにしてもらった。型が小さいこともあり、少し口の中に残る部分もあるが頭もほとんど食べられる。骨と皮にいたってはこれはきっと身よりも美味しいのはないかと思えるほどである。
さかなクンからの受け売りであるが、アマダイは海底に穴を掘らなければならないし、その中でくねくね動くのでしなやかな体を持っているらしい。だからきっと骨も少し柔らかいのだろう。船の上で内臓を抜いて帰るとほとんどゴミが残らないほどすべて食べられる。
間違いなくアマダイは高級魚であった。