ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

水だし緑茶使った梅酒が美味!@福岡

2018-11-14 10:00:00 | ワイン&酒
香港で出合った 「福岡の酒」 もうひとつ。


八女の緑茶梅酒  西吉田酒造株式会社(福岡県筑後市)

昨日の 「朝倉」(福岡県朝倉市)のお隣のブースにあり、緑茶と梅酒の組み合わせが目を惹いたので、試飲させていただきました。



こんな色をしています。
緑茶っぽい濁りがあるでしょうか。

飲んでみると、梅酒なので、甘さがあります。
が、あっま~い!という甘さではありません。
しかも、緑茶、それも、福岡の銘茶産地である“八女”(やめ)の緑茶が入っていますから、緑茶感が加わり、後味がスーッとキレイです。
でも、心地よい梅酒と緑茶の余韻が残ります。

これもおいしい!
なんというか、今までに飲んだことのないおいしさ。
アルコール度数は12度で、ほどよい程度。



これもベースは麦焼酎で、カテゴリとしては、“焼酎”ではなく“リキュール”になります。




ベースの麦焼酎は、左端の白ラベル 麦焼酎「つくし」(アルコール度数25度)をアルコール44度でつくったものをベースにしているそうです。
漬け込む梅はとても大きな実だそうで、手作業で収穫し、2年以上漬け込んで梅酒にしてます。

お茶の甘みが引き出されるよう、加える緑茶は水出していると聞きました。
色々工夫されていますねぇ。




海外での展示会だけあって、さすが、英語版の説明書が用意されていました。



私はそのままいただきましたが、飲み方は色々あるみたいですね。
アイスクリームにかけてもおいしそうですし、ヨーグルトにかけるのもアリです。

緑茶入りなので、いったん開けたら冷蔵庫に保存します。
しかし、時間とともにだんだんと色が変わってしまうので、気になる方は、早めに飲むと良さそうです。




せっかくなので、上の麦焼酎「つくし」3種も試飲させていただきました。

左端、白ラベルは香りもおとなしく、あっさりした味わいなので、飲みなれていない人向きでしょうか。
真ん中の黒ラベルは麦焼酎らしい濃厚な香りとコクがあり、私の一番の好みはこれでした。
右端のゴールドは樽貯蔵したもので、樽の風味がほどよく感じられます。

蔵元の方に話を聞くと、香港では、樽風味のゴールドを気に入る人が多く、黒ラベルはその次に人気があったそうです。
どうやら、ハッキリした味わいのものが好まれるみたいですね。

香港では、日本のウイスキーは大人気ですが、日本の「焼酎」は知らない人が多いようです。

焼酎の存在をもっと知ってもらうために香港の展示会に出展されたわけですが、
香港では炭酸割りのドリンクが流行っているので、焼酎もバーでカクテルなどにして使ってもらえたら、と仰っていました。

冒頭で紹介した緑茶梅酒については、非常に反応がよかったそうです。
ええ、これは誰もが好きだと思います。
日本の小売価格では1500円ほど。
これも買いじゃないでしょうか。

西吉田酒造
http://nishiyoshida.jp/



昨日、今日と、福岡県の酒を紹介しました。
福岡県、首都圏から一歩も出たことがない私には、ほとんど縁のない県です。

福岡県 農林水産部 輸出促進課の方がブースにいらしたので、話を伺ったところ、
福岡県は日本で5番めに酒蔵が多い県なんだそうです。
これは意外!

また、フルーツの生産にも力を入れており、有名なのはイチゴの「あまおう」ですが(イチゴは全国2位)、柿(同3位)やブドウ(同5位)の生産も多いと聞きました。
九州の農産物は、関東圏にはなかなか入ってこないものもあるので、気が付きにくいのかもしれません。

日本にいるのに、日本の各地方の産物のことを知らず、海外に来て改めて知るというのも妙なものですが、色々な話を伺って新たな発見ができたのは僥倖でした。




展示会場の一角に設けられた特設ステージ「ICE BAR」で、西吉田酒造さんの「緑茶梅酒」と、昨日取り上げた篠崎さんの「あまざけ」を含めた日本のドリンクの試飲セミナーが開催されているのに、たまたま出合いました。



現在、日本のウイスキーや日本酒は海外で大人気ですが、その他の酒ドリンク類も、実際に飲んでもらえる機会があれば、その品質の高さとおいしさに気付いてもらえるように思います。

私たち日本人も、他の地域のものにもっと目を向けると、さらなるいい出合いがあるに違いありません。



コメント
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