ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

「第16回世界最優秀ソムリエコンクール」日本代表選手決定!

2018-11-26 14:59:19 | ワイン&酒
一般社団法人日本ソムリエ協会は、2019年3月に開催される
「第16回世界最優秀ソムリエコンクール」へ出場する日本代表選手発表の記者会見を、2018年11月26日に都内で行ない、取材してきました。

日本代表として世界大会に臨むソムリエは

森 覚 (もり さとる)さん
(第5回全日本最優秀ソムリエ)

10月に京都で開催された「A.S.I.アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール」で優勝した岩田 渉(いわた わたる)ソムリエが、アジア・オセアニア代表として出場しますので、
日本からは、岩田渉選手と森覚選手の2名で「世界最優秀ソムリエコンクール」に挑みます。



左)森 覚 さん 右)岩田 渉さん

田崎真也会長によると、
過去の全日本最優秀ソムリエコンクール優勝者が世界大会への出場資格を持っているとのこと。

出場希望者が複数いた場合は選考が行なわれることになるが、今回の応募者は
森さん1人だけだったことから、森さんに決定したそうです。

日本が2人の選手を世界大会に送り込むのは、2013年、2016年に続いて3回目。

森さん自身は、2008年に日本最優秀ソムリエになり、2010年チリ大会、2013年東京大会、2016年アルゼンチン大会と、過去3回世界大会に出場してきました。


SATORU MORI

森さん曰く、
「2016年のアルゼンチン大会が最後のつもりだったが、あと一歩で自分の実力を出しきれなかったので、今回はもう一回チャンスをもらえた。退路を絶って、自分がやってきたこと、若い次世代に引き継げることを残したい。
前回は8位。これより少しでも順位を上に上げたい。
岩田選手と2人で出場できるので、プレッシャーが半分になるし、2倍のチャンスがある」。



WATARU IWATA

初出場の岩田さん
「夢にまで思っていた憧れの舞台に出られることに誇りを感じる。京都でのアジア・オセアニア大会では不安が大きく、職場があるので、勝たねば、というプレッシャーがあった。世界大会では自分の実力を証明したい。
2016年の前世界大会をソムリエスカラシップの上位入賞者3人で見に行った。この時に舞台に立っていたのが、石田博さんと森覚さん。この2人に憧れて、同じ舞台に立ちたいと思った。
森さんは経験豊かで、自分は右も左もわからないが、先輩に指導してもらい、ベストな状態で臨み、最高のパフォーマンスを見せ、より高い位置を目指したい。今、自分には勢いしかないが(笑)」



左端)田崎真也 日本ソムリエ協会 会長  右端)石田博 同副会長

日本ソムリエ協会副会長で、過去3回の世界大会出場の経験を持つ石田博さんは、自身も今回の世界大会の出場資格はあるものの、2000年モントリオール大会3位の経験を生かし、トレーニングサイドに徹し、ベルギー大会にも同行します。

石田さんは、
「ここ4、5回の世界大会では、何度もチャレンジしたベテランが優勝することがあり、その一方で、彗星のように現れた若いソムリエが優勝することもあるので、ベテランの森、若手の岩田の2人にもチャンスがある。
テイスティングをブラッシュアップし、メンタルも身体も鍛え、テンションを保って進んでほしい。
さらに、日本らしい礼儀、正確さ、キメの細かさをアピールしながら、強いところを見せてほしい」と激励。

2019年3月10日~15日の「第16回世界最優秀ソムリエコンクールには、国際ソムリエ協会の加盟55カ国とオブザーバー4カ国からそれぞれ1名の代表と、3大陸代表ソムリエ(ローロッパ、アメリカ大陸、アジア・オセアニア)3名、合計62名が出場予定です。

3大陸の優勝者は、ラトビア、カナダ、日本(岩田さん)ですので、この3カ国は2名の代表選手を送り込みます。

岩田さんは12月31日で、森さんは2019年1月5日で現在の職場を退職し、2019年3月10日~15日にベルギーのアントワープで行なわれる「第16回世界最優秀ソムリエコンクール」に臨むそうです。




この2人が3月15日の決勝まで残れるか?(セミファイナルは3/13)

私もアントワープまで行き、決勝を取材する予定です。
岩田さんは、隣に座って観戦します、と言っていましたが、いやいや、ぜひ2人とも決勝の舞台に立ってくださいね


[参考]

第4回アジア・オセアニア大会(京都)
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/f11ceaa5b79500e4b3a24b1158d4f2fe

第14回ヨーロッパ大会(ウィーン)
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/9351ba7b3bf70a03e76fa1517130926c



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焼津産のカツオ節の白だしとふりかけがうまい!@やいづ善八

2018-11-26 10:00:00 | おいしい食べもん
根っからの庶民気質なので(笑)、ブランドものをはじめ、高級料亭、三ツ星レストランにこだわりはなく、サシの入った特上和牛にも興味はない私ですが、私の周りにいる目利きの方々のおかげで、ほどよい価格ながらおいしいものに出合えることがよくあります。

こちらも、教えてもらわなければ気付かなかった商品です。



やいづ善八 深み鰹白だし 濃縮倍率15倍 やきつべのだし (静岡県焼津市)

焼津産のかつお節と北海道産真昆布からひいただしを使用した、化学調味料無添加の白だしです。

“やきつべ”とは、焼津の古い名称だそうで、漢字で書くと、“焼津辺”。
私には、どうしても“きやべつ”(キャベツ)に見えてしまうのですが(笑)

やきつべのだしは、焼津産のカツオ節にカツオのエキスを合わせるという、独自の製法(堅魚煎汁製法、かたうおいおりせいほう)で、カツオ本来のうまみを余すところなく最大限に引き出したものだそうです。




少しにごりのある色をしています。
にごりは、だしのうまみだそうです。

普段、家で使っているのは、大手メーカーの1リットルの醤油出汁や、粉末出汁。
それらも手軽でいいんですが、どうも味がピタリと決まらないことが多かったりします。

この白だしは、吸い物、うどんつゆ、鍋はもちろん、和え物にも使えますが、今、私が一番よく使っているのが、出し巻き卵。
出し巻き卵にこれを使うと、味が格段によくなり、それこそ料亭の味?(笑)

大量に使うものにはもったいないので、今のところ、少量をケチケチと大事に使っています。




やいづ善八 さくさく鰹ふりかけ やきつべのだし使用

こちらはカツオのふりかけです。
焼津産のカツオ枯節、醤油、「やきつべのだし」を使用しています。



見た目からして違い、食べた時のインパクトも違いました。
カツオの削り鰤を軽くまとめた外観で、他のふりかけにあるような他の食材は見えません。
こちらも化学調味料無添加です。



少しサクサクしています。
ごはんにかけて食べると、かつお節をグッと凝縮させた濃厚なうまみと醬油の風味が、じわ~っと口の中に広がり、これはおいしい
他のふりかけには戻れなくなりそう~

豆腐の上にかけたり、サラダのトッピングに、何かと和えてもうま味を追加してくれそうですね。





出汁をとる “だしパック”もありますが、こちらはまだ手を付けていません。
年末にでも活躍させてみたいです。


やいづ善八 (静岡県焼津市)
http://www.yaizu-zempachi.jp/


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夜中のささやき

2018-11-26 00:05:40 | 雑記
夜中にこそっとささやいてみます(笑)

ごく最近、もやもやしたこと。
- ドルチェ&ガッバーナのピザとお箸による大炎上事件。

よくもやもやすること。
- 外国人のワイン生産者が「うちのワインは寿司に合う」と言うこと。


ドルチェ&ガッバーナのは、箸でピザを食べる動画(上海でのファッションショーのプロモーション)で大炎上し、さらにD&Gのトップの行動が追い打ちをかけ、ファッションショーだけでなく、店舗販売、オンライン販売の大ボイコット事件にまで発展したものです。

問題の動画は見ていませんが、変な箸の使い方の静止画を見ました。
左右の手に箸を1本ずつ持ち、突っつくようにするなんて、ありえない使い方です。
中国人だけでなく、箸を使う国の人なら嫌悪感を覚える人が多いのではないでしょうか。
昔ならいざ知らず、今やアジア料理の店はヨーロッパの都市部ならよく見られ、箸は珍しいものではなくなってきています。
対応の不味さもあり、D&Gは、ものの数時間で、中国市場を失ったと言われていますが、箸を使う国々での影響も出てきそうな…?


外国のワイン生産者が来日すると、「自分のワインは寿司に合う」とよく言います。
寿司は日本を代表する食のひとつですから、寿司に結び付けてアピールしたくなる気持ちはわかります。
が、寿司屋のカウンターで寿司を食べ、そこでワインを注文するシチュエーションは、私のような庶民からしたら、なかなかできないことです。
寿司屋から出前を取るケースもあるかもしれませんが、一般消費者の懐事情としては、スーパーのパック寿司を買ってくることの方が多いように思います。
また、寿司はネタも種類もバラエティ豊かなので、少し絞ってもらえるとわかりやすいですよね。


日本人はカウンターで出てくる寿司を日常的に食べていると思われているとか?

彼らは寿司の中身のことをあまりよくわかっていないかも?


白身魚やイカのにぎり寿司を塩で、ちらし寿司、サバの押し寿司、ツメを塗った穴子の寿司、いなり寿司、かんぴょう巻、などの具体的な例を挙げてもらえると、あ、この人、ちゃんと寿司のことを勉強したんだなぁ、リスペクトしてくれているんだなぁって思います。


相手国の歴史、文化、習慣、食文化や食習慣など、よく理解することが、海外マーケットのビジネスでは肝要でしょうか。



余談ですが、先日、TVのカラオケ番組で、女子高生が荒井由実の名曲「あの日にかえりたい」(1975年)を、艶のある伸びやかな声を張り、パワフルに歌い上げました。
とても上手でした。
が、「あの日に帰りたい」をリアルで知る私にとっては、セピア色のもやがかかったような、アンニュイな雰囲気がゆる~く漂う、ノスタルジックな曲なんです。
あのイントロが流れただけで、胸がドキッとします。
中島みゆきの「地上の星」なら、パワフルな歌い方で完璧でしたが、カラオケマシンは「あの日にかえりたい」に最高評価を出しませんでした。

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