箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

悩むことで悩みを忘れる

2018年10月18日 13時14分12秒 | 教育・子育てあれこれ



私は、三中の子に求めることは、「自立のために自分で考え、自分で行動をきめる」ということです。

だから、教職員にはその大切さを説いています。

生徒にも、「中学生は自分を見つめ、自分で考えなさい」と、さまざまな機会で話したり、諭したりする場合がよくあります。

そして、自分を見つめるために孤独になる時間ももたなければなりません。

もちろん、自分で考えるためには、おとなの見守りが必要なのは、当然ですが。

悩み多いのが、思春期の特徴です。

自分に自信がもてなかったり、友だちとの比較で劣等感をもったり、「中学生は悩むのが仕事ですよ」と、親御さんに話したりします。

そのとき、その背景には、「人は悩むことによってのみ、悩みを忘れることができる」という信念があります。

そのようにして、悩みから抜け出した生徒は、もう納得しています。

たしかに、悩む姿を見て、おとなは心配しますが、その心配してくれる人が傍らにいること、またその助けを借り、子どもは自分の気持ちに決着をつけます。

この力には、時として、私たちは感心させられることもあります。