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私は、三中の子に求めることは、「自立のために自分で考え、自分で行動をきめる」ということです。
だから、教職員にはその大切さを説いています。
生徒にも、「中学生は自分を見つめ、自分で考えなさい」と、さまざまな機会で話したり、諭したりする場合がよくあります。
そして、自分を見つめるために孤独になる時間ももたなければなりません。
もちろん、自分で考えるためには、おとなの見守りが必要なのは、当然ですが。
悩み多いのが、思春期の特徴です。
自分に自信がもてなかったり、友だちとの比較で劣等感をもったり、「中学生は悩むのが仕事ですよ」と、親御さんに話したりします。
そのとき、その背景には、「人は悩むことによってのみ、悩みを忘れることができる」という信念があります。
そのようにして、悩みから抜け出した生徒は、もう納得しています。
たしかに、悩む姿を見て、おとなは心配しますが、その心配してくれる人が傍らにいること、またその助けを借り、子どもは自分の気持ちに決着をつけます。
この力には、時として、私たちは感心させられることもあります。