箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

情けをもつ

2018年10月09日 13時49分01秒 | 教育・子育てあれこれ




子どものころ、私の家の近くの一庫(ひとくら)ほ川では、鮎が泳いでいました。

今でもそうですが、朝には小鳥のさえずりが聞こえてきます。(もっとも、この前の夏の暑さでは、早朝でも、鳥は鳴いていませんでしたが。)

そこで、次の言葉があります。

鮎は瀬にすむ、
鳥は木にとまる
人は情けの下にすむ。

(良寛)

混とんとした世の中で、人はともすれば自己の果てしない欲望の上に、自分の幸せを築こうとする。

「人は情けの下にすむ」とは、あらゆる生命との共存であり、他者へのいたわりの念です。

鮎は川に住み、鳥が木にとまるがごとく、人は他者のことを思うのが、自然の姿であるという教えだと解します。