箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

先生を好きな学校

2018年10月30日 08時35分54秒 | 教育・子育てあれこれ





昨日の続きです。

学校における、保護者からの要望・苦情は、子ども・教師・保護者という三角形の関係のなかで、起こります。

ということは、教師と子ども、親と子、教師と親との関係が良好であれば、苦情の問題には至らないと考えることができます。

そして、もし問題が生じたならば、三者の関係をよくする方向を目指すことになります。

他方、他のサービス業の業界では、ある商品のサービスに不満をもったなら、他の店に顧客は乗り換え、店と顧客の関係は途切れます。

しかし、学校の場合は、この三角形の関係はずっと、少なくとも子どもが卒業するまでは続きます。

残念なことですが、もし保護者の方が、学校のやり方や学級担任をはじめとする教員に不満をもたれても、この三角の関係から外れることが、通常はできないことになります。

学校の教師は、それをいいことに、好き勝手に振る舞うのは論外として、また、三中にはそのような教師はいないと、私としては願いたいです。

が、「ボタンのかけ違い」により、あるいは教師の配慮が足りず、または教師の「よかれ」という思い込みが原因で、保護者の方からの苦情、子どもからの不満を聞くことが、何度かあるのは事実です。

そこで、三中はどうするべきなのか。

おおざっぱに、率直に言えば、生徒が教師を好きになってくれればいいのであり、親御さんが教師に好感をもってくださればいいのです。

教師に親御さんが不満、不信感をもち苦情につながるのは、三中の教師が子どもを大切にしたいないと感じられたとき、子どもが三中の教師を嫌っていると、親御さんが感じたときです。

この点で、親御さんと学校の良好な関係づくりの道すじが見えてきます。

わが子や他の子どもが、日々の三中生活を通して成長していること、そしてその成長のために、三中な教職員がどうかかわっているのかが、学校から親御さんに伝えていることが必要です。

また、何よりも三中の教師と三中の生徒の関係が良好であることが、子どもを通して親御さんに伝わることが重要であるのです。

至らない点、お気づきの点があれば、三角形の関係をよくしていきたいので、お伝えください。