誰かの一言で、がぜんうれしくなるときがあります。
誰かの一言で、不思議にも幸せな気分になるときがあります。
誰かの一言で、生き方を変えることまであります。
中学生を変える一言を伝えたい。
誰かの一言で、中学生の表情がパッと輝くときがあります。
私は学級担任と違い、日常の学校生活で毎日同じ生徒と顔を合わせて、会話することはほとんどありません。
だから、一人の生徒に話すときは、知っている限りの情報を動員させ、言葉を選びます。
言葉かけが必要な生徒に届く一言を伝えるのは、きわめて難しいです。
でも、言葉して伝えるのはシンプルですが、効果は大きいと考えています。
文化祭で、1年生が彫った三中校歌の文字。
3日連続して、教室に通うと、一つの文字が日ごとに変わっていきました。
まず、木に文字の下書き。
次の日に、バックを彫り、文字が浮き上がってきました。
そして、また次の日には、黒色のポスターカラーで文字に色を塗る。
「文字がイキイキしてきたね。文字にいのちを吹き込んできたんだ」
その生徒の表情が、パッと明るくなりました。