人が失敗したとき、その人に必要だったのは「人徳」か、「力」なのか。
一般的に、古くから、「おごる平氏は久しからず」と言われています。
平氏が滅び、源氏がのちにまで栄えました。
源氏と平氏の隆盛から得られる言葉は・・・
「徳を以って人に勝つ者は栄え、力を以って人に勝つ者は滅ぶ」。
この教訓は、『源平盛衰記』に書かれています。
これは、多くの人の生き方の価値観を定めるものであり、また、教師への戒めでもあります。
生徒と良好な信頼関係を築いている教師はその人の人徳よるところが大きく、生徒が集まってこない教師は、権威や力で生徒をおさえようとします。
まして、生徒と教師というだけで、教師が意識して気をつけていても、無言の力関係が生まれやすいものです。
教師→教える人、生徒→教えられる人
無意識のうちに、生徒→教えに従うもの。
とかく、生徒に対して教師は、「おごり」や取り違えが生まれやすいので、この点を十分に自戒しなければなりません。
「生徒は、教師に対して従順でなければならない」
→生徒が言うことをきかないと、教師はカッとなり、「〜しろ!、〜せんか!」と怒鳴りつける。
怒鳴りつけて、その場で生徒は態度を直しても、心は納得はしていません。
そんな教師を、どうして生徒が慕うでしょうか。
とくに、体育祭の学年練習のときなど、一人の生徒を怒鳴りつけるような場面が生まれやすいものです。
生徒と教師が対等な関係で、信頼感を高め合い、生徒の成長のために、人徳で接する人が教師たる所以です。
今日の職員朝礼では、こんな話を三中教職員にしました。
800年以上前に書かれた教訓は、今でも真理として通用するのです。