教育専門員をしていて、箕面市内の中学校8校をまわり、若い先生を指導していると、教員から授業のことで相談を受けることがときどきあります。
基本的に、私はいつも「答えは自分の中にある」と考えています。
そのとき、私は「こうしなさい」と答えを先に言うよりも、できるだけ本人が考えるように仕向けます。
ただし、「自分で考えなさい」と返しても、教職経験の少ない分、考えるにも考えられないという状況にあるので、相談を持ちかけてくるのです。
だから、まず何点か質問をして、情報を整理して、考える筋道をつけます。そして「こんな方法もある」「この点には留意しておく必要はある」・・・。
そのうえで、本人がどうすべきかを考えられるようにアドバイスをします。 そして、私が教員に求めることは・・・
「人の話に答えを求めるのではない。答えはすべて自分の中にある」です。
これは、中学生からの相談に対しても、もう年齢が大人に近い発達段階に入っているので、私は同様にしてきました。
助言はあくまで助言として受け止め、本人自身がよく考え、自分に深く問いかけることで、どうすべきが見えてきます。
中学生はじっさい、自分で解決できる存在であると、私は信じていますし、そのとおり、自分で答えを出した生徒がいます。
人が成長して、育ってくれるのはこういうことだと考えます。