私が英語の授業を担当していた頃のことをふりかえってみます。
たとえば、学年が5クラスあって、同じ日に同じ授業を3時間、3クラスで行ったとしても、授業者としての私には「また、同じ授業か」とはなりませんでした。
だいいち、生徒がちがいます。なので、ちがった反応があります。また、同じ内容でも、キング牧師のスピーチ「I have a dream」などは、何度教えても私の気持ちは高ぶります。
世界に名曲というものがあります。
私はEagles(イーグルス)の「Hotel California」(ホテル・カリフォルニア)は、名曲中の名曲だと思っています。
この曲は1976年の作品ですが、40年以上たっても色あせることのない印象的なメロディとして、聴く人の心をとらえます。
いつ聞いても、今初めて聞いたかのような印象を受けるのです。
プロというのは、いつであっても、ビギナーのように仕事に当たることができる人なのかもしれません。
いつでも新鮮な気持ちでものごとに当たることができる。
さらに詳しくいうと、多くの知識と経験を蓄えたうえで、初めての頃にいつでも気持ちを戻せる人と言えるかもしれません。
知識・経験・技術を積み上げ、そのうえでビギナーの新鮮さと情熱をもてば、最高のパフォーマンスを発揮できるのだと思います。