箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

20年以上続く沖縄修学旅行

2019年06月06日 17時51分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
 
 
いま、市内中学校3年生の修学旅行シーズンです。
 
市内中学校のほとんどの行き先が沖縄方面です。
 
この沖縄修学旅行は、箕面では、一番最初に行ったのが今から22年前で、箕面二中が初めてでした。
 
私が学年主任をしていた学年の3年の時ですから、平成9年、1998年5月に初めて沖縄修学旅行が実現しました。
 
この学年が1年生のときから、私は「この学年を沖縄へ連れていく」と決意を固め、実現を目指して取り組みました。
 
当時は、飛行機で中学生が修学旅行に行くなど、とんでもない話でした。
 
箕面市教育委員会は、航空機利用の修学旅行は認めていませんでした。
 
そこで、沖縄方面への飛行機の事故率、5月の沖縄の気象条件などのデータと当該学年の保護者の賛成率などを、沖縄修学旅行計画書に添えて、教育委員会に提出しました。
 
95パーセント以上の保護者の賛同がなければ、認可されませんでした。
 
1回目の保護者アンケートでは93パーセントほどの賛成でした。
 
そこで、家庭訪問や懇談時などに学年教職員が説明して、賛成にまわってもらい、最終的には1家庭以外の賛同を得て、生徒が1年生の終わり頃には99パーセント以上の同意をもらいました。
 
私は実施までに、4回下見に行きました。
 
そして、その学年が3年のとき、沖縄修学旅行が実現したのでした。
 
「生みの苦しみ」を味わった者としては、今も続いている修学旅行に、格別の感慨があります。
 
その後、沖縄へ修学旅行に行く中学校が増え、今年度で市内中学校8校のうち、7校が沖縄修学旅行を実施しています。
 
今までの修学旅行では、行き先が学校ごとに異なり、それも同じ方面に10年以上続けて行くことはありませんでした。
 
東京、信州、四国、山陰、長崎などに行きましたが、一番長く続いた長崎も10年ほどでした、
 
唯一沖縄だけが20年以上続いています。
 
その幕開けが、ときに1998年のことでした。
 
約20年の歴史の中でも、ここ数年間は、ホテルの連泊2日から1日は民泊をする学校もあります。
 
沖縄修学旅行は、「また沖縄へ行きたい」という思いを残して帰ってくるという生徒が多く、リピーターを生み出すようで、20年以上続く理由は、このあたりにあるようです。