箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

中学生のクイックレスポンスから学ぶ

2019年06月12日 13時11分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
 
今の中学生は、LINEやメールの返信をすぐに返さないといけないと、思う傾向があります。
 
その返信の早さに囚われている生徒がいる生徒もいます。
 
ただ、返信の早さ(以下、クイックレスポンスと呼びます)は、子どもたちだけでなくて、おとなの場合も参考にさせてもらう意味はあると、私は思います。
 
とくに、自分が困ったときにはいろいろと助けてもらったのに、念願が叶うと連絡を怠ったり、クイックレスポンスが遅くなるなら、義理人情に欠けると言われても仕方がないでしょう。
 
しかし、律儀な人でも、つい連絡・報告を怠ってしまうことはあるものです。
 
といって、礼節を欠くのはよくありません。
 
そこで、とりあえずは、簡単な返信でもいいですから、クイックレスポンスを返信するといいのではないかと考えます。
 
お菓子をもらったら、「味見をしてから返信ししよう」ではなく、「ありがとうございました。楽しみにして、これからゆっくりとご賞味させてもらいますね」という短文の返信をします。
 
これは、クイックレスポンスだからこそ許されるのです。
 
というように考えたとき、クイックレスポンスにより、簡単な内容でも、礼節を尽くすことができるのです。
 
時間が経てば、内容が求められることになり、簡単ではすまなくなります。そして余計に考えこみ、タイミングを失ってしまうのです。
 
 
 
 
あと、返信に関する留意点ですが、相手の誤解を生まないように、自分の語彙を増やすことも必要だと思います。
 
語彙の豊富な人からの返信は、「細かいところまでよく行き届いている」と相手に感じさせます。
 
語彙の豊富な人からの返信は、電話ではかえって気がつかない点にまで触れた、よく吟味したメール文になります。
 
「こう書いたら、相手はどううけとるだろうか」と熟慮して文にします。
 
その上に豊富な語彙を駆使しているので、その本人への好感度が上がります。
 
なかには、「大人だなあ」と、相手に感じさせることにもなるでしょう。
 
 
私たちは、まず中学生のクイックレスポンスから、学ぶことができるのです。