今日で、校長ブログが1095日目となりました。
ブログ開設から丸3年が過ぎた本日、2018年4月9日、箕面三中第46回入学式を挙行しました。
新入生は4クラス160名が入学しました。
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第46回 入学式 校長式辞
新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
みなさんは箕面三中の第47期生として、本日の入学式を迎えました。
三中の教職員・在校生がみなさんの入学を楽しみに待っていました。
3年間をかけ、毎日の授業で学びを深め、クラスでは友達関係を強くして、豊かな人間関係を広げていきましょう。
保護者の皆様、まずもって私からお伝えしたいことは、お子さまを今日まで育て上げてこられたご苦労に対して、最大の敬意とねぎらいの気持ちを伝えたいということです。
いまの時代、子育ては容易なことではありません。お子さまを12歳まで育てることは、楽しみや喜びのある反面、悩まれ、ご苦労されたこともあったことでしょう。
12年間たいへんだったことでしょう。だからこそ、ご入学ほんとうにおめでとうございます。今日から3年間、第三中学校の教職員一同、全力を挙げてお子さまの成長を支えていきます。
ご来賓のみなさまには、本日お忙しい中、たくさんの方々にご臨席いただきました。
まことにありがとうございます。心よりお礼申しあげます。今後とも、本校生徒のために温かいお力添えをお願い致します。
さて、新入生のみなさん、今日入学式を迎えたこの日に、私はまいなさんに、一つ、お話をプレゼントします。
これは、鹿児島県のある小学校での実話です。小学校5年生のあるクラスにはドッジボールが二個ありました。子どもたちは休み時間にいつもそのボールで遊んでいました。
休み時間の終了のチャイムが鳴ると、子どもたちは一斉に教室に戻ります。その時、ボールはどうなったと思いますか。
「誰かがもってきてくれるだろう」と、みんなが友だちに頼りました。そして、ボールは片づけられずにグランドに転がって、ほったらかしになっていることがよくありました。
そこで、担任の先生は、学級会でこの問題をとりあげました。議題は「どうしたらボールをちゃんと片づけられるようになるか」でした。
いろいろな意見が出ましたが、最後には「グランドに持ち出した人が持ちかえる」というルールが決まりました。さらに、「それに違反したら罰を設けよう」ということになりました。
しかし、守られたのは最初だけでした。いつのまにか、ボールは、またほったらかしになってしまいました。
そこで、もう一度、学級会がもたれました。クラスにいた双子の一人が突然、「ボールに名前をつけたらいいと思います」と言いました。クラスのみんなは、「はあ? 何言ってんの」という感じでした。
でも、そのとき、双子のもう一人の子が大きな声で「賛成!」といって拍手しました。そうすると、まわりの子もつられてみんな拍手しました。それで、なんとなく名前をつけることになってしまいました。
担任の先生は何も言わず、じっと子どもたちの様子を見ていました。そして、一つのボールには「ピョン太」、もう一つのボールには「ピョン子」という名前がマジックで書かれました。
そのあと、二つのボールはどうなったと思いますか。
休み時間が終わると、誰かがボールを必ず持ち帰るようになったのです。それだけではありません。ボールが汚れていると、誰かが拭いてきれいにするようになりました。
そのうえ、ボールに、「ねえ、ピョン太」「あのね、ピョン子」と話しかける子も現れたのでした。さらに、誰かがボールを入れる袋まで、家でつくって持ってきました。
名前をもらったボールは、もうすっかりクラスの一員となっていました。
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みなさんは、なぜ、このクラスの子がボールを大切にするようになったのだと思いますか。
ポイントは名前だと思います。
私は次のように考えます。
モノに名前をつけると、モノがモノでなくなるのです。つまり、モノに名前をつけると命が吹き込まれるのです。だから、名前をつけることを「命名」というのです。
そうだとするならば、みなさんは自分自身のことを考えてみてください。
みなさん一人ひとりにも名前がついています。これはお家の人がつけてくれた場合が多いでしょう。
こんな大人になってほしいという願いを込めて、みなさんは命を吹き込まれ、今まで12年間、生きてきたのです。みなさん一人ひとりがモノではなく、今を生きる大切な「人」なのです。
だから、みなさん、自分というかけがえのない存在を、どうか大切にしてください。
自分を大切にする人は、友だちや周りの人を大切にできると、私は信じています。
入学おめでとう。
そして、どうかクラスや学年の仲間も、人として大切にする三中生になってください。
3年間の中学校生活が、豊かに、実りあるものになるよう、みなさんの成長を心から祈っています。
以上をもちまして、第46回入学式の式辞とさせていただきます。
平成30年(2018年)4月9日
箕面市立第三中学校 校長 主原 照昌
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その後、2・3年生はクラス発表でした。
そして、体育館で始業式。久しぶりに3学年が揃いました。
新転任の教職員を紹介したあと、私の講話しました。
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1学期始業式講話
「自分の可能性を広げよ」
みなさん、入学・進級おめでとうございます。今年度の箕面三中は45期生から47期生が、ともにこの校舎でいっしょの生活を送ることになります。
さて、校長4年目となり、私もけっこう歳を重ねてきました。歳をとることは、老人の老と書いて「老いる」ともいいます。なんとなく、マイナスに考えがちです。
しかし、「歳を重ねる」という表現がありますように、歳を取ることは引き算ではなく、足し算です。いろいろな経験をプラスさせていくのです。
でも、歳を重ねるうちに失うものが、一つだけあります。何だと思いますか。
それは、可能性というものです。大人になるにつれてあきらめなければならない夢や、これから新しいことにチャレンジしようと思っても、目の前に壁にぶち当たり、あきらめなければならないことがあります。
しかし、みなさんはそうではありません。みなさんはいろいろな可能性を秘めています。「秘めている」ということは、親や先生も、みなさん自身も、自分の可能性を知らないのです。
では、どうしたら、自分の中に隠れている可能性を引き出し、磨き上げることができるのでしょうか。それは、いま、社会の中で自分の可能性を引き出して、チャレンジして輝いている人から学ぶことができます。
女子プロゴルフのツアートーナメントにはいつも約100 人の選手が出場するそうです。もちろん、優勝できるのは1人だけです。
つまり、優勝できる確率は1 % です。そんな中、あるプロゴルファーがこんな話をしていました。
「プロのスポーツ選手って、確率が1 % もあれば、『できる』と思うんです。可能性がゼロでない限り、挑戦するのです。」と。
「好きなこと」が成功につながるのは、「やってみたい」という強い思いです。大人は言います。「そんなことをして、失敗したらどうする
の?」。
みなさんが本当にやりたいのなら、たとえ可能性が1%しかなくてもやったらいいのです。それを挑戦、チャレンジといいます。
そして失敗しましょう。たくさん悔し涙を流しましょう。失敗してもいいのです。うまくいったら、大きくガッツポーズをして、「ありがとう」と言いましょう。もし、うまくいかなかったら、小さくガッツポーズをして「これでいいのだ」と言いましょう。
そこから、あなたの可能性の芽が出てきます。どうか、みなさん、自分の可能性を広げる1年にしてください。
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