箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

それぞれの所属感

2018年10月16日 14時38分51秒 | 教育・子育てあれこれ



今日は2学期の中間テストの1日目でした。

体育祭からの、気持ちの切り替えができている子が多く、真剣にテストに取り組んでいました。

1年生の生徒たちも、入学してから半年がたち、テストを受ける様子を見ていますと、中学生らしくなったな、とあらためて感じました。

生徒たちは、確実に成長して、三中生としての所属感を高めているようです。

この、集団の一員であると感じる「所属感」は、学級にいて、みんなといっしょにいるということで得られるものだけではありません。

今回の体育祭のときでも、平素登校しにくい子が、観戦できた、ダンスにだけ入ることができた。

これも、本人が感じる所属感です。

いろいろな子がいて、それぞれに所属感を感じ、箕面三中生としての一体感が、醸成されてきます。



青い鳥を求めて

2018年10月15日 13時05分29秒 | 教育・子育てあれこれ


昨日は、「幸(さいわい)とは、人にいい行いをすることで得られるもの」と、ブログに書きました。

『青い鳥』という児童劇をご存知だと思います、

メーテルリングの作です。

青い鳥は、幸せや幸福の代名詞とも言われています。

チルチルとミチルは、青い鳥を探して、夢の中を旅します。
でも、夢の中では、青い鳥を見つけることができませんでした。
ところが、目をさますと、家の暖炉の近くに、その青い鳥がいたことに気がつくというくだりがあります。

この物語は、青い鳥が見つかってよかったねという解釈が一つ目。

幸福は、すぐ近くにあるのに、人はとかく気がつかないことが多いという解釈が二つ目。

幸福は求め続けることが大切なのだというメッセージが三つ目になります。

私は、この三つ目の解釈こそが、メーテルリングがいちばん伝えたかったことだと思います。

幸福希求力とも言える、希望を失くさず生きていくことは、先行き不透明ないまの日本社会にあって、生徒たちに望むことです。

そもそも、幸福は求め続けるものであり、幸福と不幸は裏表の関係にあり、移り変わりやすいのです。

このとき、重なってくるのが「銀河鉄道の夜」で宮澤賢治が、伝えようとしたメッセージ「幸(さいわい)とは、人にいい行いをすることで得られるもの」です。

メーテルリングも宮澤賢治も、幸福を求め続ける旅が人生であり、自分だけのものではなく、他者にいい行いをすることで幸福は生まれるものである。

この点で、自分の幸福には、必ずと言っていいほど、他者が介在するのです。

2学期の始業式で、三中の生徒に、私が話したこととも関連します。

ドラえもんの『のび太の結婚前夜』で、しずかちゃんのお父さんが、のび太のことを、「あの青年は、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。」

三中の子も、他者にかかわる中で、幸福を見いだす生き方をしてほしいと思います。

ほんとうの幸(さいわい)とは・・・

2018年10月14日 20時26分42秒 | 教育・子育てあれこれ




本日、ABCホールで、チーム銀河鉄道による「銀河鉄道の夜」の公演がありました。

この公演は、キャストが大人から子どもまでの幅広い年齢層でした。三中の1年の生徒、三中の保護者の方も出演しました。

三中の生徒は、りんどうの花をバレエで体現していました。コスチュームが水色で舞台に映え、豊かな表現力を見せていました。


「銀河鉄道の夜」は、宮澤賢治の作品です。

主人公ジョンバンニは、いつも孤独を感じていました。
銀河のお祭りの夜、夜空を見ていると、不思議な光があらわれました。
「銀河ステーション」の声とともに、ジョンバンニは、自分が列車に乗っていると知りました。
その列車には、友だちのカンパネルラも乗っていたのでした。
この銀河鉄道での旅の途中で、さまざまな人が登場して、さまざまな場面が出てきます。



途中で、ジョンバンニからカンパネルナに、「いっしょに歩いていこう」という友だち関係を表すセリフがあり、友情を一つのテーマにしていました。

また、もう一つのテーマは、幸(さいわい)とは、「人にいい行いをすることで得られるもの」というメッセージ性のあるものでした。

私自身、考えさせられる公演でした。

ピアノ、バイオリン、チェロ、パーカッションの生演奏あり、歌ありで、役者さんがイキイキと演じていました。

さらに、舞台から鳥が見える、赤い火が見える、星が見えるなど、描写が豊かで、自分もその世界に知らず知らずのうちに、引き込まれていました。

私自身が、小さな頃から、星を見て育ちました。当時は、空気が澄んでおり、晴れた日には、いわゆる満天の星が見えました。

その意味でも、この舞台は銀河をとりあげており、私にとっては魅力的で満足度の高いものでした。



三中校区でのいのちのバトン

2018年10月13日 15時16分56秒 | 教育・子育てあれこれ




今日の午前中は、桜ヶ丘保育所の運動会でした。

写真は「コスモワールドカップ めざせ宇宙たんけんたい」というプログラムです。

子どもたちが、一人ずつ助走をつけ走り、斜めにたっているたたみをよじ登り、越えます。

なかなか簡単ではないですが、全員がたたみを越えることができました。

たたみの途中で止まってしまっても、あきらめず、よじ登り成功させました。

こんな小さいときから、チャレンジすることを学んでいくのだと、私は感心して見ていました。

途中で止まってしまい、一生懸命にたたみの上端をつかもうとする子に、「○○ちゃん、がんばれ!」と、友だちが応援します。



会場の保護者の人たちも、笑顔と和やかな表情で、お子さんを応援されている姿が印象的でした。

昨日の三中体育祭でも、言いましたが、応援は子どもに目標を達成させる、大きなチカラをもっていると、あらためて感じました。

また、わが子のようすを見て、なかには涙している親御さんもいました。

毎日、送りをして、お子さんを預け、仕事中お子さんのことを気にかけ、また迎えに行く。

そんな忙しい日々の繰り返しで、わが子が、成長している喜び。

私は、そんな親の思いを、その涙から感じとりました。

このようにして、子どもたちは、周りの人びとの愛情を受け、育まれていきます。

三中の子も、こんなふうに大きくなってきたのだた想像力をはたらかせていました。



また、今日の午後からは、南小地区敬老の集いが、南小体育館でありました。

三中PTAからも、この集いの実行委員として、お手伝いに当たっている方がいます。お疲れさまです。

31名の人が長寿高齢者の表彰を受けられました。

また、7名の方が地域功労表彰を受賞されました。

箕面市でも、全国でも、女性の方が長寿だと言われていますが、南小地区では敬老の集いに出席されている高齢者は、男性の方が多いと見受けられました。

南小地区は、敬老の集いに来られている高齢者を見ても、お元気そうな方が多いという印象を受けました。


今日は、午前・午後と、三中校区の幼児から高齢者にいたる人びとを見通せた1日でした。

いのちのバトンを感じた1日でした。

やっとできた体育祭

2018年10月12日 20時11分15秒 | 教育・子育てあれこれ







雨のため、順延につぐ順延となった体育祭でしたが、今日、開会式から閉会式まで、無事に行うことができました、

保護者のみなさまや地域の方々は、平日にもかかわらず、たくさんの方が観戦、応援に駆けつけてくださり、たいへんありがとうございました。

お仕事の都合をつけて、来てくださった保護者の方も多かったのだと、考えています。

開会式で、私はクラスの仲間を応援して、声援を送ろうと、生徒たちに話しました。

生徒同士だけでなく、大人が三中の子をたくさん応援してくれる、親御さんが観てくださることで、体育祭が盛り上がり、生徒は白熱した競技や演技を見せてくれました。

この場をかりて、お礼申しあげます。


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第45回三中体育祭 開会式あいさつ
H30.(2018).10.12
 
おはようございます。

雨で、順延になった体育祭でしたが、本日、やっとできることになりました。

2学期の最大の学校行事のひとつである体育祭を、本日開催します。

三中生は、今日一日、一生懸命に競技や種目に挑んでいくと思います。それに加えて、私からお願いしたいことは、クラスの仲間を精一杯応援することです。

出場している選手にとっては、歓声が頼りなのです。サッカーでも、「サポータの力で突き動かされる」と選手は言っています。

だから、歓声によって選手は信じられないような力を出すことができます。

つまり、白熱した競技は、選手と応援する人のコラボレーションから生まれます。
よろしくお願いします。

また、本日、箕面市教育委員会さまをはじめ、地域からも多数、体育祭の観戦、応援に来ていただいています。

保護者に皆さまには、平素よりありがとうございます。今日一日、子ども達の思春期真最中の躍動感あふれる姿をどうぞご覧ください。

また、近隣の方々には、今日一日、放送等でお騒がせしますが、ご理解くださいますよう、よろしくお願い申しあげます。

以上で私からの開会のあいさつを終わります。

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今日1日で、満足して充実感を得た生徒が、多かったと思います。

充実感と満足感はがあるからこそ、来週の中間テストに対して、気持ちを切り替え学習に打ち込むことができます。

生徒のみなさん、保護者のみなさん、お疲れさまでした。

好きになれ

2018年10月11日 08時49分32秒 | 教育・子育てあれこれ



本日の体育祭は、天候を考慮して、明日に順延しました。

順延につぐ順延ですので、保護者のみなさまはご迷惑をおかけしまして、申し訳ございません。

明日は、ご都合のつく限りで、観戦に来てもらえれば、子どもたちも喜ぶと思います。



ところで、中間テスト1週間前に入っていますので、生徒は学習時間を確保する必要があります。

したがって、本日予定していた朝礼をとりやめ、金の1〜5限の5限授業に変えました。

その朝礼の時間を放課後に回し、時間限定で係の生徒には、明日の体育祭の前日準備を手伝ってもらいます。

生徒には、テストやら体育祭やらで、中間テスト1本に集中しにくい状況にあります。

各クラスで、

柔軟に気持ちを切り替え、授業やテスト学習に打ち込み、明日は切り替えて、体育祭に完全燃焼すること、また、体育祭後の土、日、月曜日は学習に打ち込む期間とすること

を学級担任から、生徒たちに伝えました。

三中の子は、基本的にその意図を理解して、気持ちの切り替えを、うまくしてくれるはずです。


ただ、朝礼が流れたことで、私からの全校生徒への講話ができなくなりました。

残念なので、話す予定だった講話の内容を、この場をお借りして、保護者のみなさまにお伝えします。

時間があるときに、親子で考える機会にしてくださればいいと思います。



朝礼で話す予定だった講話        H30(2018).10.11

「好かれようと思うな、好きになれ」



生徒のみなさんは、友だちに好かれたいですか?

私が30年以上、中学生と出会い、感じることがあります。

それは、最近の中学生が、人にきらわれることをとにかくいやがるということです。いやがるというよりは、怖がるといったほうがいいかもしれません。

人にきらわれたくないという人は、当然のことながら、人に好かれようとします。

そのため、あなたの行動や発言は、人に好かれるためのものになります。

自分をよく見せようとしたり、反対に自分だけが浮き出ないように、みんなと同じようにしようとします。

でも、いつも好かれるための工夫をすることになり、心は疲れます。

真剣に自分を見つめる人ほど、そのうちに、「これって、ほんとうの自分じゃない」と思うようになります。

そして、「ほんとうの友だちがほしい」と、悩むのです。

このようにして、普通でも悩みが多い中学生の時期なのに、悩みがますます深くなるのです。

そんな悩みの深い中学生に、私が言えることがあります。

それは、「人から好かれようが、きらわれようがいいのとちがいますか」ということです。

だって、人があなたのことをどう思おうが、あなたはあなたでしかないのです。自信を持って、ありのままの自分を見せたらいいのです。

そうすると、みなさんの中にはこんな疑問をもつ人がいるかもしれない。

「ありのままの自分を見せて、校長先生、きらわれたらどうしてくれるの?」

でも、かまわないと、私は思います。その人とはあわないんだと思えばいいのです。

それよりも大切なことは、人に好かれようとするよりも、人を好きになればいいのです。

人に好かれようとすることは難しくても、人を好きになることなら、自分が心がければできることです。

人を好きになる人は、人の目を気にせず、自然に振る舞うから、結局、人に好かれることになるでしょう。

ここまでずっと理屈のような話をしてきましたが、これは本当です。

もし、三中生で、人に好かれたいと思い、人にあわせる友だち関係で悩んでいる生徒がいるならば、私が言うよりも、みなさんが悩んだ中で、人を好きになればいいのだという悟りを自分で見つけるべきです。

答えは、いつも自分で見つけるのです。

それが、悩む中学生としての価値だと思います。
(以上)

(写真は、講話の内容と関係ありません)





読解力を身につける

2018年10月10日 19時06分17秒 | 教育・子育てあれこれ



You Tubeで何かの動画を見ていると、次はこれを見たらいいですよという、推薦動画が次々と出てきます。

子どもたちがYou Tubeを見るのは、自分から探すのではなく、勧められるままに従っていきます。

私は最近、これは中学生には、ちょっと具合悪いと思うようになりました。

一つは、必要な情報を自分で探さなくても手に入るということ。

無意識のうちに勧められたことに従って生きていく人にならないか心配です。

それから、もう一つは、誤った情報を鵜呑みにしてしまう危惧です。

誰かわかりませんが、自由にアップロードした動画に、ナレーションに加え、文字まで入れてくれていますが、中にはその人だけの主観や思い込みや決めつけが、読む人に「そうなんだ」と、思わせてしまうかもしれないと思います。

タブレットを使った学習法も、危ういです。

自分が本当は何がしたいのか、自分の必要に迫られて、「これをしたい」となる前に、与えられたものだけを使うようになります。

ここからは、独創的な発想は生まれないし、何かを創造することもありません。

人として、何が正しいのかという真実の判断ができにくくなります。

その点でも、教科書を使い、文章を読み、内容を読み取るという、昔から大事にしてきた授業方法が、読解力を身につける王道だと、あらためて感じる今日この頃です。

情けをもつ

2018年10月09日 13時49分01秒 | 教育・子育てあれこれ




子どものころ、私の家の近くの一庫(ひとくら)ほ川では、鮎が泳いでいました。

今でもそうですが、朝には小鳥のさえずりが聞こえてきます。(もっとも、この前の夏の暑さでは、早朝でも、鳥は鳴いていませんでしたが。)

そこで、次の言葉があります。

鮎は瀬にすむ、
鳥は木にとまる
人は情けの下にすむ。

(良寛)

混とんとした世の中で、人はともすれば自己の果てしない欲望の上に、自分の幸せを築こうとする。

「人は情けの下にすむ」とは、あらゆる生命との共存であり、他者へのいたわりの念です。

鮎は川に住み、鳥が木にとまるがごとく、人は他者のことを思うのが、自然の姿であるという教えだと解します。


一言の重み

2018年10月08日 18時07分43秒 | 教育・子育てあれこれ



誰かの一言で、がぜんうれしくなるときがあります。

誰かの一言で、不思議にも幸せな気分になるときがあります。

誰かの一言で、生き方を変えることまであります。

中学生を変える一言を伝えたい。

誰かの一言で、中学生の表情がパッと輝くときがあります。


私は学級担任と違い、日常の学校生活で毎日同じ生徒と顔を合わせて、会話することはほとんどありません。

だから、一人の生徒に話すときは、知っている限りの情報を動員させ、言葉を選びます。

言葉かけが必要な生徒に届く一言を伝えるのは、きわめて難しいです。

でも、言葉して伝えるのはシンプルですが、効果は大きいと考えています。

文化祭で、1年生が彫った三中校歌の文字。

3日連続して、教室に通うと、一つの文字が日ごとに変わっていきました。

まず、木に文字の下書き。

次の日に、バックを彫り、文字が浮き上がってきました。

そして、また次の日には、黒色のポスターカラーで文字に色を塗る。

文字がイキイキしてきたね。文字にいのちを吹き込んできたんだ

その生徒の表情が、パッと明るくなりました。

どの子にも幼い時期がある

2018年10月07日 17時35分03秒 | 教育・子育てあれこれ





今日の午前中は、お隣のせいなん幼稚園の運動会と瀬川保育園の運動会でした。

せいなん幼稚園は、庭のもみじがだんだん紅葉に色づき始めました。季節は確実に秋に向かっています。

「園庭開放」に通っている小さなお子さんも運動会に参加していました。

瀬川保育園は、物語風に演技を組み立てたプログラムもありました。

三中の子も何人か来ていました。聞くと、妹や弟が通っているとのこと。

お姉ちゃん、お兄ちゃんとして、妹や弟を応援しにきていました。

これほど、下の子と年齢が開くと、「いいお姉ちゃん・お兄ちゃん」で、きょうだいゲンカにもならないのではないのだろうと思いました。

うちの子も、7つ歳が開いていたので、きょうだいゲンカはなかったです。

幼稚園と保育園のこの子どもたちの何人かは、将来の三中生になります。

小さな子の演技を見ると、微笑ましく、大人たちは、自然と表情が柔らかくなります。

どの子にも幼い時期があります。

このように、いつくしまれ、かわいがられて、育まれてきた子どもたちが、いまの三中生であり、将来の三中生になります。

体育祭は順延します

2018年10月06日 11時43分04秒 | 教育・子育てあれこれ



本日、朝の段階では体育祭を開催する予定で、「実施」のメールを流しました。

しかし、朝の準備段階で雨が降り、グランドは水たまりがたくさんできてしまいました。

三中のグランドは、水はけがよくないので、開始時刻を遅らせても、この状態ではケガが起こりやすくなります。

そこで、本日の開催は取りやめにする、再度のメール配信をさせてもらいました。




実際に、午前11時前のグランドはこんな状態です。



生徒は、きょう6限の授業を行います。

つきましては、体育祭は11日の木曜日に開催することになります。

保護者の皆さま、地域の皆さまには、平日開催となりますが、ご都合のつく限り観戦してもらえたらと考えています。



3日に発出した保護者向け文書には、当初の予備日としていた7日(日曜日)は行わず、土曜日に体育祭を行わない場合は、11日にする旨の連絡をしました。

3日の段階では、6日も7日も台風で荒れた天気になるという予報でした。

もし秋雨前線による天候なら、土曜日が雨でも日曜日晴れることがありますが、台風による天候なら、両日ともできず、休日開催が平日開催にかわる。

これは、体育祭を観戦する人にとっては大きな変更になることを勘案して、早めに7日の日曜日開催を取りやめる決断をした次第です。

結果的には、明日晴れれば「予備日を日曜日のままにしておけばよかったのに」という意見が出るでしょう。

しかし、今日で6日間連続生徒は登校しており、体調を崩している子が結構多くいて、早退者が出ている状況です。

明日体育祭をすると、三中の子は、いつも全力を尽くします。それが三中生の立派な点だと、私は考えています。

「いい加減」に手抜きをしない生徒たちです。10月1日から休みなしで7日間登校、活動することになり、さらにしんどくなる生徒が出ると予測しています。

このような、生徒の健康面等の諸条件を考え、順延日は来週木曜日のままでいきたいと考えています。

日曜日の方が親御さんは参加しやすいのは重々わかっていますが、何卒ご理解くださいますよう、お願いします。










体育祭の前日

2018年10月05日 15時23分25秒 | 教育・子育てあれこれ





昨日は、体育祭リハーサルの前に2時間の授業をしましたので、今日は1・2限だけ授業をしたあと、清掃、その後担当生徒は体育祭前日準備に取りかかりました。

とはいえ、台風の影響で風がけっこう強いので、テントは骨組みを組み、幌を合わせて確認するだけにしています。

幌つけ、脚伸ばし、鉄クイでの固定は、明日の朝の作業となります。

そのほかにも、明日朝の作業を残している係があります。

「今日できることだけは、今日やる」という準備のやり方です。


さて、昨年と一昨年は、体育祭当日の前日は雨でしたので、当日早朝よりスポンジでグランドの水とりをしました。

今日の天候をみると、今回は水とりの必要はなさそうです。

しかし、明日一日の天候を考えると、どの時点になるかはともかく、雨は避けられないようです。

小学校の運動会とちがい、生徒一人が出場する種目・競技はさほど多くないです。

だから、あるプログラムはカットして進行を早くするとか、午後のプログラムを午前にもってくるという方法は、とりにくい面があります。

明日実施するかは、明日の天候の様子や警報発令か否かによります。


保護者の方々は、実施か木曜日に順延か、今日現在では定まらず、気を揉ませることになりますが、明日の7時半までのメール配信または、三中HPでご確認ください。


リハーサルは大切

2018年10月04日 15時37分36秒 | 教育・子育てあれこれ









本日は、体育祭リハーサルでしたが、1限前には雨が降っていましたので、開始を遅らせ3限よりリハーサルを開始、1・2限は授業をしました。

リハーサルは、全校生徒にとっては、当日戸惑うことなく活動ができるように練習するためです。

また、決勝係、招集係、放送係などの係についている生徒たちには、当日の活動が円滑になるよう、予め練習しておく意味があります。

小雨がときどきふる中で行いましたが、リハーサルとはいえ、生徒たちは一生懸命に取り組んでいました。

それにしても、台風の動向次第で天候が見通せず、体育祭の実施に難しい判断を迫られます。

教師の人徳

2018年10月03日 09時14分58秒 | 教育・子育てあれこれ



人が失敗したとき、その人に必要だったのは「人徳」か、「力」なのか。

一般的に、古くから、「おごる平氏は久しからず」と言われています。

平氏が滅び、源氏がのちにまで栄えました。

源氏と平氏の隆盛から得られる言葉は・・・

「徳を以って人に勝つ者は栄え、力を以って人に勝つ者は滅ぶ」

この教訓は、『源平盛衰記』に書かれています。

これは、多くの人の生き方の価値観を定めるものであり、また、教師への戒めでもあります。

生徒と良好な信頼関係を築いている教師はその人の人徳よるところが大きく、生徒が集まってこない教師は、権威や力で生徒をおさえようとします。

まして、生徒と教師というだけで、教師が意識して気をつけていても、無言の力関係が生まれやすいものです。

教師→教える人、生徒→教えられる人

無意識のうちに、生徒→教えに従うもの。

とかく、生徒に対して教師は、「おごり」や取り違えが生まれやすいので、この点を十分に自戒しなければなりません。

「生徒は、教師に対して従順でなければならない」
→生徒が言うことをきかないと、教師はカッとなり、「〜しろ!、〜せんか!」と怒鳴りつける。

怒鳴りつけて、その場で生徒は態度を直しても、心は納得はしていません。

そんな教師を、どうして生徒が慕うでしょうか。

とくに、体育祭の学年練習のときなど、一人の生徒を怒鳴りつけるような場面が生まれやすいものです。

生徒と教師が対等な関係で、信頼感を高め合い、生徒の成長のために、人徳で接する人が教師たる所以です。


今日の職員朝礼では、こんな話を三中教職員にしました。

800年以上前に書かれた教訓は、今でも真理として通用するのです。

学校行事と定期考査の関連

2018年10月01日 09時12分50秒 | 教育・子育てあれこれ



今日から10月に入りました。

心配した昨夜の台風24号の被害も、三中においては雨漏りを除いては、幸いほとんどありませんでした。

こういえば、全国各地の被害を受けた地域には申し訳なく思い、お悔みの念を抱きます。


さて、つぎの25号が近づいているため、今週末の体育祭が心配です。



とはいえ、今日は体育祭に向けた学年練習です。

1年生は1・2限、2年生は5・6限、3年生は3・4限に行います。

また、今日の放課後には、体育祭の係生徒と担当教員の「係打ち合わせ」をします。

予定では、3日にも学年練習をやり、4日にはリハーサル(予行演習)を行います。

5日の午後は、前日準備です。

さらに、本日、体育祭のプログラムを配付しました。お子さんからお受け取りください。




いま、クラスでは応援旗を作っています。



2学期の大きな学校行事が、9月の文化祭と10月の体育祭です。

そして、9日から試験1週間前となり、16日・17日が中間考査です。

学校行事と定期考査は別物ではなく、それぞれが関連しあっています。

これは、現場感覚を持つ学校の教員なら、誰もが実感しています。

学校行事で生徒たちは、ハートに灯をつけてがんばり、達成感を得るからこそ、次は気持ちを学習に切り替えてテストに取り組めます。

学校行事への態度や姿勢が中途半端な「不完全燃焼」になると、次の中間考査も「完全燃焼」が期待しにくいのです。

つまり、学校行事や学校生活の意欲は、学習の意欲につながるのです。

三中は、このように学校行事と学習に生徒がメリハリをつけてがんばれるように、スケジュールを組んでいます。