Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

バカにしないでよ~~

2006-09-09 23:17:44 | フランス語
という文句で山口百恵が思い浮かぶあなたは、私と同年代またはそれ以上ですっ!!

前回のフランス語レッスンでの会話は、La Princesse KIKOのご出産についてでした。
そこで、私は「帝王切開」について話しました。
語源はドイツ語の「der Kaiser schnitt」デル・カイザー・シュニット=皇帝切開なんですってよ。
それからというものは、帝王切開の傷痕について、帝王切開後の母乳の出について、ブラジルでは圧倒的に帝王切開が多いという事実について、帝王切開で生まれた子のほうが普通分娩よりは見た目がきれい、ということについて・・・。

しかし、だんだん問題は核心に迫ります。
それは、皇室典範の改定。
そして、日本が微妙に右傾化しているということについて。

日本国民が「皇室なんかに関心ない」と無関心でいる間に、皇室典範の改定は棚上げされ、国全体が右傾化するのではないかというのが、私たちの共通認識で落ち着きました。
安倍さんは、「慎重に検討するべき」なんて発言してるしね。

でも、国民の半数以上は改定したほうがよい、と思っているんですよね。
女帝OKになれば、日本は変わると思うわ。
お父さんが育児休暇を取るのも当然になるし、どんな職業にも女性が進出できるようになるでしょう。

雅子さん!!
あなたが皇室入りした意味はここにあるのかもしれません。
外交官としての経験を皇室外交という舞台で発揮するのも良いですが、男女平等の元、受験もし、就職もし、仕事もしてきたあなただからこそ、女帝を実現させることができるのでは?
これこそ、究極の男女平等なのではないでしょうか?

さて、先生との会話は、その後、ワイドショーのワンパターン報道への批判に移ります。私は、殆どテレビ報道を見なかったのですが、チラリと見た印象では、毎回お決まりのパターン。
美智子様の育児法(なるチャン憲法を筆頭として)、お嫁さんとお姑さんの良好な関係の保ち方(実際はどうかはわかりませんが)そして、子供のころからの映像とご学友のコメント、目白商店街の様子。
もう、”いつも行くお店のお決まりの定食”感覚です。

ここで私は、彼ら(メディア)は私たちをバカにしている、と言いたかったのですが、どう言っていいのか分からずにこう言いました。
Ils nous traitent comme idiots.と。
traiter(トレテ)は(人)を~~~扱いする、という意味です。

でも、そのものズバリの言い方はこうだそうです。
Ils nous prennent pour des idiots.
もっと砕ける言い方すれば
Ils nous prennent pour des cons!

idiotが「愚か者」ならconは「バカ」

ということは、今日のタイトルの
バカにしないでよ~~

"Ne nous prenez pas pour des idiots!"だね。


「ゆれる」観てきた

2006-09-09 02:30:22 | 映画
映画「ゆれる」を観てきました。
レイトショーだったのですが、今日が最終日ということもあり、席は満席状態でしたね。
もともと、お仕事の同僚の人から教えてもらった映画だったのです。
上映館が、なかなかアプローチしやすい場所ではなく、唯一行きやすい(というか、行きなれている)銀座での上映も「レイトショー」ということで、「こりゃ、DVD待ちかな?」と思っていたのですが、様々な要素が好都合に重なり、やっと最終日に行くことができました。

映画の内容とは全く関係ないのですが、邦画はラクですね。字幕を読む必要がないので。「ああ、フランス人はフランス映画をこの感覚で観ているのかぁ」と思いましたよ。(笑)

ストーリーはですね。
東京で写真家として成功を収めた弟(オダギリ・ジョー)と地元の山梨で家業のガソリンスタンドを営む兄(香川照之)、この二人が軸になり進んでいきます。
幼馴染の女性と兄弟と三人で遊びに行った渓谷で事故が起こります。
事故なのか事件なのか・・・・そのへんの判断はは観る人に委ねられているのですが。
ゆれるのは、渓谷にかかるつり橋だけではなく、弟の兄への気持ちなのです。

兄弟の、お互いを気に掛け、思いやりを示しつつも、妬みや嫉みなどが、どうしようもなく入り込んでしまうような、そんな感情。
肉親だからこそドライに割り切れない、諦めもつかない、そしてある意味、自家中毒状態になってしまうような状況。
うまく言えませんが、兄弟(組み合わせは適宜・・・です)ってややこしいです。

オダギリ・ジョーと香川照之、この二人が際立ってよかったです。
裁判長役は、あの「プロジェクトX」のナレーター、田口トモロヲさんでした。