21年前に新潟で小学生の女の子がさらわれ、監禁され、12年前に発覚した事件。
宮崎勤の事件と並行して起きていた事件。
事件発覚当時、同居の母親になぜわからなかったのか、
わからないはずないんじゃないか、と思っていました。
でも、このルポを読んでいると、
自分では考えられないようなことが世の中にはあるんだなあと思う。
犯人による「暴力での支配」が母親にも及び、母親が暴力に耐えかねて、
病院や行政に訴えて「強制入院」という運びになってはじめて、
犯人の起居している部屋に犯人以外の人がはいれた、そして少女が発見された…。
事実は小説より恐ろしい。
14年の判決を受けているけれど、塀の向こうで「矯正」されているのか、不安な思いに駆られる。