つくば植物園で春先にひっそり咲いている可憐な花です。花の形が錨に似ていることからこの和名のようです。説明板によれば、東北地方以南の森の中で自生する多年草で、「Epimedium grandiflorum var.thunbergianum」、メギ科と記されていました。白色の花弁の形状と薄いピンク色のバランスがとても美しい花です。この植物には薬効があると言われ、精力剤などに使われるそうです。写真は4月10日に撮影しました。
つくば植物園の日本庭園に植栽されています。毎年八重の紅白の花が咲きとても華やかな感じがします。説明板によれば、園芸品種で、「Prunus persica 'Genpei-shidare’」、バラ科の落葉低木です。写真は4月10日に撮影しました。
つくば植物園で見かけた珍しい桜です。別名を「高嶺桜」とも言われることでわかるとおり、本州中北部以北の亜高山~高山帯(700mから1200mくらい)に生育している珍しい桜です。つくば植物園では、4月上旬に咲き始めていましたが、高山帯で自生する花は5~7月頃に咲くようです。花と葉がほぼ同時に出て、まばらに咲く感じが特徴のように思います。説明板によれば、「Prunus nipponica」、バラ科の落葉小高木です。写真は4月10日に撮影しました。
つくば植物園で咲いていました。高木のため高いところに咲いている葉を探すのは大変でした。望遠レンズで撮影したもので、明瞭でないところもありますが、花弁は淡い桜色で、一重の小型の花弁です。イメージはお分かり頂けると思います。説明板によれば、千島、サハリン、北海道、本州北部(中部地方以北)の山地に自生する桜で、「Prunus nipponica var.kurilensis」、バラ科の落葉高木です。写真は4月10日に撮影しました。
近くにある茨城大学農学部阿見キャンパスの本部前のソメイヨシノの古木です。多くの歴史を積み重ねた古木らしい重みのある樹だと思います。説明板によれば、エドヒガンとオオシマザクラからできた品種だそうで、江戸染井の植木屋さんから広まったと記されていました。日本人が大好きな桜の花の代表格です。写真は4月10日に撮影しました。
咲き始めの写真を掲載しましたが、1週間するともう満開でした。やや濃い紅色の花が特徴です。説明板によれば、ヤマザクラの園芸品種で、花は一重咲きですが、枝いっぱいに淡紅色の花が咲きますので、量感があります。高知市内の「仙台屋」というお店の庭にあったからこの和名であると記されていました。写真は4月10日に撮影しました。
近くの大学の構内で咲き始めた頃の写真です。花はやや濃いピンク色で下の方を向いて咲きます。花弁は写真のように八重咲きです。蕾の紅色と開花した時の薄い紅色の対比がとても美しい花です。写真は4月10日に撮影しました。
つくば植物園の林の中で見つけました。淡い黄色の小さな花が特徴です。前掲のシロモジと比較してご覧ください。咲き始めたばかりの写真ですが、雄しべも花弁と同じような色で、シロモジとは違いがあるように見えます。葉には繊毛が生えており、つやはありません。説明板によれば、「Lindera umbellata」、クスノキ科の落葉低木です。葉や枝にはほのかな芳香があり、この用材を使って楊枝が作られます。また葉などから香料に使う黒文字油が取れるとか。秋には、黒い色の果実が実ります。写真は4月10日に撮影しました。
近くの大学の遊歩道の林の中で見かけました。直径が7mmくらいのとても小さな花で、探すのが大変な花です。説明板によれば、本州中部以西~九州にかけて分布し、クラウン型をした葉は、裏が白っぽいのが特徴で、葉が開く前に写真のような薄い黄色の花が咲きます。秋には1cmくらいの実がつき、油分があり、抽出して灯火等に使われるそうです。説明板によれば、「Lindera triloba Blume」、クスノキ科、クロモジ属の落葉低木です。写真は4月10日に撮影しました。
野草を展示販売している道の駅で見かけた野草ですが、とても可愛らしい花であり、愛好者も多いようです。花茎が20cmくらい伸びてその先端に写真のような花が咲いています。全体の感じが丹頂鶴のように見えるからこの和名でしょうか。写真は4月6日に撮影しました。
つくば植物園の林床で咲いていました。ボケに似ていますが、樹高が大変低く、草のように見えます。大きくなっても1mくらいにしかならない落葉小低木だそうです。地面近くで濃い緑の葉と紅色の独特の花がとても映えます。学名は「Chaenomeles japonicus」、バラ科です。写真は3月27日に撮影しました。
つくば植物園で特別展示されていました。説明板によれば、千葉県から琉球列島にかけて分布し、海岸近くの草地などに自生している「Scutellaria guilielmii」、シソ科の多年草です。最近都市化や護岸工事等が進んで、草地の管理が途絶えて遷移が進むとこの植物そのものが生育できないそうで、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保護されていると記されていました。写真は3月27日に撮影しました。