つくば植物園の熱帯雨林温室で見事に咲いていました。葉はエビネのように幅が広く薄いもので、花茎が50cmくらい伸びてその先端に写真のような花が咲いています。純白の花弁に一部が紅色をした唇弁がとても上品で、観る方向によっては、ツルが飛翔しているようにも見えます。説明板によれば、屋久島、種子島、トカラ列島、奄美大島、徳之島、石垣島等の林床に自生するほか台湾・中国南部、インド、オーストラリア、グアムなど熱帯アジア及び太平洋諸島に分布し、「Calanthe triplicata」、ラン科の多年草です。近年は個体数が激減しており、保護されているようです。写真は3月27日に撮影しました。
つくば植物園で3月末ごろに咲いていました。ほんのりピンク色がかった小ぶりの一重の花です。エドヒガンは、本州~四国・九州に広く分布する野生種で、長寿で巨木化する桜の一つです。和名の由来は、関東地方で3月の彼岸の頃に咲くことから名付けられたようです。写真を拡大して頂くとわかりますが、萼筒の部分が丸みを帯びているのが特徴です。説明板によれば、「Prunus pendula f.ascendens」、バラ科の落葉高木です。写真は3月27日に撮影しました。
つくば植物園で3月末ころに咲いていました。躑躅の中でも早く咲く種類の一つです。赤紫の花が早春の陽光を浴びてとても美しく見えました。説明板によれば、「Rhododenndron decandrum」、ツツジ科の落葉低木です。写真は3月27日に撮影しました。
つくば植物園の落葉樹林の中で咲いていました。春先に躑躅の仲間ではいち早く咲く躑躅です。ミツバツツジと似ており、説明板が無いと区別がつかないように感じました。名前からすると恐らく葉がでてきてその葉がミツバツツジより小さいからだろうと思われます。説明板によれば、「Rhododendron reticulatum」、ツツジ科ツツジ属の落葉低木です。写真は4月10日に撮影しました。
つくば植物園の落葉樹の林の中で咲き始めました。アカヤシオより少し遅く咲き始めます。前掲のトウゴクミツバツツジと遠くから見ると色合いが似ているので、区別が出来ないほどですが、花を拡大すると、写真のようにムラサキヤシオの方が花弁にやや丸みがあり、厚みと艶があるように感じます。説明板によれば、「Rhododendron albrechtii」、ツツジ科の落葉低木です。写真は、4月10日に撮影しました。
つくば植物園の落葉樹林の中で咲き始めていました。落葉樹の葉が出る前の時期に林間で咲くこの花は遠くからも目立ちます。関東地方から近畿地方にかけての山地に自生しており、ムラサキヤシオに少し似ています。説明板によれば、「Rhododendron wadanum」、ツツジ科の落葉低木です。今年は少し早く咲いているような気がします。写真は4月3日に撮影しました。
つくば植物園で、薄いピンク色の花が咲いていました。香りも良いので、愛好者が多いようです。イラン・トルクメニスタン周辺が原産で、「Hyacinthus orientalis」、ユリ科、ヒヤシンス属の多年草(球根)です。花の色は白や青紫色もあります。写真は、4月3日に撮影しました。
つくば植物園で今年も美しい紅色のコブシが咲いていました。紫木蓮にも似ていますが、紅色が強く、花びらが細長く多弁で、シデコブシに似ています。満開にんると紅色がやや薄くなるように感じます。説明板によれば、「Magnolia stellata var. keiskei」、モクレン科と記されていました。写真は4月3日に撮影しました。
つくば植物園で比較的小ぶりの花を下向きに咲かせていました。富士山や箱根を中心とする地域に多く見られることから別名を「フジザクラ(富士桜)」とも言われます。写真のように一重咲きで、派手ではりませんが、わが国原産のヤマザクラ系の桜で、「Prunus incisa Thunb.ex Murray」、バラ科サクラ属の落葉低木です。写真は4月3日に咲き始めた状態を撮影しました。
つくば植物園の食の多様性の展示コーナーに各種のイチゴが植栽されています。一番早く花を咲かせたのが、このモミジイチゴです。白い花が垂れるように下向きに咲いています。葉が紅葉の葉のような形をしています。説明によれば、北海道~九州のわが国の広い地域と朝鮮半島に分布し、「Rubus palmatus var.coptophyllus」、バラ科の落葉低木です。写真は4月3日に撮影しました。
薄紫の花弁の中央に黄色い柱頭がとても美しい花です。説明板によれば、トルコ、クレタ島原産で、「Chionodoxa luciliae」、ユリ科ユキゲユリ属の多年草です。花茎が短く緑の葉とのバランスが良いので、愛好者も多いようですが、花は咲くと直ぐに萎んでしまい、短い命のようです。写真は4月3日に撮影しました。
つくば植物園の観察路脇に多様な水仙の原種がありますが、その中でも特に華やかなものの一つがこの花です。薄いクリーム色をしてリップの部分が大きく突き出しているのが特徴です。説明板によれば、ヨーロッパ(フランス)原産で、「Narcissus pseudonarcissus」、ヒガンバナ科と記されていました。写真は4月3日に撮影しました。
つくば植物園の正門入り口の両側に植栽されており、3月末ころから咲き始めました。濃い紅色の球形の花が特徴です。この花と同じ「ロドデンドロン’太陽’」の大木が中央広場にあり、樹全体に美しい花をつけますので、つくば植物園の名物の一つになっています。連休の頃には多くの見学者で賑わいます。写真は4月3日に撮影しました。