つくば実験植物園の中央広場付近の池の畔で咲いています。花の数が多くて黄色が濃く見え華やかです。隣にトサミズキが植栽されており、比較して観察できます。比較するとトサミズキの方が花が大きく黄緑色をしているように御言えます。写真は3月26日に撮影しました。
つくば実験植物園で開催されている「つくば蘭展2015」で展示されていた世界の原種ランを通じて花の媒介の種類についてみてきましたが、最後に「ハエ」が媒介するランの特性を紹介します。ハエが好む形や色・臭いには、キノコや動物の死骸に似たものが多く、ハエが産卵する場所や食べ物と勘違いして誘引するようになっています。従って花の臭いは独特で、異臭ともいえるものが多く、花の一部が空気によって微妙に揺れる種類のものもあると記されていました。ランを媒介する昆虫や動物によって区分する見方は大変勉強になりました。
鳥によって媒介してもらう種類のランの花を紹介します。蝶が運ぶ蘭に似ていますが、鳥のくちばしは、丁ほど口吻の長さがないため、花に距は発達せず、花の中央の唇弁が筒状になって赤やオレンジ色など目立つ色をしています。鳥は嗅覚が発達していないので、香りはないものが多いと記されていました。
とても清楚で美しいランですが、このランは、ガに花粉を運んでもらう種類のランです。暗闇でも目立つように花の色は白っぽいものが多いそうです。また夜だけ強い香りを放つ特性を持っています。そう言えば、夜行性のコウモリに花粉を運んでもらうコウモリ媒花の植物にはサボテンなどがあると聞いたことがあります。月下美人もその一つですね。植物には媒介を何に依存するかで色々と特性が違うことがわかりますね。
丁に花粉を運んでもらう種類のランには独特の形状があります。それは、花の蜜を蓄える「距」と言う細い管状のものがあることです。蝶が口吻を伸ばして蜜を吸おうとする際花粉を口吻に付着するようになっているのです。花の色は鮮やかなピンク・赤・黄色などが多く、とても良い香りを持つ種が多いと記されていました。写真は3月15日に撮影しました。
ランは色々な方法で花粉を運んでもらうようですが、その一つが蜂に媒介をしてもらう蘭の一つです。この分類によるらんは、写真のように花弁の一枚(唇弁)の形や色が大きく変化して三矢花粉を花の中心に導くようになっています。花の色は紫・青・緑・黄色などで甘い香りをただよわせるのが特徴であると記されていました。
開花後4日目の啓翁桜です。暖かい気温のためもう7分咲き程度になりました。この時期になるととても甘い香がします。風下に回ると樹全体からの甘い香りを一杯に感ずることができます。とても癒される香りです。写真は3月22日に撮影しました。
開花から数日でこのような美しい枝ぶりになりました。このくらいさいた頃から鳥たちが蜜を吸いに枝に集まってきます。やや濃い紅色の蕾と開花とともに薄くなる花弁の色がとても美しい桜です。この桜が満開を迎えて花が散る頃になるとソメイヨシノの花がほころび始めます。3月22日に撮影しました。
春の七草の一つで有名ですが、この花(キク科の黄色い花)を見つけるのはなかなか難しくなってきています。数日前に近くの水田で咲いているのを見つけ撮影しましたが、農家の方は、畦を作り、耕運機で作業できるように周囲を耕しておられました。田んぼに入るのをお断りして写真を撮影させて頂きましたが、翌日にはもう田起こしされて、この花も見えなくなっていました。最近あちこちの田んぼを色々と捜し歩いていますが、レンゲソウも最近は観ることが殆ど無くなりました。寂しい限りです。写真は3月22日に撮影しました。
青空に真っ白な独特の花が天に向かって伸びるように咲きます。前掲のコブシとの違いを比較してご覧ください。ハクモクレンも開花当初が一番美しいように思います。開花が進み、雨風に触れると、花弁が茶色く変色するので、少し見劣りがします。写真は3月21日に撮影しました。